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心の旅紀行

人生は神と自我の二人三脚 kiko

東シナ海中間線の西側での中国の天然ガス採取は利益が出ているか

2023年12月19日 | 世界

外務省は、12月18日、中国が東シナ海の日中中間線付近の西側に建設したガス田関連の構造物から炎が上がっているのを知って、東シナ海の排他的経済水域(EEZ)が確定していない場所での開発行為だとして、中国に抗議したそうです。中間線付近西の中国側には18基の構造物があり、今回炎が確認されたのは南側にある第3基。構造物で炎が確認されるのは2022年10月以来だそうです。ここでの天然ガス生産が順調ということかよくわかりません。

中国と日本は、2008年に境界線問題を棚上げし、海域での共同資源探査で合意しました。しかし日本は採算性を重視し、共同探査には消極的でした。条約締結交渉も進めたが、2010年に尖閣諸島沖で起きた中国漁船衝突事件を受け、交渉は2011年以降途絶えています。

中国はEEZとして大陸棚方式を主張しています。大陸棚は陸部の連なり、海溝までは中国に管理権があるという考えです。将来すごい氷河期がくると、大陸棚は陸になります。国土は大幅に変わります。困ったことに国際法は、中間線方式と大陸棚法方式併存です。問題は厄介ですね。

中国が開発を中間線の西側でやっていることは、日本との争いを今以上に大きくしたくないとの外交方針を暗示しているかもしません。

ところで尖閣諸島は中国の大陸棚にあります。無人島です。日本人が住んでいません。厄介な問題ということがわかります。中国は海警船を出して日本の漁船を追い回すだけでしょうか。日本の巡視船が対抗しなければ喜んで中国人を尖閣諸島に送り込んでくるでしょう。南シナ海で中国がやっていることを見れば明白です。

今は損得勘定抜きで東シナ海の利権を追及することは将来の中国にとって得と考えています。

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新日鉄がUSスティールを買収して復活するとは思えない

2023年12月19日 | 世界

どうして日本の落ち目企業はアメリカの落ち目企業を買収したがるのか理解不能です。結局、大損する恐れが高いと思います。買収が容易だからやるからです。誰も買収しない会社を買収するからです。新日鉄は、売り上げ増を考えるが、利益率増は考えていません。自分の会社の成長力改善を考えていません。

USスティールは昔は世界最大の企業でした。カーネギーの成功物語が有名ですね。しかし、最大企業であったがためにがっちりした技術生産販売体制ができており、大胆な脱皮の自由を失い、保守を捨てることができませんでした。近年ではアメリカの中でも鉄鋼最大手はニューコアという会社です。

(注)ニューコアの鉄鋼生産量約2100万トン、世界16位、USスティール約1500万トン、世界27位

USスティールの労働者は全アメリカ鉄鋼労組(USW)に所属しており、USWは、新日鉄の買収に強く反対しています。アメリカの鉄鋼大手クリーブランド・クリフスからの買収案のみ支持すると言っています。USWは、アメリカの規制当局が、新日鉄の買収が、国にとって、またUSスティールの労働者にとって有益か精査することを求めています。USスティールは買収益のみ見て新日鉄の買収に応じたようで弱点を持っています。USスティールの地元の政治家も新日鉄の買収に反対しているようです。

USスティールの技術は1940年代の技術と言われています。改善努力はしたのですが、鉄鉱石などを高炉で溶かして鉄鋼を生産する従来の技術を捨てることができませんでした。過去の体制を引きずっているからです。それでも2020年電炉を始めたそうです。動きは非常に遅いですね、

近年の新興鉄鋼メーカーは、電炉で自動車やその他鉄鋼製品の鉄くずを新しい鉄鋼製品に変える技術を採用しています。新興鉄鋼メーカーは二酸化炭素の排出量抑制でも非常に有利です。

(注)世界最良の金鉱床は、金を接点に使った電子部品廃棄物というお話しと近似していますね。リサイクル産業は今では重要産業です。日本の紙リサイクル産業は歴史があります。日本は鉄くず輸出国というのはまずいですね。

 

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日本の政治はDX、GX、SXなど記号ばやりですが、国民は理解し協働できているだろうか

2023年12月19日 | 世界

言葉が変わっているだけで実行は保守というのが現実ではないでしょうか。DXはデジタルトランスフォーメーション、GXはグリーントランスフォーメーション、SXはサステイナビリティトランスフォーメーションだそうです。経産省の造語だそうです。アメリカの文献を読んで頭で考えたのではないでしょうか。

ところで原発重視がGXでしょうか。地球温暖化を加速し、放射性物質・廃棄物を増やし、放射能汚染をひどくすることがGXとは思えません。E→STですね。Earth to Sun Transformationですね。

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