鬼笑で行こう。

おいしいものの話や、まじめでいい加減な不定期評論など…

シングルマザーと飲みに行った話

2008年03月13日 | 鬼笑が話す
飲食店で夜働いているシングルマザーと飲みに行った。

知らなかったのだけれど、夜6時から11時まで働いているのに加えて、最近、朝9時から1時まで鮨屋で働きはじめたとのこと。
1日5時間、月25日出勤で125時間、時給千円あったとしても月12万5千円の収入。実際には時給はもっと低いだろうから月10万円ちょっと、それでどうやって生活しているのだろうと余計なことながら心配していたが、やはりやっていけず仕事を増やしたようだ。

1日30本ほど吸っていたタバコ、最近は10本も吸わなくなった。前は忙しくてストレスがたまるとタバコの量が増えたけれど、いまはタバコを吸うゆとりさえなくなっている、と。
タバコの量が減ったのはいいことなのかもしれないが、逆に健康から遠ざかっていっているように思える。

ひさしぶりにとなりにすわった彼女の肌は、いたましいほどに荒れていた。タバコは減っているのに。

僕のまったく役に立たない心配をよそに、彼女はよく飲み、よくしゃべり、よく笑った。
心配などよけいなことだな、と思いつつ、でもこれから子どもにお金のかかる時期になるだろう、この人もいつまでも若くはなく体を酷使する働き方はやがてできなくなるだろうと、また考えてしまう。

いつかなじみの店からふっつりと姿を消して会えなくなる日がくるのだろうか…。


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