ヴァレール城塞は北イタリアのボルツァーノから南西に車で1時間走った所、ノン渓谷の高さ約600mの丘の上にそびえる13世紀後半に建てられた中世の城です。15世紀にシュパウル家の2つの家系によって分割され、徐々に2つの独立した城に変貌しました。それぞれ上城と下城とも呼ばれています。ヴァレール城塞は天守閣の周囲に同心円状に連なる建物で構成されており、2つ、場合によっては3つの防御壁に沿って建てられています。この城はイタリアのアルプス地方で最も保存状態の良い複合施設の1つとして知られているのです。城のリビングスペースの合計3300㎡は15のベッドルーム、14のバスルーム、5つのキッチンを含む88の部屋に分かれています。
建設当時からずっと、城はこの地方で有名な伯爵家であるシュパウル家が住んでいたのですが、2017年に伯爵は城の一部を一般公開することを決定しました。そして2021年に伯爵が亡くなった後トレント自治州の州政府はヴァレール城塞に関心を示し、州政府と相続人が購入価格に関して合意に達してから2023年に買収契約が締結されました。現在は主にイベント会場として使用されています。
駐車場から見る 1 & 2
りんご畑から見る 1 & 2
多分我々は迷ってしまって、正規の道路を通らずに城塞にたどり着いたようです。広大なリンゴ畑の中の農道をしばらく走ったからです。
城への橋 1 & 2
入り口
城のパンフレットには次のように書かれています。
〈ヴァレール城の珍しいところは、つい最近まで同じ貴族が住んでいた城であるという事実です。それゆえ、城内を見学する訪問者は博物館のような無菌的な展示ではなく、何世紀にもわたって今日まで行われてきた有機的な歴史的発展に感嘆するのです。 〉
、、、、という事で、「予約は不要で毎時間行われる。」とされるガイド付きツアーを楽しみにしていました。が、実際はそうではなく、電話連絡をとって時間を決めて案内してもらう、ということの様でした。電話するのも億劫だし(イタリア語!英語が通じるかどうか?)、説明がイタリア語らしいので屋内の見学は断念した次第です。
その後城の近くでハイキングをし、その帰りにスーパーで食材を買って宿で夕食を作りました。
その一部です。
ズッキーニのチーズ焼きは自宅でも比較的よく食べます。
ズッキーニのチーズ焼き ・ レタスの黒胡麻和え
熱を加えたレタスを黒胡麻と和えてみました。結構いけます。
いつも思いますが、イタリアは野菜が新鮮で美味しいのです。やはりドイツよりずっと暖かい気候だからでしょう。
新鮮野菜サラダ ・ 海鮮スパゲッティ
今まで見たことのない、うどんの太さに近いスパゲッティを見つけたので食べて見ました。モチモチした食感で悪くはないのですが、私たちはやはり普通の太さを好みます。
ビール
飲み物はやはりスーパーで買ったノンアルコールビールです。日本同様ドイツには数種類あるのに、ここには一種類しかありませんでした。大きい町に行けばもっとあるのかな?
〔2024年9月〕