墨田区立の郷土資料館、すみだ郷土文化資料館を見てきた。前にも一度行ったことがあるのだが、久し振りに再訪した。
開館時間:午前9:00~午後5:00(入館は4:30まで)
休館日:毎週月曜日(祝日に当たる時は翌日)、毎月第4火曜日(祝日に当たる時は翌日)、12月29日から1月4日まで
観覧料:大人100円、中学生以下、身体障害者手帳・愛の手帳をお持ちの方無料
アクセス
場所は隅田川、言問橋東詰に近いところで。墨田区立小梅小学校の隣にある。墨田区地域の古代からの歩みや変遷が分かりやすく展示されている。今は直ぐ近くに東京スカイツリーもあることで、開業を控えて注目されている地域でもある。
この辺りは、今でも周辺には検番があって料亭が数多く残る、東京でも数少ないところ。震災では大きな被害を出し、その後の空襲でも惨状を被ったところでもある。この施設の裏手の隅田川に近い所は隅田公園となっており、今は桜も咲いていることだろうと思う。向島の町名が付くところは、旧本所区に含まれるところが大半であるところが面白い。本所区は旧十五区の時代からの市街で、向島区は大東京三十五区になった昭和7年から区になったところで、名の知られた隣接地の向島の名前を戴いたという印象を受ける。(2012.10.29加筆訂正)
その隅田公園は関東大震災後に公園として整備されたところで、その敷地内にかつて作家の佐多稲子が押さない頃に暮らした場所でもある。以前来た時には気付かなかったのだが、立派な案内板が設けられていた。幼い彼女は小学校に通うことを諦めて、神田のキャラメル工場へとここから通っていた。その時の体験を書いたことから作家としての彼女がスタートしていくことになる。佐多稲子という人はさっぱりとした気性で、それでいて細やかな感性の持ち主で、その作品は安心して読める。
さて、中に入ろう。墨田区は本所区と向島区が合わさって出来た。本所区は東京十五区時代からの区で、その頃向島区は南葛飾郡であった。
一階は墨田地域の歴史の展示。区内から出土した土器などを見ることが出来る。二階には明治末の墨堤のジオラマがあったり、東京空襲についての展示がある。東京空襲については、墨田区エリアに限らない展示となっており、見応えのある内容になっている。
今回は二階のスペースを使って、雛人形の展示も行われていた。区民から寄贈された人形が幾つも飾られて、それだけでも華やかだった。
中には、芥川龍之介の家に伝わる雛人形というのもあった。館内では、この場所のみ撮影可とのことだった。
さらに三階では、企画展として隅田川の情景~桜~の展示が行われていた。正に、隅田川沿いも花見気分で盛り上がっている時期だけに、古くからの隅田川の花を描いたものの展示というのは面白く見ることが出来た。東京スカイツリー開業の記念事業として、今年は来年二月まで「桜」「花火」「絵巻」「橋と渡し」というテーマで二ヶ月位の展示を行っていくという。これをひと通り見ていけば、江戸からの水辺である隅田川について、参考になるところも多そうに思える。
開館時間:午前9:00~午後5:00(入館は4:30まで)
休館日:毎週月曜日(祝日に当たる時は翌日)、毎月第4火曜日(祝日に当たる時は翌日)、12月29日から1月4日まで
観覧料:大人100円、中学生以下、身体障害者手帳・愛の手帳をお持ちの方無料
アクセス
場所は隅田川、言問橋東詰に近いところで。墨田区立小梅小学校の隣にある。墨田区地域の古代からの歩みや変遷が分かりやすく展示されている。今は直ぐ近くに東京スカイツリーもあることで、開業を控えて注目されている地域でもある。
この辺りは、今でも周辺には検番があって料亭が数多く残る、東京でも数少ないところ。震災では大きな被害を出し、その後の空襲でも惨状を被ったところでもある。この施設の裏手の隅田川に近い所は隅田公園となっており、今は桜も咲いていることだろうと思う。向島の町名が付くところは、旧本所区に含まれるところが大半であるところが面白い。本所区は旧十五区の時代からの市街で、向島区は大東京三十五区になった昭和7年から区になったところで、名の知られた隣接地の向島の名前を戴いたという印象を受ける。(2012.10.29加筆訂正)
その隅田公園は関東大震災後に公園として整備されたところで、その敷地内にかつて作家の佐多稲子が押さない頃に暮らした場所でもある。以前来た時には気付かなかったのだが、立派な案内板が設けられていた。幼い彼女は小学校に通うことを諦めて、神田のキャラメル工場へとここから通っていた。その時の体験を書いたことから作家としての彼女がスタートしていくことになる。佐多稲子という人はさっぱりとした気性で、それでいて細やかな感性の持ち主で、その作品は安心して読める。
さて、中に入ろう。墨田区は本所区と向島区が合わさって出来た。本所区は東京十五区時代からの区で、その頃向島区は南葛飾郡であった。
一階は墨田地域の歴史の展示。区内から出土した土器などを見ることが出来る。二階には明治末の墨堤のジオラマがあったり、東京空襲についての展示がある。東京空襲については、墨田区エリアに限らない展示となっており、見応えのある内容になっている。
今回は二階のスペースを使って、雛人形の展示も行われていた。区民から寄贈された人形が幾つも飾られて、それだけでも華やかだった。
中には、芥川龍之介の家に伝わる雛人形というのもあった。館内では、この場所のみ撮影可とのことだった。
さらに三階では、企画展として隅田川の情景~桜~の展示が行われていた。正に、隅田川沿いも花見気分で盛り上がっている時期だけに、古くからの隅田川の花を描いたものの展示というのは面白く見ることが出来た。東京スカイツリー開業の記念事業として、今年は来年二月まで「桜」「花火」「絵巻」「橋と渡し」というテーマで二ヶ月位の展示を行っていくという。これをひと通り見ていけば、江戸からの水辺である隅田川について、参考になるところも多そうに思える。
ご指摘頂き、ありがとうございます。
さんざん古い地図を見ながら歩いていても、間違えるときには間違えていますね。お恥ずかしい。
早速、訂正しておきます。
たまたま通りがかったのですが、少々気になりましたのでコメントを残させていただきます。
現在の住居表示での向島の大部分は旧向島区ではなく、旧本所区に当たります。
郷土文化資料館周辺も本所区です。
この名残は、現在の向島が向島警察でなく本所警察、向島消防署でなく本所消防署、向島税務署でなく本所税務署の管轄となっているところにも見られます。
これは、それなりに真っ当な書籍であっても誤記されているケースが多く、ウェブ上でも同様の誤解がよく見られます。
些細なことかもしれませんが、地元で生まれ育った人間としましては、いつしか誤解のほうが常識になってしまうのではないかと憂えております。
突然のコメント、失礼いたしました。