宇宙(そら)に続く丘

プレリュード小学校1年C組のしりとりちーが案内する宇宙への道
みかんの丘は不思議へ通じるワームホール

黄砂の休日

2017年05月09日 22時25分18秒 | Weblog

世間のゴールデンウィークは7日まで。でも変則勤務の僕は8日までがお休みだ。それまでに何とか星の写真を撮ろう。そう心に決めてカメラのバッテリーをすべて充電したにもかかわらず、天気と休みが合わない。最終日の今日こそ何が何でもと、大きいほうのカメラをバッグに入れて上がってきた。ニュースでは大陸から大量の黄砂が流れて来ていると言う。確かに朝から周りの景色が黄色くぼやけていた。

丘にはまだマツバウンランが咲いている。その間でみかんのつぼみが膨らんでいた。あと少しで甘い香りが丘に漂い始めるだろう。でも今年は害虫の当たり年。開く前のつぼみがもう食われていた。犯人はハナムグリだ。

少ない休みだけに虫を探して回るほどの時間が無い。早々に大工仕事に取り掛かる。壁に化粧板を張り付けて、天井には断熱材。その作業の合間に窓の外を眺めていたが、空はどんどん濁って、最後にはべた曇りになってしまった。向かいの島もかすんでほとんど見えない。

仕方が無い。明日からしばらく仕事だし、月も膨らんでしまった。このまま待っても星は撮れないだろう。太郎も来ないし、珍しく明るいうちに帰る事にした。次に来るときは星空に恵まれますように。

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ゴールデンウィーク初日

2017年04月30日 00時35分27秒 | Weblog

ゴールデンウィークの初日は休み。ただし明日以降しばらくは出社しなくてはならない。そう思って少し早く丘に上がった。マツバウンランが前来た時より沢山花を付けている。本当にきれいだ。それも、植えた訳でも無いのにこうして毎年花を見せてくれる。確かに外来品種で、繁殖すると在来種の生活を脅かすと言うのだが、この植物が一体だれを脅かすのだろう。綺麗ならいいかなとも思う。美人は得だ。

今丘に咲いているのはマツバウンランだけではない。紫色の絨毯のあちこちに、アクセントのように黄色い花を見せているのはカタバミ。

カタバミの近くで咲いているピンクはアメリカフウロ。これも外来種だ。ただ、こいつは花こそ可憐だが体は巨大。花が終わったら悪いが除草の対象になる。それでも毎年咲いてくるタフな植物だ。

もちろんみかんの木にもつぼみが付いていた。今年は遅い。丘に香りが漂い始めるまでにまだ一週間以上掛かるだろう。それに去年に比べてつぼみの数が少ないのは、今年は裏作だからだ。花が少ないという事は実の生りも少ない。その代り大きな実が生る。

そういえばカラスノエンドウの花が少ないと思って見てみると、 え、 茎の太さが何倍にもなったように見える。ビッシリアブラムシが付いていた。これはいけない、放って置くとみかんにも移る。慌てて噴霧器と農薬を取り出して駆除した。去年は見られなかったヤガの幼虫もあちこちに居る。今年は害虫の当たり年になるのかも知れない。なんとなく気が重くなった。

 丘の探検はいい加減して大工仕事に掛かる。午後の3時間ほどで出来たのは窓一つ。なかなかの出来だと一人悦に入ってみるが、窓の左側はまだ下地板がのぞいている。化粧板の貼り付けはこれからだ。

大気が不安定で時折雷すら鳴る天気。星の写真はお預けだな。明日は仕事だしそのあと予定も有る。今日は早めに切り上げよう。丘を降りる間際に竹取庵の東側から夕陽を撮ってみた。マツバウンランの絨毯が美しい。

この連休、まだ来る事が出来るかな。それは仕事のはかどり具合によるのだけれども…

帰る途中でまた子ヤギたちに会った。めえぇぇと鳴くと駆け寄ってくる。怖がらせないようにゆっくりと近づいてオデコを撫でるとその手をなめてくれた。名残は惜しいがさようなら。また来るね。

 

