先日久しぶりに本の紹介をしましたが・・・
今回また、読んだ本の紹介です。
5月末より映画が公開されたので、気になっていて手にとり購入した作品です。
〈『ちょっと今から仕事やめてくる』 北川恵海 著 メディアワークス文庫 発行〉
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/50/97/49f8382aacfc2c67aed0fa530aaaa5b0.jpg)
映画にもなっているし、若者向けの今どきの軽い話かな?と思っていたのですが・・・。
いえいえ、全く違いました。重いテーマーをとても現実味あふれるタッチで描いている作品です。
前回紹介した様なほっこりするストーリーではなく、かといって感動した!!というのとは違う・・・共感しました!!というのが一番合っているでしょうか?
でも、読んでいて涙、涙だったのですよ。
就活を終えて、何とか内定をもらった企業で働いている主人公ですが、ブラック企業で勤務時間が多く、しかも上司からパワハラを受けています。
肉体的にも精神的にも追い詰められていく主人公。
駅のホームでボーッとして電車に飛び込みそうになるところをヤマモトと名乗る青年に助けられます。(この青年が映画では福士蒼汰くんですね)
自分では顔も名前も覚えていないのに小学校低学年のころ同級生だったとヤマモトは言います。
しかも関西弁で(笑)
良くわからないもののそのヤマモトという青年に私生活から仕事の面まで助けられる仲となります。
度々会うようになり、友達として付き合いが始まります。
しかし、あることからその青年は同級生ではないことがわかります。
しかも3年前に亡くなっていたことまで判明します。
では幽霊なのか??そこまで書いてしまうと、映画を観ようとしている人の楽しみがなくなってしまうので、ヤマモトくんの正体はここまでとします。
主人公は根っから人を疑わないようないわゆる真面目で「良い人」
ある日先輩にはめられて、自分がミスをしたことにされ大変な目に遭いますが、それでも「自分のせいで、先輩がそんな人になってしまったのだ」と思いこみます。
そんな人だから余計に精神的に追い込まれていき、会社のビルの屋上でこのまま死のう・・・と考えます。
その場面でも救ってくれるのはヤマモトです。
「自分の気持ちばかり考えているけれど、一度だって残された者の気持ち考えたことがあるか?」
「何で助けてあげられなかったって、一生後悔しながら生きていく人間の気持ち考えたことがあるか?」
と、言われます。
そこで、踏みとどまる主人公。
死ぬくらいなら会社を辞めるという選択を取ろう。
自分の人生を変えられるのは自分しかいないということに気付かされます。
そこで、会社に「辞めます」と言いに行くのですが・・・上司に向かって放つ言葉が聞いていて(読んでいて)爽快でした。
そして、共感できた一言が
「世界や社会や会社やこの部署などを変えることなんて出来ません。でもそんな僕にも一つだけ変えられるものがあります。『それが自分の人生なんです』」という言葉。
確かに自分の人生は自分しか変えることが出来ません。
会社を辞めることは負け犬なんかじゃない。人生の勝ち負けは他人が決めるものでもない。
本当にそう思いました。
主人公が久しぶりに実家に電話を掛けるのですが、主人公の母親がとても出来た人で、主人公が「会社辞めるかも・・」と言ううのですがあっけらかんと「いいんじゃない。会社は世界にたった一つなわけじゃないし」「人生なんてね、生きてさえいれば案外なんとかなるものよ。」と諭します。
追い詰められた人に「頑張れ」というような言葉をかけてはいけない。
逃げ道を作ってあげなければいけない。その良い例ですよね。
主人公はこのような素晴らしい家族にも救われるのです。
そのやり取りを読んでいて、母親の気持ちにとても共感してしまい涙。涙でした。
私もこんな母親になりたい。
こんなに良い作品なので、映画も見たいのですが、こんなオバサンが一人でこの映画見て号泣していたら恥ずかしいので・・・なんとなく躊躇しています(笑)
原作の小説を読んでこれだけ良い作品だったと思えるので、映画もとても良いものだと思います。
興味のある方は是非・・・
今回また、読んだ本の紹介です。
5月末より映画が公開されたので、気になっていて手にとり購入した作品です。
〈『ちょっと今から仕事やめてくる』 北川恵海 著 メディアワークス文庫 発行〉
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/50/97/49f8382aacfc2c67aed0fa530aaaa5b0.jpg)
映画にもなっているし、若者向けの今どきの軽い話かな?と思っていたのですが・・・。
いえいえ、全く違いました。重いテーマーをとても現実味あふれるタッチで描いている作品です。
前回紹介した様なほっこりするストーリーではなく、かといって感動した!!というのとは違う・・・共感しました!!というのが一番合っているでしょうか?
