口臭に敏感な患者さん

口臭に敏感な患者さん

　先日、口臭を測定して欲しいという患者さんが見えました。

　「それでは次回、食事も歯ブラシも何もしないでご来院ください」と伝え本日見えました。

　とても口臭があるとは思えないほど口腔内はきれいですが、本人は何となく感じるそうです。

　本日、朝一番に来院いただき、早速測定しました。

　すると確かに口臭があるのです。

　口腔内に起因するものではありませんでした。

　どうも消化器系によるもののようです。

　聞くところによると、普段も胃痛に悩まされているようです。

　まさか、ピロリ菌かな？

　一度、病院で検査をするよう勧めました。

　私はかなり臭いに敏感な方ですが、全くわかりませんでした！

口臭とは？

口臭とは？

　口臭の無い方はおりません！

　口臭治療の患者さんの多くの誤解は他人の口臭を感じて自分も口臭があるのでは？と思い込んでしまうことなのです。

　現実にはどなたも口臭はありますが、相手の口臭を感じているということは自分の口臭は相手よりは少ないと言う事になります。

　もちろん、口臭にはいろいろな種類がありますが、ほとんど同じと考えても良いと思います。

　やはり、口臭専門外来で自分はどの程度の口臭なのか？を測定して自分の最大の口臭量を知っておけば精神的に楽になるのではと思います。

　対処法はいろいろありますので、今後ここのブログで公開したいと思います。

口臭治療の患者さんの特徴

口臭治療の患者さんの特徴

　雑誌やラジオ出演で大勢の口臭で悩んでいる患者さんがたくさん来院されました。しかし、多くの患者さんは実は口臭は強くなかったです。

　口臭を気にすることは悪いことではありませんが、気にし過ぎても問題があります。

　実は口臭は相手があって初めて成立するのです。

　もし、あなたが相手より口臭が強ければ相手があなたの口臭を感じるでしょう！逆に相手があなたより口臭が強ければあなたが相手の口臭を感じるでしょう！

　口臭とはそう言うものなのです。

　口臭の全く無い人はいないでしょう！

　しかし、本当に治療しなければならない方は自分が口臭があることを知らないのがほとんどなのです。

　以前、初診の患者さんが来院し、診療室に入ってきました。私は別の患者さんの治療中でした。

　その時、マスクをしておりますが、何だろうこの匂いは？と異様な匂いを感じました。そして、その初診の患者のところへ行くと患者さんの口臭だったのです。

　患者さんは二十代の女性で銀行の行員でした。歯周病がひどく、歯周病による口臭のようでした。

　そこで歯周病のブラッシング指導をして担当衛生士が口臭の話をしたら、失礼な！と怒り、帰ってしまいました。彼女はご自身が口臭があることを認識していなかったのです。

　そうなのです！自分の口臭が強いと自分の臭いで麻痺して口臭が全くわからないのです！

　まだ自分の口臭が自分でわかる程度でしたら、大したことはない程度ですのでご安心ください！

口臭治療

口臭治療

　当医院では口臭治療を開始して10年になります。

　当初は測定器もなく、直接口臭を嗅ぐしかありませんでした。

　また文献や資料も少なく、苦労しました。

　国際口臭治療学会にも所属し、勉強しました。

　お陰で当時は口臭治療の先生が少なかったのでラジオ出演や雑誌等に紹介されたりしました。

　当医院では当初から導入した「ハリメーター」と最近導入した「オーラルクロマ」があります。

　このオーラルクロマは口腔内のみの口臭原因だけでなくいろいろなガスを分析できるのが特徴です！