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さようなら冬星座

2017年04月25日 22時35分24秒 | 

大工仕事をしているうちに日がとっぷりと暮れた。観測デッキの屋根を開けてみると、西の空に冬の星座たちが沈もうとしている。さようなら、ごめんね、忙しくて逢いに来ることが出来なかった。バーナードループももっとかっちりと撮りたかったけれども、今年の冬までのこれも宿題。それよりも、この観測デッキでゆっくりと満天の星を楽しむ幸せを感じていたかった。本当に年々忙しくなってゆく。この先どうなるんだろう。

目を東に向けると春の星座のうしかい座やおとめ座が昇ってきている。 「春の大曲線」 今の季節プラネタリウムに行くと必ずこの言葉を聞く。
明るい星が形作る幾何学模様はそれぞれの季節にある。もっとも有名なのが冬の大三角。夏にはこと座とわし座、はくちょう座のアルファ星が作る三角形がある。アンドロメダとペガサスが形作るのは秋の四辺形だ。これに対して春はめぼしい星の連なりがほとんど見当たらない。そこで思いついたのが、北斗七星のひしゃくの柄の曲がりをそのまま伸ばしていく方法だった。

対角線魚眼のレンズでは少しひずんでいるが、北斗の柄はかなり美しいカーブをなしている。このカーブをそのまま伸ばしていくと行き当たる二つの星。うしかい座のアークトゥールスとおとめ座のスピカ。この線を春の大曲線と呼ぶ。これは少し無理じゃないかと、思うのは僕だけだろうか。スピカの上で輝いているのは木星。曲線の焦点あたりにみえる星の塊はかに座の泡ぶくだ。

それはともかく、今夜は望遠鏡を使うつもりが無かったから敢えてセッティングはしなかったが、いい加減に望遠鏡とPCの接続もやり替えなければそのうち動かなくなる。だいたい観測デッキのPCのOSは二台ともWindowsXPのままだ。今の増築部分の工事が一段落したらここの工事にもかからなければ、そのうち望遠鏡で星が撮れなくなってしまう。増築部分と言えば今日の昼間までに壁が三分の一と屋根裏の一部の断熱材貼りを終えた。はは、まだまだだ。

まあ、いつかは出来るだろう。出来なくても仕上がりは頭の中にある。それを思うだけでも幸せな気持ちになれる。

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めえぇぇぇ

2017年04月25日 00時47分46秒 | Weblog

移動性の高気圧が日本を覆っていた。朝から青空が広がっている。うまく行けば今夜は晴れるかも知れない。そう思ったきのうの日曜日、大工仕事の後に星を撮ろうと、久々にカメラバッグを車に積んだ。
丘に向かう道の少し手前には小さくなだらかな峠が有る。そこに差し掛かるあたりの草原(くさはら)には、いつも何匹かのヤギが居て、この春そのうちの一匹に子ヤギが生まれた。子供の数は3匹。通るたびに大きくなっている。そこで今日こそはと道端に車を停めてカメラを取り出した。初めに警戒したのは母ヤギだ。そこで僕がカメラを構えながら「めえぇぇぇ」と鳴いてみた。すると親子4匹が一斉に「めえええ」と鳴く。ヤギたちの緊張感が一気にほぐれた。え、こんなもので仲良くなれるのか。面白いので「めえぇぇ」と応えると「めええええ」と返してくる。写真を撮りながらメエメエやっていたら、向こうのおじさんが冷たい目でこちらを見ていた。

みかんの丘はヤギたちの草原から5分ほど走ったところにある。上ってみると前にも書いたマツバウンランの花盛りだった。桜のあとはこの花。ああ、初夏が近いんだと実感する。周囲では相変わらず歌のへたくそなウグイスが「ほー、ちゅうしょうきぎょう」「フォト美女!」と唄っている。

この春竹取庵の北側に親戚の植木屋さんを頼んで、みかんの苗を20本植えてもらった。去年の秋僕が植えた15本。その前の年の10本。花に埋もれて分かり難いかもしれないが、丘のみかんは本数だけでみるとおじさんに初めて会った頃に近づいている。大きくしなければ。丘がみかんに覆われれば、おじさんもきっと喜んでくれる。そう思いながらほこほこした気持ちで大工仕事に取り掛かった。

