牧師の読書日記 

読んだ本の感想を中心に書いています。

12月14日(金) 「農産物直売所売り上げアップの秘訣」 石川香代&石川伊津著  家の光協会

2012-12-14 13:27:51 | 日記

 本書は、お客の心をひきつける、商品PRと売場づくりの実例を示している本だ。

 本からの引用。「お客様は安全、安心な商品を買いたいと思っています。」 

 著者は地元産をアピールしたり、生産者家族が食べている野菜であることを伝えることによって、お客様に安心感を持ってもらえます、と書いています。

 昨日家族でドライブをしつつ、直売所へ買い出しに出かけた。ここは地元産がおいてあり、また生産者の顔が見えて、確かに安心感を覚える直売所だ。この近隣では一番成功している直売所だと思う。ただ一つだけ気になった点は、価格が安すぎることだ。これではいくら売れても農家がもうかる額は限られてくるだろう。そういう運営&経営の点では、茨城つくばの直売所の方が優れていると感じる。ただ原発事故が起こった今、すべてが変わってしまった。これからは地元産だから必ずしも安全安心とは言えない。むしろ地元産だから危険ということになる。なぜなら土壌が汚染されてしまったからである。有機栽培が安全とは言えなくなった。なぜなら肥料が汚染されてしまったからである。

 本当の安全とは何かを農家はもっと真剣に考えていかなければならなくなってくるだろう。衆議院選挙に立候補した山本太郎氏の演説をユウチューブで見た。これは今何が日本で起こっているのかということを知る一つの参考になるだろう。衆議院選挙に立候補した山本太郎氏の12/8の午後に高円寺駅北口前広場で行われた演説会の模様は次の通り。 www.youtube.com/watch?v=cvKDjaLb_f4



 本からの引用。「 健康と美容に関わるのが、野菜や果物の栄養素です。「ビタミンCがレモンの○倍」や「カルシウムがたっぷり」という表現の他に、栄養素の効能や効果を盛り込むのも分かりやすい表現方法です。「疲労回復にニラ」とか「滋養強壮にやまいも」、「便秘予防にレタス」などもそうです。ただし、直売所は食料品店やスーパーと同様に、一般消費者向けの食品を扱う事業体です。JAS法や薬事法、健康増進法などの法令を遵守し、誇大な表現にならないに注意しましょう。、、、、POPはあなたの代わりにお客様に様々な情報を伝え、お客様と会話をし、お客様を喜ばせることのできる、とても優秀な販売員なのです。 」

 著者は、お客様が知りたいことは何かを考えてPOPを書くことを勧めています。POPを作る基本の手順を紹介しています。
 手順①書きたい内容を考えて優先順位をつける。
 手順②一番アピールしたい項目を一番大きく書く。商品名を書く。
 手順③その他の項目を小さく書く。人気の理由や価格を、商品名のまわりに小さく書く。

 
 POPが自分の代わりに営業をしてくれる販売員である、という文章を読んでPOPを甘くみていたと思った。今後POPに工夫をして売上を伸ばしていければと願う。

 昨日の夜、私が参入した直売所の全体集会があったので初めて参加した。直売所を運営している会社の人たちと農家たちが集まった。今年の売上が報告され、農家さんたちが頑張っているのが実際の売上の数値を見て分かり、励まされチャレンジを受けた。社長が、来年は直売所の場所を拡大させること、地元産をもっとアピールしていくこと、農家の農産物を使ってのレストランなどを展開していくことなどを話した。社長の話を聞きながら、この直売所には大きな可能性があることを感じて嬉しい気持ちになった。自分たちはホームセンター内でも直売所(3箇所)をするのだが、この参入した直売所でも頑張っていきたい。