宇宙(そら)に続く丘

プレリュード小学校1年C組のしりとりちーが案内する宇宙への道
みかんの丘は不思議へ通じるワームホール

動画のテスト

2016年11月25日 22時14分24秒 | 

これは昨日の我が家からの星空。以前みかんの丘で撮影した動画は操作ミスで削除されてしまった。だからこれが初めてのyoutube動画。
少し圧縮が強すぎて美しくない。次回はもっと画面を小さくしてみよう。

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赤外線テスト

2016年11月12日 23時00分19秒 | 

畑仕事に疲れて居間でコーヒーを飲んでいるうちに時計は午後6時を回った。11月も半ばとなればさすがに日暮れが早い。真っ暗な空に月齢11の月がぽっかりと浮かんでいる。雲は約束通り東に去って、大きな晴れ間が西から広がっていた。ただ空全体にわずかだが靄が有る。まあ仕方が無いか。赤外線改造のEOSkissX6iを取り出し、対角線魚眼のレンズを付けて空に向けた。現れた撮影画像を見るが、ホワイトバランスをオートにしているのでそれほど赤いという感じは無い。わずかにピントが甘いのと月のゴーストがかなり出ている。

このレンズで何枚か撮った後、普通のズームレンズに取り換えてホワイトバランスをデイライトに変える。買って1年にもなるがこのモードにしたのは初めてだった。それがこの写真。

画面全体が赤く変わり、靄にうずもれ掛けていた星が写っている。これならいけるかな。ただゴーストはよりはっきりと映り込んでいた。もっとテスト撮影を続けたかったが月明りでこれ以上は無理。仕方なく丘を下りた。

もう一つのテスト撮影、コンデジのG7Xの動画のほうだがこちらは撮影中にバッテリー切れを起こしてしまい、機器の操作ミスもあって失敗に終わった。家に帰ってバッテリーをチャージし、改めて家の星空で何度かテストをし、思った以上の成果を得ることを確認した。ただ、カードに記録される動画はMP4で、そのままではこのブログにアップできない。YOU TUBE のアカウントを取ってからアップの方法を考える。小さな野望の実現まであと一歩だ。

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高気圧に誘われて

2016年11月11日 22時45分36秒 | Weblog

高気圧が近づいていた。今夜は間違いなくすっきり晴れる。月は明るいが、それでもせっかくの休みだ。行かない手は無い。という訳で丘に上がったのは午後2時頃だった。11月も半ばなだけに日差しはずいぶん傾いていて、昼下がりにもかかわらずあたりが夕暮れのような色宇宙(そら)に続く丘ホームページ :http://taketorian.org合いだ。丘のみかんもずいぶん赤く見える。今年はみかんが豊作で、どの木にもたわわに実がなっている。時折間引いてきたが、それでも枝が折れそうなほどに実が付いていた。しかも今年はここにきて雨が多く、木に付いたまま腐っている実もあちこちに見られる。

先週丘に上がった時にはまだ葉が緑色をしていたこのネーブルの老木は一週間のうちに枯れてしまった。自分でつけた実を持ち堪えることが出来なかったのだ。実はほとんど熟れているように見える。でも食べたら多分渋みが有る。可哀想だけれどこのまま置いておくしかない。

今日ここに来たのは2台のカメラのテスト撮影が目的だった。一つは上の写真を撮ったコンデジCANONG7X。もう一つはちょうど1年前に手に入れた赤外線改造カメラEOSkissX6iだ。ハサミを手に、間引きを兼ねてみかんの収穫をしながら夕暮れを待った。

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苗木を植える

2016年10月30日 23時23分40秒 | Weblog

今年はみかんの表年。丘のみかん達は文字通りたわわに実を付けている。こんなになるまでに何度か間引いてはみたが、それでも枝によってはブドウの房のように実を付けているものも多い。これでは木が傷んでしまう。いや、すでに傷んだと言うか歳と言うか、この畑にはたくさんの実を持ち堪えられずに枯れた木も多い。毎年補充をしなくてはならないのだが、去年は忙しすぎてそれが叶わなかった。今年はなんとか余裕を作って苗を植える。