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さくら満開

2017年04月11日 00時11分16秒 | Weblog

いくら待っても青空は来そうにない。このままでは丘の桜が散ってしまう。そこで昨日の日曜日、無理をしておばさんたちを誘って竹取庵の前で恒例のお花見をした。丘の桜は二種類。このうち先に開いた白っぽいほうはすでに散りかけていた。いつも車を止める場所にテーブルを置いて呼びに行くと、おばさんは娘さんと一緒にやって来た。今年95歳。ずいぶん前から足を傷めていて本当はここまで登るのもやっとだった。

それでも今年花見が出来るのを歓んでいる。「もうこねえ生きんでもええのに。」とはいつも聞く口癖だ。ただ、おばさんにとってこの冬は本当にきつかったようだ。それだけに冬を超えられたのは家族にとっても喜びだった。僕も嬉しい。丘の番犬太郎も今年18歳。人間で言えば90歳をとっくに超えている。おばさんと同い年だ。

もうあまり耳が聞こえない。目も良く見えていない。以前は僕が大工仕事をしていると、まるで元の主人のおじさんを懐かしがるようにそばにぴったりついていたが、この頃は丘をパトロールするのがやっとだ。「一緒に行くんじゃ。」と、おばさんはよく口にする。本当にそうかもしれないと思う。「ペット」とか「飼い犬」とか言う言葉にはどうしても違和感を覚える。共に暮らす仲間。どちらが偉い訳でもない。支え合って生きる命だ。

竹取庵の西で枝を広げるもう2本の桜は花の色が紅。やや遅れて花を付け、今は三分咲きになっている。これも来週には満開になるだろう。みかんもそろそろ新芽を吹き始めた。丘の季節はかなり足早に初夏への坂を登っている。

ただ、空はなかなか晴れてくれない。星の写真はいつになったら撮れるんだろう。まあ、仕事も目白押しで夜中まで観測デッキでゆっくりするのは難しいのも事実だが。

ところで、ずっと前にも書いたが、丘のウグイスは本当に歌が下手だ。「ホーホケキョ」などと鳴く奴は一羽もいない。「ほー、ちゅうしょうきぎょう」「えー、もがじしお」と、分かって言っているだろうと思いたくなるような鳴き方だ。この日たまたま捉えたのはこれ。https://youtu.be/NSKa1F38WV4
僕には「フォト美女」としか聞こえない。

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さくら開花

2017年04月02日 00時50分00秒 | Weblog

岡山では昨日から桜カーニバルが始まっている。職場の近くの桜もちらほらと花が開き始めた。
みかんの丘には4本のしだれ桜が有るが、今年は桜の開花が遅いと言われていたのであまり気にしていなかった。だから丘に到着して視野の中にポッと明るいものを感じた時には驚いてしまった。  咲いている。  もちろんわずかだ。それでもちゃんと咲いている。一分咲きにも届いていないかもしれないが、みかんの芽がまだまだ堅い中でいち早く春本番の到来を告げていた。そう。先週ここでウグイスの声を聞いた時は桜はまだ遠い先だと思っていたのに。

丘のしだれ桜は2種類。早く咲くのはこちらの白っぽいほうだ。ブログを遡ってみたら去年は4月2日にはすでに満開で、おばさん達と花見をしていた。今年出来るとしたら1週間先だろう。紅のほうはさらに1週間先かも知れない。春仕事に追われるのはいつものことだが今年の春は格別だ。だから花見はゆっくりでいい。慌てないでいいからね。写真を撮りながら桜にそう言い聞かせた。

お花見前線とも言われる菜種梅雨の停滞前線が本州の南に横たわっていた。それでもと車にカメラを積んだが、昼過ぎに到着したとき広がっていた青空は午後3時を回る頃雲に閉ざされてしまった。これから月が膨らんでくる。黄砂や花粉も濃くなるだろう。撮れるだろうか。いずれにしても仕事のスケジュールと相談だ。

 

