久しぶりに読書
の記録です。
<「さよならドビュッシー」 中山七里著 宝島社刊>
昨年の夏前に図書館に予約を入れてつい2週間ほど前にようやく借りることが出来た本です。
しかし、丁度今、本屋さんに文庫本が売られ始めました。(ちょっとショック
)
「のだめカンタービレ」の影響で、作曲家の名前も少し覚えた私。
ドビュッシーものだめが始めてのコンクールで弾いた曲。
そんなことも考えて読みたかったのです。
しかし、のだめの世界とは一味も二味も違う内容でした。
火事で大好きな祖父・従姉妹を失い自信も大やけどを負った体で音楽学校に通い、逆境にめげずにピアノを弾き、コンクールを目指していく高校生の少女のストーリーです。
音楽スポ根物語のような感じもあります。
音楽を奏でているときの表現力はすごいと思いました。
本なのでマンガ以上に演奏している姿や音楽を耳にすることは出来ませんが、演奏している姿・奏でられている音楽が頭の中に浮びます。
この本は音楽の物語だけではありません。
『このミステリーがすごい』という雑誌の大賞に選ばれたと言うだけあって、本格的推理小説でもあります。
でも、いままで味わったことの無いタイプの推理小説。
最後には大どんでん返し(?!)の結果が待っています。
探偵役になる主人公のピアノ講師でもある頭脳明晰な岬洋介のファンになりました。
続編(?)として、「おやすみラフマニノフ」も出版されているそうです。
こちらも図書館に予約していますが、本屋さんで見かけたら購入しようかな・・・?
こちらにも岬洋介さんが探偵役で登場するようです。読むのが楽しみ