SIDEWALK TALK

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新しいクリスマスソング

2013-11-29 11:36:56 | 佐野元春
Motoharu_sano8佐野元春のクリスマスソングといえば、もちろん
「Christmas Time In Blue - 聖なる夜に口笛吹いて」である。
世間的にどういう評価を得てるかはさておき、
ファンの間ではクリスマス・スタンダードとして人気が高い。


僕が二十歳くらいのころにリリースされたと記憶してるが、
初めて耳にしたとき、「ズンチャカ♪ズンチャカ♪」という
レゲエ独特のリズムには意表を突かれた。
もちろんジャマイカにもサンタクロースはやってくるだろうけど、
レゲエ・ミュージックとクリスマスは僕の中では同心円状になかったからだ。
今ではすっかり耳になじんで、あの「ズンチャカ♪」がめちゃめちゃ心地いい。


さて、佐野さんが新しいクリスマスソングを書いた。
「みんなの願いかなう日まで」
早速、MWS特設サイトで90秒のプレビューを聴いてみた。


いきなりウクレレのイントロ。
またもや意表を突かれた。
まさか、今度はハワイアン・ミュージックか?
まぁハワイ音楽ではなかったけれど、いわゆるオーガニック系サウンド。
ピースフルな雰囲気は「Christmas Time In Blue」に通じるものがあるかな?


ひとつ残念なのは、iTunes限定販売ということ。
昔気質の僕としては、ディスクでの発売もしてほしかった。
やはりレコードとは、ジャケットやライナーなどのアートワークと一体なもの。
ましてやクリスマス・アイテムなら、尚更のことだと思う。


僕の例年のクリスマスは日常と何ら変わらない。
せいぜいチキンを食べるくらいのものだ。
今年は佐野さんの新しいクリスマスソングを聴きながら、
中津からあげで一杯。
もっともクリスマスにチキンを食べるのは、日本だけの奇習らしいけど...

Throughback Thursday

2013-11-25 10:49:24 | うんちく・小ネタ
先日、Facebookで遊んでいたら、ホール&オーツのページで唐突に
「I Can't Go For That (No Can Do)」の動画が紹介されていて、
そのフィード欄には「Throughback Thursday」と書かれていた。


Private Eyes Private Eyes

 Daryl Hall & John Oates
 価格:¥ 1,890(税込)
 発売日:2013-07-23


何かの慣用句なんだろうけど、僕にはちんぷんかんぷんだった。
「throughback」を辞書アプリで引いてみると、
「投げ返し」「あと戻り」「先祖返り」という意味らしい。
ん、先祖返り木曜日...?


やはり理解できずググってみると、
欧米ではSNS上で木曜日に昔の写真や思い出について投稿する
という習慣あるらしい。
ようやく腑におちた。
当てずっぽうだが、先週の木曜日は「I Can Go For That」の
かつての発売日だったんだろう。


この曲はアルバム『Private Eyes』に収められている。
このアルバム、この曲には、ちょっとした思い出がある。
高校3年生の音楽の授業は半ばオマケで、
先生の自由度が高かった。
当時のブラックビニールのLPレコードの収録時間がほぼ45分間で
授業時間と同じということで、
音楽の授業でロック・アルバムを1枚通しで聴くという、
粋な計らいを先生がしてくれた。
そのとき僕のクラスで聴いたのが、この『Private Eyes』だった。


以来、僕はホール&オーツのファンになるわけなんだけど、
そういう意味ではこの音楽の先生には感謝してもしたりない。
先生も僕らの授業を楽しんでたようで、
あるときは難解な前衛音楽を聴かされたり、
あるときは先生のビートルズのピアノ弾き語りコンサートだったりもした。


ホール&オーツの往年の名曲を懐かしむと同時に、
鬼籍に入ってしまった泉下の恩師を偲ぶ。
「Throughback Thursday」というのは、要するにこういうことだと
いま僕は独り合点している。

心の故郷

2013-11-19 09:58:58 | 青年会議所
Gentenkaiki青年会議所(JC)シニアクラブ総会に久しぶりに出席した。
JCOBの親睦のための組織だから、
総会といっても形式的なものだ。
けど、もめた...
ある意味、JCの面目躍如といったところだろうか?