仕方が無い。今日は大工仕事だけで帰ろう。
その大工仕事、長い間ブログにアップしていなかったが、月に2回くらいは丘に来ていた。ただ作業時間は長くて3時間。まとまった仕事はなかなか出来ない。そして今日ようやく建て増し部分の北の妻の天窓に外枠をはめる事が出来た。来週ここに入れる三角形のガラスを発注する。

 

少しずつ。少しずつ。本当に僕の寿命が有る間に出来上がるのだろうか。と言うよりも、どの時点を以って完成と言うのだろうか。完成してしまったら面白くないだろう。と心のどこかで思っている自分が居る。

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星空のもうひとつの姿

2017年01月27日 22時28分44秒 | 宇宙

レンズを赤外線用のカメラに付け替えて空に向ける。そしてレンズの前に赤外線だけを通すフィルターシートと言うものをそっと載せた。ファインダーを覗いてみるが真っ暗。当たり前か。露出はいったいいくらにすればいいのだろう。とりあえずカメラ感度1600で絞り4とし、2分半シャッターを開いてみた。しかしこれではほとんど何も写らない。その後何度も露出を変えて撮影してみたがいい結果が得られなかった。そこで目で見える赤い光も少し通すSC66と言うフィルターに換え、カメラ感度を3200にアップしてみた。そしてシャッターを切ると、3分半後にオリオンの三ツ星を取り囲むようにぼんやりと光る帯がカメラのモニターに現れた。

そう、これがバーナードループ。ずっと前から捉えたかった水素分子の雲だ。ただピントが甘い。光は波長が長いほど屈折率が低い。だからピントの位置を少し手前にずらす必要がある。そうしたつもりだったのだが目分量ではうまくいかない。このままピントを追い込みたかったが明日は仕事だ。無闇にピント位置を変えて撮りまくるよりも、改めて昼間に明るい被写体で試し撮りをしたほうが良い。今日はこのまま帰ることにした。

という訳で家に帰って、普通に撮った写真に赤外線の写真を重ねてみることにした。ところがこれがまた難しい。撮像板の大きさが同じカメラに、同じレンズを取り付けて撮影した写真は難なく重なるだろうと高をくくっていたのだが、微妙に合わない。悪戦苦闘して「比較明合成」で重ね合わせ、さらにどうしてもズレてしまう部分をカットしたのがこの写真だ。

こうしてみると水素ガスの雲はオリオン周辺だけでなく、天の川全体に広がっている。中でも赤い玉のように見えるのがいっかくじゅう座のバラ星雲だ。そしてここにガスが集まったためにその周辺が希薄になっている。まあ、ピントは甘いけれども何とか肉眼では見えない水素ガスの雲を撮影できた。この写真が寒い夜に見上げた星空のもうひとつの姿だ。これから赤外線撮影の訓練をして、空一面を撮ってみたらどんなになるだろう。画像処理をしていてそう思った。 

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久々に屋根を開ける

2017年01月27日 01時10分37秒 | 宇宙

長い間日本列島を支配していた冬型の気圧配置が緩んで移動性の高気圧が西日本に差し掛かろうとしていた。月は無い。しかもたまたま今日は休みだ。今日撮らなければ撮る日が無い。カメラバッグを車に積んで夕方までに家の用事を済ませると、日が沈む前に車をみかんの丘に走らせた。連日の激しい労働。疲れているはずなのに体が軽い。そうだ。星を撮るために丘に向かうのは本当に久しぶりだった。
丘に着くと黄昏を終えた空が迎えてくれた。満天の星。急いで竹取庵に入って観測デッキの屋根を開ける。長い間この作業をしていないのに気が付いた。潮風でモーターの電源の一つが外れかかっている。屋根の鉄骨もあちこち錆ていた。いい加減に塗らなければと思いながら10年近い歳月が流れてしまった。

やっと開けた空では冬の星座たちがかまびすしい。待ってろ。今撮ってやる。赤道儀に火を入れ、パソコンを開いてオートガイダーのウインドウを開く。まずは小さいほうのカメラCANON EOSkissX4をピギーバックで取り付けた後、ガイド星を導入して動作確認。よし、作業手順は忘れていない。カメラ感度1600で露出は30秒とした。狙うのはここだ。