植える苗は2年生の早生品種2種と柚子1種の合わせて11本。夕方から仕事が有るので昼前には植え始めた。まず直径50センチほどの穴を掘って中に水を入れ、その上に蛎殻の粉を注いで発酵牛糞を入れる。そして苗を差し込んで周囲に土を八分目まで落とし込んで苗を固定し、腐葉土を載せて土をかぶせる。植え終わったら水をたっぷりと掛けて出来上がり。大変だと思っていたが、2時半ごろには苗を全部植え終わった。4時には職場に行く約束だ。そろそろ店じまい。九州から四国にかけて伸びる停滞前線のおかげで空は曇ったまま。まあ、晴れていれば後ろ髪を引かれるのでこのほうが良いか。

次に丘に上がるときにはカメラを持って来よう。

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待ちぼうけの冬星座

2016年10月25日 00時33分31秒 | 

大きな仕事の山を昨日やっと越えた。それまで休みもろくに無いまま、帰宅中に空しく見上げてきた夜空。今日は比較的早く家に帰って一息ついて、深夜に車に荷物を取りに行こうと裏の戸を開けて見上げると…

家の前にあるゴルフ練習場の上に冬の星座が顔を出している。「何してるのかなあ、待ってるのに。」オリオンがそう呼びかけているように思えた。そう、ちょうど1年前、この星座を取り囲む水素のガス雲を撮りたいと赤外線撮影用のカメラを買った。それ以来押し寄せる仕事に休みがどんどん潰されて星空にカメラを向けるチャンスを持てず、時ばかりが過ぎて行く。そんな中での冬星座との鉢合わせだった。

待っていて欲しい。もう少しだから。この冬こそは念願のバーナードループを撮りに丘に上がる。上の写真を撮ったコンデジで全天周の日周運動も撮りに行く。心の中でオリオンたちに約束をした。

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お題は「星空の雨傘」

2016年08月08日 01時09分42秒 | Weblog

今年も天文教室の日がやって来た。元々は世界的なコメットハンターだった故本田実さんの観測所が有る岡山県吉備中央町で、観測を継続させてもらうお礼にと始めた観望会だった。やがて星が見えない時の用意に観望会前の天文工作を始める。担当は言い出しっぺの僕。
子供たちの頑張る姿を見るのが楽しい天文工作だが、毎年春先になると何をしようかと苦しむ。今年思いついたのはプラネタリウムのアイデアからひねり出した「星空の雨傘」だった。傘を開くと観望会の夜8時の星空が広がる。しかしアイデア先行のプログラムは、形にするに従って材料代もアイテム数も過去に比べて大きく膨れ上がった。ここまでの参加費を出して来てくれる人なんかいるだろうか。不安に思いながら募集をかけたが、地元の小学校が一枚加わった事も有って思わぬ盛況となった。在校児童60人余りの小学校で三分の一を超える子供が保護者とともにこのフロアーに集まる。

金網と歯ブラシでアクリル塗料の天の川を描き、穴を開けた星の型紙に黒の油性マジックで星のポジショニングをする。果たして小学生に出来るだろうか。途中で放り出さないだろうか。そんな心配も杞憂に終わる。子供たちはまる3時間、おしゃべりも無く黙々と星を貼り続けた。日暮れまでにはほぼ全員が夏の夜空が広がる雨傘を完成。みんな達成感を顔に表していた。

休憩の後会場を小学校の校庭に移して望遠鏡を広げる。45センチニュートン、28センチシュミットカセグレン、15センチと10センチの双眼鏡。準備ができる頃に地区の人たちが子供連れで集まって来た。今年は本当にコンディションの良い夜空が無かった。なのに今夜に限って鮮やかな星空が頭上に広がる。それは昼間に作った雨傘の内側に描かれたままの光景だった。



本当は毎日の仕事と天文教室の準備で疲れ切っていたが、薄暗がりの中で聞こえる歓声を耳にすると、さあ来年はどんな教室にしようかと、気持ちだけが先に走っている自分に気付く。

 

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菱形の北の窓(2016.06.26)

2016年08月03日 20時37分22秒 | Weblog

増築部分の北側の壁をどうしようかと迷ったけれど、せっかく北の空が見えるのなら小さくても窓を開けようと思い至った。おととしの9月の事だ。形は菱形。小屋束の補強に入れた左右の筋交いと屋根の垂木の間を開けて窓にして、そこにはめ込みのガラスを入れる算段だ。ステンドグラスも考えたが、それでは星が見えない。その菱形窓がようやく形になって来た。