でも、読んでいて涙、涙だったのですよ。
就活を終えて、何とか内定をもらった企業で働いている主人公ですが、ブラック企業で勤務時間が多く、しかも上司からパワハラを受けています。
肉体的にも精神的にも追い詰められていく主人公。
駅のホームでボーッとして電車に飛び込みそうになるところをヤマモトと名乗る青年に助けられます。(この青年が映画では福士蒼汰くんですね)
自分では顔も名前も覚えていないのに小学校低学年のころ同級生だったとヤマモトは言います。
しかも関西弁で(笑)
良くわからないもののそのヤマモトという青年に私生活から仕事の面まで助けられる仲となります。
度々会うようになり、友達として付き合いが始まります。
しかし、あることからその青年は同級生ではないことがわかります。
しかも3年前に亡くなっていたことまで判明します。
では幽霊なのか??そこまで書いてしまうと、映画を観ようとしている人の楽しみがなくなってしまうので、ヤマモトくんの正体はここまでとします。
主人公は根っから人を疑わないようないわゆる真面目で「良い人」
ある日先輩にはめられて、自分がミスをしたことにされ大変な目に遭いますが、それでも「自分のせいで、先輩がそんな人になってしまったのだ」と思いこみます。
そんな人だから余計に精神的に追い込まれていき、会社のビルの屋上でこのまま死のう・・・と考えます。
その場面でも救ってくれるのはヤマモトです。
「自分の気持ちばかり考えているけれど、一度だって残された者の気持ち考えたことがあるか?」
「何で助けてあげられなかったって、一生後悔しながら生きていく人間の気持ち考えたことがあるか?」
と、言われます。
そこで、踏みとどまる主人公。
死ぬくらいなら会社を辞めるという選択を取ろう。
自分の人生を変えられるのは自分しかいないということに気付かされます。
そこで、会社に「辞めます」と言いに行くのですが・・・上司に向かって放つ言葉が聞いていて(読んでいて)爽快でした。
そして、共感できた一言が
「世界や社会や会社やこの部署などを変えることなんて出来ません。でもそんな僕にも一つだけ変えられるものがあります。『それが自分の人生なんです』」という言葉。
確かに自分の人生は自分しか変えることが出来ません。
会社を辞めることは負け犬なんかじゃない。人生の勝ち負けは他人が決めるものでもない。
本当にそう思いました。
主人公が久しぶりに実家に電話を掛けるのですが、主人公の母親がとても出来た人で、主人公が「会社辞めるかも・・」と言ううのですがあっけらかんと「いいんじゃない。会社は世界にたった一つなわけじゃないし」「人生なんてね、生きてさえいれば案外なんとかなるものよ。」と諭します。
追い詰められた人に「頑張れ」というような言葉をかけてはいけない。
逃げ道を作ってあげなければいけない。その良い例ですよね。
主人公はこのような素晴らしい家族にも救われるのです。
そのやり取りを読んでいて、母親の気持ちにとても共感してしまい涙。涙でした。
私もこんな母親になりたい。
こんなに良い作品なので、映画も見たいのですが、こんなオバサンが一人でこの映画見て号泣していたら恥ずかしいので・・・なんとなく躊躇しています(笑)
原作の小説を読んでこれだけ良い作品だったと思えるので、映画もとても良いものだと思います。
興味のある方は是非・・・