この星座の周辺では水素ガスが渦を巻いているという。その渦の一つ、「バーナードループ」を写し撮る。それが今夜の目的だった。ずいぶん前からの夢。そのために赤外線撮影用のカメラを買い、フィルターだっていくつも買ったのだから…

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ひそやかな天体ショー

2017年01月10日 08時10分20秒 | 

冬の代表的な星座のひとつ「おうし座」の中の最も明るい星アルデバランが月に隠される。この「星食」と呼ばれる現象は、ネットなどでかなり前から話題になっていた。もちろん天文関係の仲間たちの間での話だ。
地球が自転しているため、空の星たちは太陽も含めてすべて東から西へと動いていく。これを「日周運動」と呼ぶが、月は地球の周りを回っているために、この日周運動に抗うように少しずつ東向きに移動する。と言っても日周運動の速さには及ばないが。これを地上から見ると月が星々の上をゆっくりと滑って行くように見える。空には星が無数にあるため月が星を隠す現象は珍しい物では無いが、肉眼でも見える星、まして0.9等と明るく、名前まで付いている星の星食となると比較的珍しい。

このアルデバランの食は岡山では9日深夜の23時54分頃始まり、翌10日の1時3分頃終わる。昨日はみかんの丘に大工仕事に上がったが、空が雲に覆われていたためそのまま帰ってしまった。しかし午後10時過ぎ、気になって空を見上げると雲の切れ間から月が見え隠れしている。あれ、見えるのかな。そこで撮ってみようと家に入った。ただ撮ると言ってもろくな機材が無い。大昔に3,600円で買ったファミスコ60を大きいほうの一眼レフに繋ぎ、三脚を使わず手持ちで撮影する事にした。星食を手持ち撮影する。このためカメラの感度を800としてみた。月だけならシャッタースピード1200分の1くらいで撮れる。しかし、その露出ではたしてアルデバランが写るだろうか。
不安に思いながら食の始まりを待ったが、時刻が近づくにつれて雲が増え、23時40分頃には全くの曇り空になってしまった。やっぱりだめか。がっかりしたものの、諦めて寝ることも出来ない。そこで食が終わる午前1時の10分ほど前に外に出てみると、え、雲がほとんど無い。よしよしと家の中に取って返してカメラを持ち出し月に向けた。シャッタースピード1250分の1とは言うものの焦点距離は400ミリある。やたら沢山シャッターを切って、その中からカメラブレの少ないものを選び出したのが上の写真だ。

判るだろうか。月のほぼ真下に小さくぽつんと浮かぶ白い点が。さすが光度0.9度のアルデバランだ。あれほど明るい月のすぐそばでちゃんと存在を主張している。撮影時刻は2016年01月10日01時04分30秒。月の後ろから抜け出して30秒ほど経ったときの写真だ。

ただ、一般の人にしてみるとこの星食は大変に地味だ。空に有る小さな光る点があるときフッと消えて、やがて月の裏から出てくる。日食や月食の、あのドラマチックさに比べると本当にひそやかなショー。翌日の新聞もテレビも、取り上げている社はどこにも無かった。

 

ところで、仕事が忙しくてちっとも上がれないみかんの丘だが、それでも竹取庵の大工仕事は少しずつ進んでいる。昨日は午後3時頃から3時間ばかりの作業で増設中の寝室の壁の一部に化粧材を貼り付け、天井の一部に断熱材を取り付けた。

ここまで遅くなった工事だが、仕事がそろそろ軌道に乗ってきたため、これまでより少し進むことになるだろう。と、いつもの楽観的な見通し論。まあ、いつかは出来るだろう。

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お正月のランデブー

2017年01月02日 19時14分45秒 | 

師走を忙しく過ごして何とか年を越し、今日は正月も二日目。昼間は買い物をしたり壊れていた家の小物を直したりで時が過ぎ、黄昏も終わったころに家の裏でゴトゴト音がする。出てみたら野良猫だ。僕の姿を見たら慌てて逃げて行った。逃げることは無いのにと寂しく思いながらふと空を見上げると…

