台風が日本列島に上陸しましたね。
現在は九州・四国地方が風雨が強いようです。
明日の未明は関東地方も大荒れになるようです。
明日は祝日ですが私は仕事なので、出かけるころには雨も風もおさまってほしいなぁと願うばかりです。
ちなみに先日、宮古島はものすごかったようです。
風もすごい、車は横転する、停電にはなる、サッシの窓の隙間から雨水が吹き込んでくるようで部屋は水浸し・・・。
ということで、対応に終われていたようです。
夜、長男から「一応無事だよ~」と電話が来ましたが、ピューピュー、キンキンと高い音がずっと聞こえていたので「何の音?」と尋ねると「風の音だよ」とのこと。
やはり、こちらで経験したことのない台風のすごさが、感じ取れました。
サトウキビ畑などの作物が皆、なぎ倒されてしまったとか。
これからの進路も含めて、台風の被害が広がりませんように。
さて、久しぶりに読書記録と、紹介です。
紹介する本は
<『風味さんのカメラ日和』 柴田よしき 著 文藝春秋文庫 >
最近インスタグラムを始めたので、写真に興味が出てきたことで目に留まりました。
また、裏表紙に「レンズを通して受講生の心を癒していく。」という紹介文があったので、ほっこりと癒されるストーリーかな?と思い読んでみることにしました。
「あらすじ」をざっと、
東京から出戻ってきた主人公の風味という女性が、幼馴染に頼まれて、初心者向けのカメラ講座に通うことになります。
講座参加者は老若男女合わせて9名。
講師の男性はプロのカメラマン。
初歩的なデジタルカメラの使い方から講義は始まります。(バッテリーの大切さを延々と語る講師に「バッテリー男」とひそかに名づける主人公)最初は退屈していた主人公も、同じものを撮っても一人一人写真は皆違って撮れる。
そのストーリー性が面白いのだ。と、気付かされます。
更に絞りとか、F値、ISO感度などの専門用語についての説明や構図の置き方。
などの説明も文章の中に入ります。
図や画像など全くなしでこれらを文章のみで説明しているのはすごい!!と思いました。
(でも、私は全くカメラについて無知なので、文章で読んでもピンときませんでしたが。。。(;'∀'))
そして、受講生にもそれぞれ心に抱えるものや悩みなど一人一人にドラマがあります。
それをその受講生が撮った写真を見て、講師が写真についてのアドバイスを交えながら解決に導いていくようなストーリーです。
謎解きも入るので、ややミステリー調の展開です。
それらが合わさった短編連作のようになっています。
受講生の抱える「もの・こと」はほぼ解決しましたが、講師にも何か事情がありそうです。
最後に解決?と思いきや受講4回目というところで話が終わってしまいました。
おそらくシリーズものとして続きがあるのではないか?と期待しています。
ただ、裏表紙の言葉のように「受講生の心は癒された」のだと思いますが、それを読んでいる読者の心も癒されることを期待していました。
しかし、それはなかったので残念です。
読後にほっこりと癒される。という小説ではありません。
(あくまで、私個人の感想です)
でも、カメラや写真を題材にした小説は初めて読んだので、新鮮でした。
そして、私は自分の写真はただ単に「撮っている」だけの写真だなぁ。とこの本を読んで思い知らされました。
iphoneで撮っているので、限界があるかと思いますが、構図とか焦点合わせなどに気を使いながら、何を中心に撮りたいのか?
もう少し考えて撮影してみよう!と思わせてくれる作品でした。
こんな初歩的でフレンドリーな写真講座があれば、参加してみたいですね。