夕陽に照らされた永山新川で、カモや白鳥の写真を撮って帰ろうとした時、
年配の男性が、声をかけて来ました。
「白鳥を撮るなら、朝だよ。」
水鳥の観察のため板が立てられた場所に下りて行く途中、
川岸の草むらに三脚を立てカメラをセットしている男性がこちらに振り向きました。
持っているカメラは、全然レベルが違うけど、
私は写真仲間と思って「こんにちは。」と挨拶しました。
男性は、ぺこりと頭をさげました。
その男性が、私の帰りがけに声をかけて来たのです。
私はわざわざ教えてくれたことが嬉しくて、「たくさん居ますか?」とその男性に近づきました。
鳥の写真を撮ることを邪魔してはいけないので、しゃがみ込んで、私も川にレンズを向けます。
「ズーム、大きいカメラかい?」
「いいえ、3倍しかないんです。」
「そうかい。じゃあ、広角だね。」
生き物を撮る時は、ズームして大きくしたいところです。
でも、ズーム能力が低い私のコンデジは、広い範囲を撮ることを得意とします。
しばらく、そうやって話をしながら、お互いに、時々シャッターを切っていました。
そのおじさんは、夕陽をバックに、カモが一斉に飛び立つ瞬間を待っていたのですが、
その日は、とうとう、そういう瞬間が来ないまま、日が沈んでしまいました。
白鳥がねぐらにしているのは、もう少し上流の橋の下で、
朝7時位に飛び立って行くことを教えてくれました。
朝のうちにほとんどの白鳥が川から飛び立ち、エサ場の田んぼや畑に行ってしまい、
暗くなってから、まった、川に戻って来るのだそうです。
「この夕焼け・・・、もしかしたら、明日の朝、大丈夫かな?」
明日の朝、晴れるかもしれない。
朝日の中の白鳥をとれるかもしれない。
そうおじさんが言っているのを聞いて、翌日の早起きを決意しました。
出勤前にここに来て、写真を撮って、そのまま真っすぐ職場に行く!
翌日、朝4時に起きて、新川に着いたのは5時過ぎ。
上の写真は、白鳥ではなく、カモです。
朝日を受けて赤く染まった雲をバックに、カモの群れが飛んでいました。
そして、下の写真が白鳥・・・
また、また、つづく・・・
えぇぇ何で白鳥がこんなにたくさんいるの?
白鳥って群れで行動すんの?
白鳥が一斉に飛び立ったら圧巻ですよね(爆)
はい!「北海道自然紀行~しっぽな編~」次回お待ちしています。