東京 DOWNTOWN STREET 1980's

東京ダウンタウンストリート1980's
1980年代初頭に撮影した東京の町並み、そして消え去った過去へと思いを馳せる。

目黒の旧跡を尋ねる~その六:目黒通り

2015-01-14 20:21:19 | 目黒区
目黒通りの大鳥神社交差点から、世田谷方面へと伸びる通りは坂に沿って古い商家の建物が残されているところでもある。今では、インテリアストリートなんていう名前でも呼ばれているようで、残されている古商家建築もほとんどがインテリアショップになっている。色々と手を入れられていたりするが、今も商いの現場として活かされているのは本望ではないかという気もする。坂を幟初めて最初にあるのが、esqというお店。眼の前を通っても大幅に改装されていて、気付かずに通り過ぎてしまう。通りの反対から見ると、瓦屋根が見えて、古い商家を改装しているものだと言うことが分かる。


その次にあるのが、ブティック麻里絵と明日香美術。ここは古美術骨董の店とブティックという取り合わせ。店舗は改装されているが、寄棟で異彩を放っている。


角店なので、横手の表情もあって趣がある。古美術という看板とマッチしている様に見える。


その奥の隣にも綺麗な西洋館が目に入った。RUSTIC TWENTY SEVENというインテリアショップだが、築百年の西洋館だという。


手入れされてるのでコンディションも素晴らしいのだが、大正初期の建築としてはモダンで、当時の郊外であった目黒という町の雰囲気とマッチしている様に思える。


目黒通りを望んだところ。


目黒通りは古くから存在していたようで、九品仏へ向かう道筋といった感じらしい。目黒川に近い辺りにあった道標では、二子道という表記があったようだ。少し上がったところには、Beadyというインテリアショップ。切妻屋根で出桁造りの古い商家。この並びには、看板建築が少ない上に、銅板貼りのものも見掛けない。それ以前の時代の形態の店が多いのは、この商店群が形成されたのが震災前であったからなのかもしれない。


壁面が黒に塗られている。出桁造りの重厚な雰囲気と相まって、面白い。


目黒通りの坂道の傾斜と店舗の関係が分かる。目黒川の谷に向けた傾斜になっている。


通りの雰囲気は、こんな感じ。モルタル仕上げの昭和の建物もあれば、建て直された新しい建物ももちろんある。


さらに進んで行くとMEISTERというお店。ここもインテリアショップである。大きなガラス窓が印象的。でも、大きなガラス窓と古商家が違和感をさほど感じさせない。


出桁造りの表情。


重厚な瓦屋根でとガラス窓の対比がユニーク。通りの反対から見ると、また違って見える。二階の窓の中に見える照明器具が不思議な雰囲気に感じる。


その隣、寿司平。モルタル仕上げの看板建築。




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