薬剤離脱反応!
ある精神科医の先生からのご紹介の患者さんが来院されました。
実は過去に大学病院にて顎関節症と診断されたそうです。
私が診断させていただくと顎位も咬合関係もほとんど問題ありませんでした。確かに過去には一時的にクレンチング等の痕跡はありましたが、現在の症状とは無関係のものでした。
過去の既往歴を見ましたら、デパスを15年間服用し薬剤耐性による不定愁訴が発症し断薬を決意した。ちょうどその頃、歯科医院で歯科治療を受けたのと離脱反応の症状が重なったと思われます。
そしてデパスに変わる薬剤が処方されたのです!
実はこのようなケースは非常に多いです。元々は歯の関係ではなく、歯の治療と重なったために歯からおかしくなったというケースです。
そこで噛み合せをいじってしまうとほとんど元に戻すことは不可能です!
そのような症例はたくさん経験してます。
先ず、元を治してから歯科治療をすることをお奨めします。