患者さんの死

患者さんの死

実は患者さんからガンの告白を受けたのが半年前のことである！

最初は元気だったので通常の歯周病治療のメンテナンスを継続していた。

ところが来院毎に衰弱してきた。

抗がん剤治療を受けていたのである。

私は他の患者さんの例を出し、抗がん剤治療を止めるように勧めた。

以前、患者さんから抗がん剤治療の相談を受けたことがある。その際、私だったら受けない！答えると。

「じゃあ！受けません」と言い、現在も健在である。

その患者さん曰く、「先生に命を助けられた！」「先生の方に足を向けて寝られない」など！感謝してくれている。

その患者さんには食事療法を実践していただいた。当時、同様の肺ガンの患者さんが８人ほど同じ病室に入院していたが、現在生存しているのは、この患者さんだけだそうである。（現在、１０年経過している）

こんな経験もあり、私と個人的なお付き合いもあるので思い切って抗がん剤を止めるように話したのであった。

しかし、この患者さんは「私も抗がん剤を止めたいけど、担当医に言えない！」と言うのである。

私は「ご自分の命がかかっているのですよ！」と言ったが聞く耳を持たなかった。

そしていよいよ血の気が無くなったようになり、入院してしまった。

入院後、間もなく訃報が入った！

誠に残念であった。

ご冥福を祈る！