家の西にある古墳の上に月齢4の月が掛かっている。そのすぐ横に明るく輝く金星。そうか、ランデブーだ。大みそかに空を見て、あと少ししたら二人の神様の密会だな、そう思ったのを思い出した。家の中に取って返してカメラとミニ三脚を持って出る。レンズはとりあえずカメラに付いていた標準ズームと300ミリの望遠。ミニ三脚を車の屋根に載せてズームレンズを空へ。画角をどうしようかと迷ったが、あまり広いと無粋なものが写ってしまう。なので古墳の木々を入れこんだのが上の写真だ。ランデブーと分かっていても細々した用事で丘には上がれない。悔しいけれども晴れているのがせめてもと思った。露出を変えて3枚とった後レンズを300ミリに換える。このレンズはキャノンの純正ながら廉価版で、口径が小さくキレも今一つだ。とは言いながらここまで写し取ってくれた。

まあ今夜はこんなところかな。金星が少し扁平なのは、今この惑星が太陽から見て60度ほど離れているために拡大すると半月の形をしているからだ。ただ、本当に撮りたいのは太陽系の神様ではない。嫌われ者のオリオンだ。そのために赤外線フィルターを3枚も買い、試し撮りもしながらなかなかチャンスが来ないのだ。それまでの心の繋ぎと言っては二人の神様に失礼かもしれないが、アルテミスとビーナスのランデブーは以前にも撮影している。あとおよそ1か月。そうすればオリオンがちょうど良い位置に来てくれる。その時アルテミスは一度膨らんでもう一度細くなっているはずだ。と、自分に言い聞かせて家に入った。

 

何人かの方から、一番上の写真は月の暗い側が見えているのに、下の写真ではそれが無いとご指摘を受けました。上の写真に写っている月の暗い部分は、地球の照り返しを受けて影の部分が明るく見える「地球照」と呼ばれる現象です。地球照は暗いので、これを写し取ると明るい部分が白く飛んでしまします。なので露出の違う二つの写真を合成して、2日に見た通りの月を表現してみました。

地球照をこれ以上見えるようにすると本当に月がのっぺり白くなってしまします。人間の目ではこれが両方ちゃんと見えるんです。人間の目って、つくづくすごいなと思います。

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動画のテスト

2016年11月25日 22時14分24秒 | 

これは昨日の我が家からの星空。以前みかんの丘で撮影した動画は操作ミスで削除されてしまった。だからこれが初めてのyoutube動画。
少し圧縮が強すぎて美しくない。次回はもっと画面を小さくしてみよう。

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赤外線テスト

2016年11月12日 23時00分19秒 | 

畑仕事に疲れて居間でコーヒーを飲んでいるうちに時計は午後6時を回った。11月も半ばとなればさすがに日暮れが早い。真っ暗な空に月齢11の月がぽっかりと浮かんでいる。雲は約束通り東に去って、大きな晴れ間が西から広がっていた。ただ空全体にわずかだが靄が有る。まあ仕方が無いか。赤外線改造のEOSkissX6iを取り出し、対角線魚眼のレンズを付けて空に向けた。現れた撮影画像を見るが、ホワイトバランスをオートにしているのでそれほど赤いという感じは無い。わずかにピントが甘いのと月のゴーストがかなり出ている。

このレンズで何枚か撮った後、普通のズームレンズに取り換えてホワイトバランスをデイライトに変える。買って1年にもなるがこのモードにしたのは初めてだった。それがこの写真。

画面全体が赤く変わり、靄にうずもれ掛けていた星が写っている。これならいけるかな。ただゴーストはよりはっきりと映り込んでいた。もっとテスト撮影を続けたかったが月明りでこれ以上は無理。仕方なく丘を下りた。

