長さ215メートル、幅88メートルの皇帝居城バート・ヴィムプェンは、戦略的に好都合なネッカー川を見下ろす高台に建っています。元々は防衛塔が3本あって周囲をぐるりと城壁に囲まれていたのですが、こんにち残念ながら北側と東側の城壁だけが残っています。それでもドイツに残る皇帝居城で最も大きい規模だそうです。
バート・ヴィムプェン市の全景 ・ 皇帝居城の見取り図
12世紀中頃に建造が始まり、中断があったりしましたが、マリエン教会、司教の住居と役所、病院、聖ペーター教会が建てられて13世紀中頃に完成しました。その後、15世紀から16世紀にかけて防衛塔や城門や防壁などの防備施設が増築されたのです。
防壁
城門 1 & 2
防衛塔 ・ 防壁の上部
しかしながらこの頃火災で大部分が破壊され、それ以来皇帝の居城としては使われなくなりました。その後すぐにヴィムプェン市に皇帝居城の所有権が移り、そして19世紀の前半まで建造物の一部は順次ヴィムプェン市民に売却されて、ロマネスク様式や木組みの家や家畜小屋付きの3階建て住居に改築されました。王宮礼拝堂は教会史博物館になっています。その後も数度にわたって火災による破壊と再建があり、21世紀になってからも複数の建物で度々改装や改築が行われてきました。時の流れとともに東側に隣接していた市街地がかつての皇帝居城に進入してきて、現在は融合しています。
町の一角 1 & 2
町の一角 3 & 4
このバート・ヴィムプェンの町にはお城の一部があり、木組みの家があり、狭い石畳の路地や坂道があって散歩するのにたいへん楽しい町です。
町の一角 5 ・ 銀行の建物の装飾
ところで、町の名前の前の部分にバートとあるのは温泉地という意味ですが、それらしき雰囲気はありません。地図上でよく探して見ると、町の外れに屋内と屋外の温水プール施設があります。ここの鉱水は塩分を1,5 - 2,5 %含む冷泉で、水温を32-33°Cまで熱して温水プールの水にしているようです。効能はリラクゼーションと幸福感だそうです。いずれにしても日本の温泉とは似ても似つかないまったくの別物です。
実は雰囲気の良さそうなレストランが幾つもあるので食事をしたいところですが、武漢コロナのワクチンを打っていない私たちは入店することが出来ません。家に帰って夕食です。
よだれ鶏 1 & 2
よだれ鶏とは変な名前なので Google で調べました。
【川菜(チョワンツァイ、四川料理)の一つで中国名は口水鶏(コウシェイヂィ)。 茹でた鶏肉に唐辛子や花椒・ラー油の入った辛いタレで食べる冷菜です。口水鶏の口水は“よだれ”を意味することから日本では“よだれ鶏”と呼ばれ人気が高まっています。】
妻は次のように作りました。
水煮しておいたモヤシを下に敷き、68℃で30 – 40分水煮した鶏の胸肉を置きます。小さく切ったネギを振りかけて、溜まり醤油、ニンニクとショウガの擦ったもの、バルサミコ酢、七味唐辛子、そして胡麻油を混ぜて2、3日冷蔵庫で寝かしておいたタレをかけます。中華の風味を楽しめます。
カボチャ餅 1 & 2
カボチャ餅ですが、最初にカボチャの皮をむいてチンします。熱いうちにつぶして塩を入れて、さらに片栗粉と小麦粉を入れます。それを手でこねて団子状にし、フライパンで焼いていったん取り出します。そのフライパンに醤油、味醂、砂糖を入れてタレを作って、そこに餅を戻してからめるのです。ちょっと変わったカボチャの食べ方で美味しいのです。
〔2022年2月〕
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