天台寺門修験

修験道の教義は如何に

修験第百十三号 新編寺門天台宗学読本(3) ―第一編 ―

2015年05月23日 08時20分41秒 | 新編寺門天台宗学読本

    故 直林敬煩 監修

  吉田光俊   編

 第二章 宗学の組織

 第三節 五箇法門と三道

 密 教

 第二に密(みつ)とは、大日(だいにち)・金剛頂(こんごうちよう)・蘇悉地(そしつぢ)の三経(さんきやう)に基いて、阿字本不生(あじほんぷせう)の理(り)を究(きは)め【教相(けうそう)】 、身口意三蜜(しんくいさんみつ)の事業を修して【事相(じさう)】 如来(によらい)の三蜜に融会(ゆうゑ)して即身成仏(そくしんぜうぶつ)する法門(ほうもん)であつて、教(けう)に約して密教(みつけう)、秘密教(ひみつけう)、真言教(しんごんけう)といひ、所依(しよえ)の経より大日(だいにち)とも陀羅尼蔵(だらにどう) 、実践(じつぜん)に約して遮那業(しやなごう)と称するのであります。