牧師の読書日記 

読んだ本の感想を中心に書いています。

5月7日(火) 「時のみぞ知る (上)(下)」 ジェフリー・アーチャー著  新潮文庫 

2013-05-07 06:41:21 | 日記

 ゴールデンウィークは雨が降り寒かったので農作業をすることができなかった。そのため時間ができたので最近本屋で見つけた本書を読んだ。以前に同著者の『誇りと復讐』という復讐劇と『ケインとアベル』という二人の人物の波乱の物語を楽しく読んだので、この最新作を買ったのである。副題は「クリフトン年代記 第1部」。訳者によれば本シリーズは1920年~2020年までの100年を舞台にして書いているそうである。本国イギリスでは第三作(第二作は1939年~1945年を舞台に設定している)まで発売されている。第一作である本書は1919年~1940年を舞台にしている。全く境遇の違う二人の主人公が親友となる主に少年時代が描かれている(一方で第二次世界大戦の兆しなど登場人物たちの生きる時代についても描かれている)。しかし、出生の秘密が明らかにされることで、波乱の人生になっていくという展開。それは「ケインとアベル」と似ている。ジェフリー・アーチャーの書く物語はとにかく面白い。続きが楽しみである。