2024.09.11
ロシア軍がクルスク方面で反撃、ポクロウシク方面でもkm単位の前進
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/russian-forces-counterattack-in-the-kursk-area-advance-kilometres-in-the-pokrovsk-area/
略図の2枚目です。
日本でまともな戦況図を書いてくれるのは航空万能論だけですね。本当に管理人には感謝します。このブログがなければマスコミの記事が頼りになり、そうなるとウクライナの広報の垂れ流しです。相当、嘘交じりの広報ですから本当のことを知るのは不可能です。
管理人が時々引用していますが、統制の強いウクライナの国内紙すら日本のマスコミよりは本当に近いことを書いています。あと、ウクライナの情報組織に近いDEEP STATEもあります。ここもウクライナのサイトですが、かなり現実に近い戦況図を発表しています。
日本のマスコミの嘘垂れ流しは、信じられない思いがします。
ロシア軍も毎日のように色々な場所で進撃します。「昨日は、あっち・で今日は、こっち」とこんな印象です。
人員の少ないウクライナ軍は、守りようがありません。
セリダブSelydoveの東南方向にあるウクラインスクUkrainskの郊外の北と南の両方を、東から西に進撃しています。
特に北側の方は、ウクライナ軍の防衛部隊がいないのでしょうね。すんなりと数日で3・8km進んでいます。
南は、その南にあるヒルニクHirnykと分断しようとしているような動きです。ヒルニクHirnyk方面にも圧力を加えていますから、ヒルニクのウクライナ軍の動きを封じておいて、北を進出しているロシア軍が、ウクラインスクを包囲してしまおうという作戦のようです。
ウクラインスクUkrainskを制圧して、その西のツクリネTsukuryneまで制圧すると、完全にポクロウシクPokrovskからクラホヴェKurakhoveに行く鉄道路線が遮断できます。
もっとも、これだけロシア軍が接近してしまうと楽に砲撃範囲に入っていますから、もう鉄道輸送はしていないと思います。
もっとも、そのクラホヴェKurakhoveは既に物流拠点としての機能を失っているようで・・・
人口が2万人から5000人に減少した。
司令部や補給部隊の多くも撤退した。
補給は遅くなり時間がかかる。
主要道路が寸断され負傷者を後方の病院に送るのも困難になっている。
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/the-situation-in-the-pokrovsk-region-remains-severe-with-ukrainian-forces-suffering-heavy-losses/
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クラホヴェKurakhoveは、まだ戦闘地域には入っていません。それでも、こんな状況のようです。
もう、セリダブSelydoveの南の方にある拠点は、どこも危機的と言うべき状況のようです。これでは拠点を守ることは、難しいでしょう。ロシア軍が進撃してきたら撤退するしかないのかもしれません。
特にクラスノホリフカKostyantynivkaの西の近い拠点は、ロシア軍がウクラインスクUkrainskの西まで回り込んでしまうと大きく包囲されます。
ウクラインスクUkrainskからその西のツクリネTsukuryneに進撃し、制圧後南に大きな貯水池まで下るとヴォブチャ川Vovcha River沿いのウクライナ軍の拠点は、全部包囲されます。
このような大きな包囲を狙ったロシア軍の動きかもしれません。このエリアをロシア軍が制圧するのは、地図を見る限りでは速そうです。
ドネツク州では、態勢が敗勢と言えるほど悪化しています。クルスク州に送り込んでいる部隊を全部、戻しても挽回は難しいかもしれません。
ドネツク州の中部と南部にいるウクライナ軍は、もう抵抗のしようがないと思います。
特に南部は大きな拠点からは遠いですし、おまけに補給が相当乏しくなっていると思います。砲弾不足で戦えなくなるでしょう。
事実、南東にある難攻不落の要塞であるヴフレダルVuhledarを包囲するようなロシア軍の動きも始まっています。ウクライナ軍は増援を送ることは出来ません。
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/on-the-928th-day-of-the-invasion-russian-forces-occupy-vodian-while-attempting-to-encircle-vhledal/
やがて、ロシア軍の包囲は完成すると思います。
どんな強力な要塞でも包囲されて補給を絶たれれば、干乾しになるか降伏するしかありません。
※関連記事目次
「中立の視点で見るウクライナ紛争」の目次⑥
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/e2c67e9b59ec09731a1b86a632f91b27