「北の山・じろう」日記

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アメリカ政府高官が指摘した士気低下による崩壊が起きたのか❓オチェレティネ陥落<ウクライナ紛争2024.04.27

2024-04-27 22:03:22 | 中立の視点で見るウクライナ紛争

ドネツク州オチェレティネOcheretyne陥落については、情報が錯綜して本当のところは不明です。
さすがにウクライナ軍が、これを公式に説明するのは無理だと思います。
航空万能論の記事に以下の記事がありました・・・・・

2024.04.12
米政府高官、士気が低下したウクライナ軍崩壊の可能性を排除できない
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/us-officials-cannot-rule-out-collapse-of-ukraines-demoralized-military/

記事もとのBloombergが報じたのは、4月11日です。
内容の概略
「ロシア軍の軍事的な成功はウクライナが軍事的限界点を迎えつつあるという懸念を煽っている」
<米政府高官>
「ロシア軍が決定的な突破口を開く差し迫った兆候はないものの、士気が低下したウクライナ軍が崩壊する可能性も排除できない」
<西側当局者ら>
「現在のウクライナは兵士や弾薬の不足、防空体制の欠如によって最も脆弱な時期に差し掛かっている」
「最大のリスクはウクライナ軍の防衛体制が崩壊することで、ロシアに侵攻初期以来初めて大規模な突破を許すことに繋がるかもしれない」

オチェレティネOcheretyneの陥落について考えると、このような懸念が現実化したと思われます。
防衛を放棄した部隊が複数なければ、あのようは電光石火と言うべきロシア軍のオチェレティネOcheretyneへの進撃と、ほんの数日での陥落は起きようがありません。

<それについての噂話>
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/russian-army-captures-novobakhmutivka-during-the-battle-of-audiivka/

この記事のコメント欄に色々コメントがあります。
その通りであるかどうかは、確認のしようがありません。
しかしオチェレティネOcheretyneを防衛していた部隊は、3個旅団はいたと思います。
陥落の速さを考えると、戦ったのは精々1旅団程度でしょうね❓
攻撃したロシア軍もそれほどの大部隊ではありません。
2~3個大隊程度で攻撃したと思います。

数日オチェレティネOcheretyneの北側で戦ったのち、残っていた部隊も撤退しました。
有利な高所をロシア軍に電光石火で制圧されたせいもありますが、その南を守っていたノボバフムテイフカNovobakhmutivkaには、大ショックだったと思います。
ここの部隊も大した戦わず撤退しました。
その西のソロヴィオーヴェSolovioveの守備隊は、それを見てすぐ撤退したのだろうと思います。
この2拠点をロシア軍が制圧するのに要した日数は、たった2日です。

米政府高官の・・
「ロシア軍が決定的な突破口を開く差し迫った兆候はないものの、士気が低下したウクライナ軍が崩壊する可能性も排除できない」
と言う懸念が現実化したと言えます。

https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/defense-line-north-of-audiiuka-collapses-russian-flag-appears-in-soloviove/
最新のこの記事の戦況略図を見ると呆れると思います。
北部に関しては、4月15日の戦況略図は、以下の記事にあるような状況でした。
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/growing-russian-forces-advance-in-bakhmut-audiiivka-and-western-suburbs-of-donetsk/

たった10日程度でこのように変化した(ロシア軍が支配地域を広げた)と言う現状は、「ウクライナ軍が崩壊した」としか言いようのない事を示しています。
このエリアには、4~5個旅団程度の守備部隊がいたと思います。
それが、まともに戦わず撤退しました。

無理に無理を重ねて戦闘に2年以上、従事してきたウクライナ軍の兵士には限界が来ているのかもしれません。
ウクライナ政府や参謀本部の幹部には、それが理解できないようです。

ロシア軍にとっては、ドネツク州西部への突破口が開けたと言えます。ロシア軍が、ここにマリンカ南に移動している4万人規模の兵力を投入すれば、
ウクライナ軍がそれを支えるのは無理だと思います。
ロシア軍が、アウデイーイウカから西と北に大きく前進すると思います。


※関連記事目次
「中立の視点で見るウクライナ紛争」の目次④
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/e2c67e9b59ec09731a1b86a632f91b27



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