昨年の9月30日に埼玉にあるキリスト教会の牧師を辞任した(牧師であることに変わりはないが)。あれから一年が経過した。そして北海道に来て農業を始めている。新しい経験である。全く予期していなかったことであるが、神様の計画であると信じている。
先週一週間は収穫と販売で忙しかった。緑カボチャの収穫が終わり、今は白皮カボチャの収穫の最中である。この地域で収穫祭があったのでいつもより販売に力を入れたこともあって収穫と重なり忙しかった。今日も収穫の予定だったのだが、雨のため収穫はできない。この雨はしばらく続くようだ。天気に左右されてしまう仕事である。しかし農業は人間によって健康的な仕事であると感じている。暗い時は仕事ができなくなるからだ。もちろん納屋など部屋の中では夜も仕事ができるのだが、畑での農作業は暗いとできなくなる。すなわち仕事の区切りがはっきりとつく。牧師の時は説教の準備で半徹夜のことが多かった(だんだんと慣れてきてからは半徹夜はなくなってきたが)。また農業は心労が少ない。もちろん作物の生長が心配なのだが、でも結局のところどうしようもないということが多い。人間の力というよりは自然の力や種の力に頼るところが大きい。なので良い意味であきらめがつく。牧師の時は人々の祈りの課題(病、手術、会社での仕事、人間関係のトラブル、教会の運営など)が重くのしかかってきて心労がとても大きかった。(私が埼玉の牧師を辞任したのは心労が理由ではなく、小さい子供たちへの放射能の影響と教会開拓のビジョンが与えられたからである。)
これから白皮カボチャの本格的な収穫なのでとにかく頑張ろう。カボチャが契約先と直売で売れるようにと願う。北海道での教会開拓は来年の春にできたらいいなあと考えている。牧師の仕事を離れたことで改めて牧師職のことや教会形成のことなどをゆっくり考えることができ、また充電できたので良い働きができると思っている。