心の旅紀行

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中国の国土拡大の動きで上海協力機構の発展に黄信号

2020年11月12日 | 世界
中国がインドとの国境で戦闘を伴う国境争いをおこしたのでインドがアメリカに再接近をする動きを示し、あわてた中国がすぐ争いをやめてインドとの関係を修復したが、インドから見ると中国の本音が見えたということでしょうか、中国に対し一段と用心深くなったと思います。

確かにトランプアメリカ大統領によるアメリカ一国主義のおかげで上海協力機構に対する周辺国の期待が高まったが、上海協力機構の中心国、中国やロシアがよく国境争いをおこすので、実は中国もロシアも一国主義だが、上海協力機構で多国間主義であるかのように見せかけているという疑いが加盟国から消えていないと思います。

今回のアメリカ大統領選挙でバイデン氏が勝ち、一国主義を捨て、世界協調性を重視する姿勢を示しています。国連、ヨーロッパ諸国、中国・ロシアから圧力を受けている国々・地域・人々との協力関係を深めると上海協力機構の発展に黄信号がともります。

11月10日の上海協力機構オンライン首脳会議でシーチンピン中国主席が「多国間主義は単独主義に打ち勝つ」と演説したそうですが、変化するであろうアメリカをよく調査研究した結果の発言と思えません。アメリカ側を牽制したと報道されていますが、動揺の結果、不的確な牽制になったとの印象を受けます。

アメリカ側は上海協力機構加盟国あるいは加盟を希望している国に内政干渉していると述べ、干渉に断固反対すると述べていますが、上海協力機構加盟国は非民主的で国内で反政府運動が強いことを暗示しています。現に中国では、政府は香港の民主主義を否定し、弾圧に入っています。活動的民主主義者は地下運動に入る動きです。中国本土の中にも大勢の民主主義者がいますが、警察の弾圧がこわくて動けない状態だと思います。台湾は1国2制度を信用せず、中国が戦争で台湾を併合にすることに対抗すべく、防衛力を上げています。‌インド太平洋の自由航行を守ると言ってアメリカ側は軍を南シナ海、台湾海峡、台湾寄り西太平洋、東シナ海で展開しています。

長い目で見ると専制政治の中国の世界戦略は成功しないと思います。中国もロシアも国内の反政府運動が強まって専制政治が崩壊すると思います。アメリカも含み、どこかの大国が、安定して世界を支配するということは決してありません。世界に通用する法に立脚する世界機関が世界政治を実現することになると思います。中国の口先だけの多国間主義は空しい結果に終わると思います。

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