中国は世界の中心として発展を続けたいと考え、世界各国に友好関係を結びたいと外交を展開しています。アメリカ・ヨーロッパが中国との対立を明確にしているので、アメリカ・ヨーロッパに負けない中国圏拡大に熱心です。
日本に対しては押せ押せの圧力を加えながら、友好関係を深めたいと言うなど複雑な外交を行っています。日本は東アジア人ではないか、アメリカ・ヨーロッパ人ではないではないかという言い方までして、中国に近寄れと言っています。
中国とは政経分離で、友好関係を続けたいと思う日本の政治家は多く、最近、河野洋平氏を団長とする日本の政治家団体が中国を訪問し、一応、中国に歓迎されています。その中に玉城デニー沖縄県知事も混じっていました。しかし、日本に対する圧力をやめるというお話はありませんでした。
中国が力で台湾の中国化を進めるとき、日本がどう出るか中国は気にしており、もし、日本がアメリカとの同盟を重視してアメリカと一緒に台湾を支援するなら日本を叩くぞという脅しをかけていると思います。
中国共産党は、国威国権国益を追求していないと、中国の人々の民主化運動を押さえる力を失います。人々は共産党が平和的と思えば、恐怖を捨て、民主化運動を大きくし、共産党を潰します。共産党は国内にも外国にも「強い政治」を演じる必要があります。これが世界平和づくりの障害になっています。
もし中国が台湾の実質自由を今後も認めるなら台湾有事はおこらないが、力で中国化しようとすれば、アメリカ・ヨーロッパは何らかの台湾支援に入るでしょう。台湾があっさりと中国の軍門に下るということはないでしょう。日本は、表ではアメリカ・ヨーロッパ側に立ち、裏では中国と経済交流を続ける複雑な外交を続けるのではないでしょうか。
世界平和は進展せず、政治的対立と経済交流が併存する複雑な世界が続きそうです。