中津JCシニアクラブは現在200名超の会員がいて、
そのうち会費を納めているのは約150人ほどらしい。
未納したところで取り立てなどなく、緩やかに運営している。
今回もめたのは、ある年齢に達したら会費を免除したらどうか
という議論だった。


僕の年齢ではピンとこなかったけど、
存外デリケートな話のようだ。
対象年齢の一部の人にとっては、
会費免除は「もう来なくていい」というサインに感じるらしい。
結局、総会中には議論が尽くせず、
結論は次回に持ち越しになった。


僕はシニアクラブではまだまだ若造だから、
肩をすぼめてこの議論を聞いていた。
その中で最もシンパシーを感じたのは“くま先輩”のひと言だった。
くま先輩は間もなく古希を迎える。
けれど、払えるうちは会費免除など真っ平御免だというのだ。


「JCは心の故郷。青春の故郷に会費を払うのは喜びだ」
というような論旨だったと思う。
くま先輩には理事長時代を含め現役のとき、
本当に叱咤激励(いや叱咤だけだったかな?)していただいた。
正直いうと最初は辟易してたのだけど、
親しくお付き合いいただくうちに
先輩のJC愛深さ故のアドバイスだと気づいた。


総会後、僕はくま先輩に話しかけた。
「先輩が良いこと言ったの、初めて聞きました」
強烈なゲンコツが僕の頭上に飛んできたのはいうまでもない。

忘れられたフォトグラフ

2013-11-14 10:33:03 | 写真
僕のデスクのセンター引き出しは浅くて、使い勝手が悪い。
だから知らず知らずのうちに使わなくなっていた。
今般、思い立ってデスクの整理をしてみた。


Photo90


すると例の引き出しからは、過去の健康診断の結果報告書、
送られたまま読んでない佐野元春FC会報誌「Café Bohemia」数冊、
若くして鬼籍に入った友だちの母君からの便りが数葉、
そして昔の写真がでてきた。


写真は1990年前後だと思う。
亡父と仕事で訪れた香港でのツーショット、
20年来のガールフレンドたちとの写真、
初めて韓国晋州に出かけたときの一枚...and more


僕は物持ちが悪い質だから、
若いころの写真はほとんど持っていない。
だから、この写真たちの邂逅は意外だった。
若いある時期のメンタリティと呼応して、心が図らずも時めいた。
忘れられたフォトグラフ、今まで君をさがしていたんだぜ!

速攻ランチ

2013-11-11 12:55:35 | アート・文化
Toastランチをサクッと済ませることを、
日米のビジネスマンの共通点のひとつとして挙げていいと思う。
日本では、立ち食いそばや店屋物、定食屋さん、牛丼等の丼もの。
アメリカだと、路上でのホットドッグがその代表格だろうか?
最近はアメリカ発のファストフード店が多数、そこかしこに存在してるから、
なおさら共通点が増えている。


僕自身、ランチはサクッと済ませる方だ。
通常はトーストとミルクだけで、ランチに5分もかからない。
これは、ひとつには昼間っから満腹になると、
午後からの労働意欲が低下することを防ぐため。


もう一つの理由は、「晩ご飯が趣味」を標榜している僕としては、
できるだけ空腹でその時を迎えたいからだ。
「 Hunger is the best sauce 」
これに尽きる!


とはいえ文化度が高い人(国)からみれば、
なんともチープな食習慣だろうと揶揄されるにちがいない。
そんな蔑みとも同情ともつかぬ声を遠くに感じながら、
僕は速攻ランチを今日も食べるのだ!


ボスと僕

2013-11-04 13:03:02 | 日記・エッセイ・コラム
Bruce_springsteen3僕にも人並みに、好きなミュージシャンや俳優、作家がいる。
ブルース・スプリングスティーンは、最も好きなミュージシャンの一人だ。
今般、ボスの最新フィルムがリリースされたので、早速手に入れた。
正直なところ、期待外れというか、ちょっと引いた。


この『 Bruce Springsteen & I 』はありがちなライヴ映像じゃなく、
ボスの40年に及ぶキャリアを永年ともに歩んできたファンの視点で捉えた
インタヴュー中心の内容。
自分がどれだけブルースが好きか、マニアが競うようにカミングアウトしている。
言い方は悪いが、ブルース・ヲタのたわ言集だ。


僕は、ひねくれてるんだろう。
好きなものに手放しでのめり込むという、好ましい意味での執着心がない。
好きなアイドル、アスリート、ミュージシャン、画家、プロレスラー、作家... etc
彼らの誕生日を気にかけたり、部屋にポスターを貼ったり、グッズを集めたりしたことがない。
要するに、シラけた野郎なのだ。


だから、このフィルムも退屈だった。
世界中のスプリングスティーン・ファンが自分がいかにボス・マニアかを自慢する、
そんなフィルムだった。
もう少し、ライヴ映像をフィーチャーしてほしかった。


とはいえ、お宝映像もあった。
とくにホームビデをで撮影された、路上でのファンとの即興パフォーマンスには心がときめいた。
そしてボーナストラック、ハイドパークでの「 Hard Rock Calling 」のライヴ映像、
“Sir” ポール・マッカートニーとの共演には身震いした。


ボスも還暦を過ぎてしまった。
The E Street Band もクラレンス・クレモンズとダン・フェデリーシが鬼籍に入ってしまった。
僕としては、Wrecking Ball Tour のライヴ映像リリース、ボスとバンドの来日公演、
この二つは何としても実現してほしい。