牧師の読書日記 

読んだ本の感想を中心に書いています。

12月6日(木) 「聖書に学ぶリーダーシップ①」 ジョン・ハガイ著  ハガイ・インスティテュート

2012-12-06 09:42:24 | 日記

 本書には12のリーダーシップの原則が書かれている。2章~13章にこの12の原則が記されている。著者は主に参考にしたのは聖書である、と序文に書いています。

 序文からの引用。「リーダーシップの究極的な模範は、イエス様です。12人からなるイエス様のグループの中には、疑う者あり、イエス様を知っていることを否定する者あり、裏切って殺人者たちに渡す者ありでした。しかし、この小さなグループが世界を変えたのです。」

 1章のタイトルは「リーダーとしての召命」で、総論になっています。著者はリーダーシップをこのように定義しています。「リーダシップとは、グループの本当の必要に応える不朽の利益という目標に向かって動くグループの中にあって、意識的に特別な影響力を発揮する訓練による能力である。」

 続いて1章からの引用。「団結力の強いグループの形成において最も重要な要素は、目的による一致です。そのような一致を促進するリーダーの能力は、リーダとして成功する上で重要な要素なのです。、、、、、私が本書を書いたのは、不朽の利益という次元でシーダーシップを発展させたいと願っている人々のためです。究極的な基準は、キリストに倣うリーダーシップなのです。これこそが、神に最も誉れを帰し、人類の益となるリーダーシップなのです。」

 「クリスチャンとして、リーダーシップの立場にある者は、世界伝道の追求へと導かなければなりません。世界伝道は、クリスチャンにとっては趣味ではなく、すべてを飲み尽くす最優先課題なのです。」

 私も様々な本を参考にしますが、やはり一番は聖書です。また様々な人々を模範にしますが、一番の模範はイエス・キリストです。


 第一のリーダーシップの原則は、ビジョンの原則です。本からの引用。「ビジョンが現れる時に、リーダーシップが始まります。(聖書の)箴言29章18節に「幻がなければ、民はほしいままにふるまう。」とあります。、、、、、ビジョンの原則は、リーダーシップを理解する鍵です。一意専心の思いで献身している明確なビジョンを持っているならば、その人はリーダーシップへの第一歩を踏み出しているのです。、、、、ビジョンとは、リーダーが自分のグループのあり方と行動について見ている明確な絵のことです。」

 「ビジョンを持つだけでは不十分です。そのビジョンに立って行動することへの献身がなければなりません。それがミッション(使命)と呼ばれるものなのです。、、、、、ビジョンに対して全霊を傾けて献身しないならば、あなたはリーダーになることはできません。、、、、リーダーが持つことが可能な最大のビジョンは、世界伝道のために参加することです。そして、グループに対してそれがどのように達成されるかを説明するものです。」

 「キリストに倣うリーダーにとっては、ビジョンとは、神の御心の啓示です。リーダーは、ビジョンのチャレンジをつかみ、そのミッション(使命)に献身し、ミッションを達成し、ビジョンを遂行するための目標を実行して行くのです。しかし、すべてはビジョンと共に始まります。ビジョンは、リーダーシップの基礎なのです。」

 イエス・キリストが持っていたビジョンは、世界の救いです。そのためにイエス・キリストは献身していのちを捧げ、十字架に架かり死なれました。キリストが弟子たちに最後に命じた命令は、いわゆる大宣教命令と言われるものです。キリストはこのように言われました。マルコの福音書16章15節。「全世界に出て行き、すべての造られた者に、福音を宣べ伝えなさい。」 師匠であったイエス・キリストのビジョンである世界の救いが弟子たちのビジョンになり、弟子たちはこのビジョンを遂行するために献身し、最後には死んでいきました(殉教していきました)。


 第二の原則は、目標設定の原則です。本からの引用。「目標設定は、端的にあなたのビジョンを達成するために必要なステップを書き出すことを含んでいます。5年かかり、20年かかるかもしれませんが、毎月それぞれの分野においてあなたが何を達成すべきであるかが分かるように、ビジョンは各々の段階へと細かく分けられなければなりません。良い目標設定計画は、SーMーAーRーTで表されます。」

 S  あなたの目標を明確(Specific)にしなさい
 M  あなたの目標を測定可能(Measurable)にしなさい
 A  あなたの目標を到達可能なもの(Attainable)にしなさい
 R  あなたの目標を現実的(Realistic)にしなさい
 T  あなたの目標を有形なもの(Tangible)にしなさい


 「目標設定は、多くの利益をもたらします。目標は決断のプロセスを単純にします。目標は精神と健康を高揚させます。」

 
 様々なことをして複雑になりがちだが、世界伝道に焦点をあて、単純にして働きをしていくように気をつけたい。私の目標は、まず教会を開拓して(新しくスタートして)、自分たちの地域に福音を伝えること。次は可能である限り、北海道、日本、世界に福音を伝えることである。その際にSーMーAーRーTを参考にして働きをチェックしていこう。