壁下地も北側だけは何とか出来上がったし、あとは化粧壁を張るのが先かガラスを入れる用意をするのが先か。天井の造作もあってここから先はまだ決めていない。相変わらず仕事が忙しいし、恒例の天文教室もある。ゆっくり考えなければ失敗する、と自分向けの言い訳を思いついて帰宅。相変わらず星が撮れる空は来ない。

 

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お花見日和(2016.04.02)

2016年07月31日 11時15分08秒 | Weblog

竹取庵の周りの枝垂桜が今年もいっぱい花を付けてくれた。忙しさの隙間を狙って、今日の土曜日に竹取庵前のテラスで花見をする。ゲストはもちろんおばさんたち一家だ。春らしいうららかな日差しの中をおばさんは娘さんの押す車いすでやって来た。聞けば家の横の道で転んで顔を打ち、足を痛めたという。おばさんはもうすぐ95歳になる。娘さんが毎日来てくれるとは言え一人暮らしだし、あまり出歩かないほうがと言うと、「そうしたら動けんようになるが。」と笑った。その顔が腫れて痛々しい。

みかんの丘は薄雲が有るものの風も穏やかで、本当にお花見日和。今晩写真が撮りたいところだが、今月から日曜日にも仕事が入って来た。夕方には帰っておかなければならない。それに観測デッキはあのスズメバチ騒動の後片付けも終わっていない。もう少し。もう少しの我慢。この山を越えれば時間に余裕ができる。  といつも自分に言い聞かせる。

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パッチワークの内貼り(2016.02.28)

2016年07月25日 00時56分04秒 | Weblog

竹取庵の外壁は、おじさんの要望でログハウス仕様になった時から防腐処理した2×6の米松を使っている。その板と板の隙間をコーキングして断熱のグラスウールを置き、それを挟むように内装の下地材を張るのだが、これまではルーフィング材の破れから雨漏りするためにこの作業が出来なかった。屋根が葺けて雨が漏らなくなったので内装作業を一気に進めることにする。部屋の中にはこれまでの作業で余ったコンパネの切れ端がそこらじゅうに立て掛けられて邪魔になっていた。捨てるのはもったいないほどの大きさ。というわけでこの際何とか全部消化することにした。おかげで壁一面がまるでパッチワークだ。見た目に不細工だが、まあいい。どうせ内装材を上に張るのだから。

屋根が出来たためにやらなければならなくなった作業が外側にもある。外壁の防腐処理がしてある米松も、時とともに色が褪せてしまっていた。内装作業に飽きて外に出て、今度はクレオソートを塗る作業に入る。クレオソートは後で臭いが体から取れないほど強烈だか、その分防腐効果も高い。そう思いながら塗っていったのだが、屋根の内側が複雑で思ったより時間が掛かり、何ばかりも進まないうちに日が暮れかけた。

今日はこのあたりにしておこう。外壁材はクレオソート、それを支える土台の木はコールタールを塗る予定。それに土台を支えるブロックの事業にもレンガタイルの外装をしなくてはならないのだが、それはまだ先かな。空はちっとも晴れない。今日もまた星は狙えなかった。


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屋根の仕上げ (2016.02.21)

2016年07月23日 11時28分58秒 | Weblog

竹取庵の北側に寝室を建て増しし始めて3年余りが経っていた。屋根にルーフィングを敷いてからでも2年だ。そろそろ屋根を葺かなければ屋根地が傷んでしまう。そこでガルバリウム鋼板とい名の、元の屋根と同じ材料を取り寄せて作業を始めたのだが、広いところは良いとしても軒先などの加工には専用の機械がいることが分かった。そんな機械を買うくらいなら業者にお願いをしたほうがはるかに安くつく。というわけで、以前屋根を作ってもらった鉄工所に頼んで板金屋さんに来てもらうことにした。
やがて「屋根が葺けたので確認をお願いします。」というメールが鉄工所から届く。『作業は平日なのでこちらは立ち会えない。電源コードは外に出しておくから』と電話をしてわずか一週間後のことだった。

