磐余の道をあるく「飛鳥寺」
飛鳥坐神社を後に歩いて5分くらいのところにあるのが「飛鳥寺」です。
飛鳥寺は588年に百済から仏舎利(遺骨)が献じられたことにより,蘇我馬子が寺院建立を発願し,596年に創建された日本最初の本格的な寺院です。また、法興寺・元興寺とも呼ばれていたときがありました。現在は安居院(あんごいん)とも呼ばれています。
創建時の飛鳥寺は,塔を中心に東・西・北の三方に金堂を配し,その外側に回廊をめぐらした伽藍配置だった。 寺域は東西約200m,南北約300mあった。百済から多くの技術者がよばれ,瓦の製作をはじめ,仏堂や塔の建設に関わった。瓦を製作した集団は,この後豊浦寺や斑鳩寺の造営にも関わっていく。さらに,これらの技術を身につけた人たちやその弟子たちが全国に広がり,各地の寺院造営に関わるようになる。
飛鳥大仏
年代のわかる現存の仏像では日本最古のものと言われている。
金銅仏の釈迦如来像(飛鳥大仏)は推古天皇が止利仏師(とりぶっし-鞍作鳥・鞍作止利 くらつくりのとりともよばれるように,もともとは馬具製作に携わっていた百済からの渡来系氏族の一人)に造らせた丈六(約4.85m)仏。605年に造り始め,606年に完成した。しかし,887年と1196年の落雷のため火災に遭い本堂が焼失したが江戸時代に再建されたと伝えられています。飛鳥大仏も補修されたが,顔の一部,左耳,右手の中央の指3本だけが当時のまま残っている。法隆寺金堂の国宝釈迦三尊像とよく似ています。
平城京遷都とともに移転し,元興寺と名を変えた。このとき,飛鳥寺に使われていた建築材も運ばれ再利用された。瓦もそのまま使われ,現在に至っている。しかし,大仏は本元興寺と名を変えた飛鳥寺に残りました。そして、安居院が1828年に建てられ,この大仏が安置されています。
基本情報
所在地:奈良県高市郡明日香村飛鳥682 TEL 0744-54-2126
拝観時間:09:00~17:30 10月~3月は17:00まで
交通アクセス:近鉄 橿原神宮前駅東口から明日香周遊バス「飛鳥大仏前」下車 徒歩1分
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