さくら日記でございます。

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★死とむきあう。南直哉さんが語る「恐山」の続き

2017-02-21 08:40:28 | 「本」


お疲れ様でうす。

今日は先日読んだ本
「恐山」の続きです。

本はもう返却してしまったのですが
ちょこっとメモった事を書いておこうと思います。

「なぜ人は死者の供養なんてことを考えるのか」

引用です。

「死者を想うと、どこか懐かしい感情が喚起される
でしょう。それは欠落したものが死者を前にして
一瞬埋まる、感じたために生じるものではないでしょうか?
私たちは生きている他者の前に立つとき、
彼らからなるべく多くのものを得たいと
思うでしょう。このとき、死活的なそれは
物などではありません。
それは好意であり
愛情であり、優しさであり、共感だあり、
尊敬であり、結局のところは、
他者から自己の存在をみとめられることです。
欠落を埋めるものとはそれなのです。

忘れられない死者とは、かつてそれを
私たちに与えた人です。

自己とは自己そのものによって
立ち上がるものではない。
それは他者によって課せられているものである。
それは名前を付けることから始まり、
誰かの子にとなり、だれかの兄弟姉妹になり、
誰かの生徒になり、だれかの友人になり、
部下になり、夫や妻になり・・・」


考えてみると
他からみとめられたい
と思うきもちは大きいです。
認められるとメッチャうれしい

でも、それがなくなってしまうと
それを埋めることができません。
すごく苦しい
なので、これを死者にあづかって
もらうってことなんでしょうか?
難しいです。

今日の金沢は雪模様、
写真は先日の晴れた日のものです
家の向かいにある梅の木でしょうか
待ち遠しいです。春よ来い!

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