日曜日を待って行ってみると、見事に屋根が出来上がっている。当たり前か、プロだから。8年前に仕上がった南側の屋根と色がわずかに違うのは仕方がない。数年も経てばきっと同じ色になるだろう。これで雨漏りの心配をしなくても良くなった。あとは内部だ。そう思いながらぼーっと竹取庵で過ごしているうちに日が暮れた。

昼間空を覆っていた雲は夕暮れには少なくなったが、空全体に靄が掛かって、その中を月齢12の月が昇ってくる。星の写真など撮れたものではない。それに手元には屋根の完成を記録するためのコンデジG7Xしか持っていなかった。それでもと撮ったのが上の1枚だ。(もう1枚はホームページのトップに使いました。)

仕事に追われる中星の写真など夢でしかないが、大工仕事だけは何とか進めていかなければ夢が夢で終わってしまう。

 

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ブログ再開

2016年07月22日 11時17分20秒 | Weblog

長い間書き込みが出来なくなっていたこのブログが、なぜか今日突然使えるようになった。
理由は分からないが、深くは追及しないことにした。

失われかけていた時を後追いしてここで記録を続けることにする。

このブログが使えなくなっていた間、記録を続けるためにホームページを立ち上げてみた。

URLはここ

http://taketorian.org/

今後はブログとホームページの両方をアップしていくことになりそうだ。

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縦じまの星空

2015年10月05日 00時21分34秒 | 

夕方一度晴れの区域が広がった後は、まるで渚に波が打ち寄せるように縦じまの雲が次々に丘の上を通過していった。本来なら星の撮れる空じゃない。それでも久々の観測デッキの居心地は悪くなかった。思わぬ寒さに毛糸のジャケットを羽織ると、季節が中秋から晩秋に移っていくのが肌で判る。時とともに丘の周辺でオス鹿のメスを呼ぶ声がし始めた。

今日用意してきたのは上の写真を写したCANONのコンデジG7Xだけではない。赤外線改造したEOSkiss X6i の実力も試したかった。このカメラは半月ほど前に手に入れたのだが、なかなか星空で試す機会が無かったのだ。それだけに初めは星雲を撮ろうと思ったのだが、狙っている最中に雲が現れてピントを合わす事がままならず断念。望遠鏡での直焦点撮影を諦めて、白鳥座のデネブ付近を望遠レンズで狙う事にした。それでも3分足らずの露出の間に雲が押し寄せる。なんとか写せたのが下の写真だ。これでも画面右側に雲が迫っている。

デネブの辺りを狙ったのには訳が有る。ちょうど2年前、小さいほうのカメラEOSkiss X4でこの辺りを撮っていた。それが下の写真だ。

この時は空に恵まれてシャッターも8分近く開くことが出来た。それに比べると今夜の空は透明度が悪い。雲に阻まれるだけでなく、3分も露出すると画面が白くなってしまう。ただそうした悪条件の中で赤外線新改造と呼ばれるX6i-IRはかなり頑張ってくれた。

これなら透明度の良い冬の空で懸案だった天体を色々撮る事が出来そうだ。
それにしても今夜はっきりしたのは、長い間機材を放置していた為にあちこちが傷んでいたこと。そして何よりも僕自身が体で憶えていたはずの撮影手順をすっかり忘れていた事だ。これではあまりにも悲しい。観測デッキの掃除に加えて、僕自身も含めたメンテナンスが必要だ。

 

 

 

 

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怪しげな夕暮れ

2015年10月04日 11時13分56秒 | 

綺麗な青空が朝から広がっていた。雲もほとんど無かった。こんな日は夜まで晴れるかと言うと、そうは行かない事くらい分かっていた。それでも、今日行かなければもう星を撮ろうという思いが薄らいでしまう。そんな強迫観念にも似た気持ちでカメラバッグを持った。家を出たのは午後4時半。丘に着くと、目の前は確かに青空だが、西の方からゆっくりと薄雲が迫っていた。気象衛星の画像によると大陸から雲の細い触手がこちらに向かって延びようとしている。

観測デッキの蜂の巣騒動はまだ収まっていなかったが、蜂そのものはもう居ない。床に転がっている死骸に注意しながらデッキの南端に辿りついて屋根を開けた。思ったより雲が少ない。しばらく待っているとぼんやりと天の川も見え始めた。

透明度が今一つなだけに左程期待はしていないが、それでも星を撮りに丘に上がったのは7月下旬以来。3か月近くも前の話だ。なんとか星らしいものを撮らなくては。それに今日は新しいカメラも持って来ている。そのテストも兼ねていた。

