
佐野元春の新しいアルバムのタイトルが発表された。
ZOOEY(ゾーイー)
ゾーイーは、
J.D.サリンジャーの作品群に登場する
グラース家の5男。
リリースのニュースを聞いたとき、僕はゾーイーは長兄だと思い違いしてた。
サリンジャーを読んだのはティーンエイジャーのころ、
高校から大学にかけてだから、A long long time ago!
記憶ちがいはお許し願いたい。
ということで僕のゾーイーについての記憶はあやしいんだけど、
確か美貌の持ち主で、俳優だった。
そして「言葉の曲芸飛行士」と呼ばれるほど饒舌で、
東洋思想や禅に造詣が深かった。
『 ZOOEY 』というタイトルをつけた佐野さんの意図はわからないが、
初期の元春クラシックには
「夜のメリーゴーランド」や「瓦礫の中のゴールデンリング」など、
サリンジャーに影響されたと思われるラインが数多く採用されていた。
だから『 ZOOEY 』いうタイトルを聞くだけで、
オールドファンはときめくんじゃないかな?
以前、
このブログにも書いたが、
前作『 COYOTE 』の下敷きになっている架空のロードムービーは、
ヘルマン・ヘッセの『荒野のおおかみ』にインスパイアされて構成されたのではないか?
と、僕は独り合点してる。
今回の新作も、某かのサリンジャー作品に影響されているんだろうか?
佐野さんがラジオにゲスト出演したとき、『フラニーとゾーイー』について触れて、
『ライ麦畑で捕まえて』同様、妹が登場することで親近感を覚えていた
と、語っていた。
とりあえず『フラニーとゾーイー』を読み返してみようと思うのだけど、
さてどこにあるんだろう?