欧州サッカーも今シーズンは、ほとんど終わりました。各リーグの優勝チームも決まり、あとはチャンピオンズ・リーグの決勝戦を残すだけです。
決勝は・
マンチェスター・シテイ VS インテル です。
久しぶりに籤運にも恵まれイタリアのチームが決勝に進出しました。事実上の決勝戦は、準決勝のマンチェスターC対レアル・マドリー戦でした。6月10日が決勝戦です。
と言うわけで興味は、移籍になります。
鎌田大地選手は、超一流ではありませんが一流の選手に成長しました。昨シーズンは、Eフランクフルトがヨーロッパリーグで優勝する立役者となる大活躍でした。
今シーズンも本来のポジションではないボランチで地道にチームに貢献しました。
リーグ戦の成績が。32試合で9得点7アシスト。
ポジションがボランチ(守備的なポジション)であることを考えると驚異的な数字です。4大リーグに限定すれば攻撃的なポジションの選手でも同じ結果を出しているのは、スペイン・レアルソシエダの久保建英選手の9得点だけです。
それを守備的なポジションで得点しているところに鎌田大地選手のレベルの高さがあります。年齢を考えても完成度の高い中堅の選手です。
そんな選手が望むのは、チャンピオンズリーグの舞台です。鎌田大地選手は、それを望めるだけのレベルの選手に成長したという事です。ただ、ビッグクラブに行けば出場機会の問題があります。「行きました、ベンチです」では困りますよね?
現モナコの南野選手がそうでした。当時No1 クラブのプレミアのリバプールに移籍しましたが、ベンチ要員で成長するべき時をベンチで過ごしました。せめて、レンタルを要求してほかのチームで出場機会を求めるべきでした。
久保建英選手は、レアル・マドリーで出場機会がなかったのでレンタル移籍で弱小チームでしたが常に出場して試合に出続けました。それが成長に結びつき今シーズン、レアル・ソシエダへの完全移籍につながりました。今シーズンは新チームでブレイクして大活躍しました。
鎌田大地選手は、そのようなことを考えて移籍先を決める必要があります。幸い契約満了による移籍ですので移籍金は発生しません。獲得するチームは、その分経費が安くて済むので鎌田大地選手が移籍先を選ぶことが出来ます。
鎌田大地ACミラン移籍へ 3年契約で合意か 過去本田圭佑プレーしたセリエA優勝19回の名門
[2023年5月29日1時30分]
https://www.nikkansports.com/soccer/world/news/202305280002023.html
どうやら、これで決めるようです。
ACミランは今シーズンもチャンピオンズ・リーグに出場していますし、来シーズンも出場権を獲得しました。そして、多分レギュラー争いに加われると思います。この2点を重視して移籍チームを決めたのであろうと思います。
鎌田大地選手の本来のポジションは、攻撃的なポジションです。トップ下とかトップ脇ですね。ところが、Eフランクフルトはポジションのかぶる選手を獲得してしまいました。そのため守備も出来る鎌田大地選手は、ボランチに回されてしまいました。
Eフランクフルトもかなりおかしいでしょう?
Eフランクフルトがヨーロッパリーグで優勝する立役者となった選手のポジションを奪うような補強をすること自体があり得ないことです。チームの方針ですから鎌田大地選手は、本来のポジションではないボランチで1年辛抱してチームに貢献しました。
もう、この時点で鎌田大地選手のEフランクフルト残留はなくなりました。そうではなくボランチの選手を補強して鎌田大地選手が本来のポジションで活躍してチームも良い成績を残せば残留もあったと思います。Eフランクフルトはチームの生え抜きと言っていいような鎌田大地選手をみすみすチームの外に出してしまったような形になりました。わざわざチームを弱くしているようなものです。
鎌田大地選手にとっては、移籍を決断するきっかけになりました。踏ん切りをつけやすかったという意味です。後は、ACミランで鎌田大地選手がレギュラーを獲得して活躍できるかどうか・だけの問題です。ミッドフィルダーならどのポジションでもこなせる鎌田大地選手のユーティリティーはレギュラー獲得の可能性を増やします。監督のレベルも上がります。監督の能力もサッカーの場合は選手にとって大切な要素です。
ブンデス(ドイツ)の中堅チームにすぎないEフランクフルトよりも、ACミランの方が鎌田大地選手にとっては成長と言う意味でも活躍する舞台が今までより高くなるという意味でも良い方向と言えるでしょう。
ドイツの田舎チームでくすぶっているような選手ではないと思います。もう一段ハイレベルになって活躍してワールドクラスの選手に成長してほしいと思います。
日本人で一番安定して高いパフォーマンスを示している選手ですからもっと成長してほしいと思う次第です。そうなる事で久保選手や三苫選手も更に成長していくと思います。