上の写真はあのコンデジ、CANON G7Xの上に魚眼アタッチメントを載せて撮っている。冗談のようなものだが、それにしても周辺の収差が激しすぎる。暮れまでには何とか本物の円周魚眼を手に入れたいものだ。

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蜂の巣その後

2015年08月24日 11時34分21秒 | Weblog

17日にキイロスズメバチの巣を撤去して6日が経っていた。もうそろそろ覗いても良いだろう。そう思いながら上がったみかんの丘には青空が広がっていた。透明度は良くないが、撮影は十分に出来そうだ。小さいカメラとコンデジを持って来ているが、今夜はゲストがやって来る。日暮れまで居ることは無理かもしれない。

竹取庵の周囲を回って蜂の羽音がしないことを確認し、恐る恐るドアの鍵を開けた。一階の居間や通路のあちこちに蜂の死骸が落ちている。そっと観測デッキに上がってみると、そこには天文教室に使う赤道儀を大慌てで持ち出した時放置した機材がそのまま転がり、床には蜂の死骸や巣のかけらが一面に散らばっていた。

業者の人がセットしてくれた粘着板には20匹以上のキイロスズメバチが貼りついていた。「板に数匹の生きたスズメバチを付けておくと、その蜂が出すSOSのシグナルを聞いた仲間の蜂が次々にやって来て捕まるんです。」彼がそう言っていたのを思い出す。粘着板の傍には業務用の昆虫忌避剤が吊り下げてある。

観測デッキの片付けと掃除は今度に回して、一階増築部分のコーキングに手を付けた。本格的なログハウスは壁板と壁板の間を苔で埋めると言うが、ホームセンターにはコーキング剤という便利な物が有る。

部屋の中に西日が差し始めた。時刻は5時。そろそろ片付けなければ夕方までに家に帰れない。空は相変わらず晴れている。外に出てみると南の空に月齢9に近い月が掛かっていた。

せっかく晴れているのに。幽月にそう不服を言われながら丘を下りる。今日も星は撮れなかった。

 

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居候退治

2015年08月17日 23時28分52秒 | Weblog

お盆期間中はずっと仕事だった。それが明けた今日、スズメバチ退治を依頼した業者と合流して丘に上がる。巣を発見してから二週間が経っていた。まずは二人で竹取庵に入って巣を確認。巣は明らかに一回り以上大きくなっている。蜂の羽音も確かに前より大きい。良く見ると、巣の途中に何か所か出入り口が作ってあった。

巣の状態を確認した業者の男性は、これなら巣の撤去にそれほど時間が掛からないと教えてくれた。どんな装備か気になって尋ねると、スズメバチ専用の防護服が有るという。見せてくれたのはまるで宇宙服のような白いコスチュームだった。さすがにミツバチ用のネットガードとは違う。

これなら大丈夫ですねと言うと、いや、このままではやられます。と言いながら下に長袖の厚手のシャツを着てその上にコスチュームを着込み、さらにゴムの手袋をはめた。この人は今までに9回も刺されているそうだ。防護服を貫く蜂がたまに居ると言う。9回無事でも10回目が大丈夫とは限らない。私が上に登ったまま降りてこなかったら会社に連絡してください。と言い残して、笑いながら観測デッキに通じる階段を上がっていった。冗談じゃない、僕も行きます。というと、下の階の隙間からなら写真も撮れますよと教えてくれた。

巣の撤去にはまずネズミを捕るときのような粘着ボードを使う。それで巣の周りの蜂をからめ捕るのだ。そのあと彼は巣に直接殺虫剤を吹き込み、静かになったところで、巣に袋をすっぽりかぶせて屋根裏からもぎ取った。その間わずか3分。やっかいな居候はあっという間に一網打尽となった。

作業の後見せてくれた袋の中には5層になった巣と、その中の幼虫。そしてその幼虫を育てていた働き蜂が居る。巣を取り去った後には強力な殺虫剤を塗り、さらに虫よけをぶら下げて、スズメバチが近づけないようにしてくれた。一週間は観測デッキに入れない。せっかくのお盆明け休みだが、星の撮影はお預けとなった。こいつらのせいだ。

 

 

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