もう一つのテスト撮影、コンデジのG7Xの動画のほうだがこちらは撮影中にバッテリー切れを起こしてしまい、機器の操作ミスもあって失敗に終わった。家に帰ってバッテリーをチャージし、改めて家の星空で何度かテストをし、思った以上の成果を得ることを確認した。ただ、カードに記録される動画はMP4で、そのままではこのブログにアップできない。YOU TUBE のアカウントを取ってからアップの方法を考える。小さな野望の実現まであと一歩だ。

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高気圧に誘われて

2016年11月11日 22時45分36秒 | Weblog

高気圧が近づいていた。今夜は間違いなくすっきり晴れる。月は明るいが、それでもせっかくの休みだ。行かない手は無い。という訳で丘に上がったのは午後2時頃だった。11月も半ばなだけに日差しはずいぶん傾いていて、昼下がりにもかかわらずあたりが夕暮れのような色宇宙(そら)に続く丘ホームページ :http://taketorian.org合いだ。丘のみかんもずいぶん赤く見える。今年はみかんが豊作で、どの木にもたわわに実がなっている。時折間引いてきたが、それでも枝が折れそうなほどに実が付いていた。しかも今年はここにきて雨が多く、木に付いたまま腐っている実もあちこちに見られる。

先週丘に上がった時にはまだ葉が緑色をしていたこのネーブルの老木は一週間のうちに枯れてしまった。自分でつけた実を持ち堪えることが出来なかったのだ。実はほとんど熟れているように見える。でも食べたら多分渋みが有る。可哀想だけれどこのまま置いておくしかない。

今日ここに来たのは2台のカメラのテスト撮影が目的だった。一つは上の写真を撮ったコンデジCANONG7X。もう一つはちょうど1年前に手に入れた赤外線改造カメラEOSkissX6iだ。ハサミを手に、間引きを兼ねてみかんの収穫をしながら夕暮れを待った。

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苗木を植える

2016年10月30日 23時23分40秒 | Weblog

今年はみかんの表年。丘のみかん達は文字通りたわわに実を付けている。こんなになるまでに何度か間引いてはみたが、それでも枝によってはブドウの房のように実を付けているものも多い。これでは木が傷んでしまう。いや、すでに傷んだと言うか歳と言うか、この畑にはたくさんの実を持ち堪えられずに枯れた木も多い。毎年補充をしなくてはならないのだが、去年は忙しすぎてそれが叶わなかった。今年はなんとか余裕を作って苗を植える。

植える苗は2年生の早生品種2種と柚子1種の合わせて11本。夕方から仕事が有るので昼前には植え始めた。まず直径50センチほどの穴を掘って中に水を入れ、その上に蛎殻の粉を注いで発酵牛糞を入れる。そして苗を差し込んで周囲に土を八分目まで落とし込んで苗を固定し、腐葉土を載せて土をかぶせる。植え終わったら水をたっぷりと掛けて出来上がり。大変だと思っていたが、2時半ごろには苗を全部植え終わった。4時には職場に行く約束だ。そろそろ店じまい。九州から四国にかけて伸びる停滞前線のおかげで空は曇ったまま。まあ、晴れていれば後ろ髪を引かれるのでこのほうが良いか。

次に丘に上がるときにはカメラを持って来よう。

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待ちぼうけの冬星座

2016年10月25日 00時33分31秒 | 

大きな仕事の山を昨日やっと越えた。それまで休みもろくに無いまま、帰宅中に空しく見上げてきた夜空。今日は比較的早く家に帰って一息ついて、深夜に車に荷物を取りに行こうと裏の戸を開けて見上げると…

家の前にあるゴルフ練習場の上に冬の星座が顔を出している。「何してるのかなあ、待ってるのに。」オリオンがそう呼びかけているように思えた。そう、ちょうど1年前、この星座を取り囲む水素のガス雲を撮りたいと赤外線撮影用のカメラを買った。それ以来押し寄せる仕事に休みがどんどん潰されて星空にカメラを向けるチャンスを持てず、時ばかりが過ぎて行く。そんな中での冬星座との鉢合わせだった。

待っていて欲しい。もう少しだから。この冬こそは念願のバーナードループを撮りに丘に上がる。上の写真を撮ったコンデジで全天周の日周運動も撮りに行く。心の中でオリオンたちに約束をした。

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