牧師の読書日記 

読んだ本の感想を中心に書いています。

12月9日(土) 「聖書に学ぶリーダーシップ④」 ジョン・ハガイ著

2012-12-09 07:34:57 | 日記

 昨日は半年前に隣町で開拓伝道を始めた教会のクリスマスコンサートに牧師からぜひ来てくださいと言われていたので、家族で出席した。東京の教会から歌とピアノのゲストが招かれていた。人も集まり素晴らしいコンサートだった。子供も楽しかったようだ。ピアノの演奏者がショパンの曲を楽譜を全く見ないで弾いていたのには驚かされた。何より頑張っている牧師の姿に励まされた。この牧師も埼玉から導かれて北海道で新しく教会を始めたのだ。そのような牧師が近くにいるのが不思議だ。以前にも数回話をしているのだが、地域のために協力ができれば良いと思う。


 さて「聖書に学ぶリーダーシップ」を読み終わった。リーダーシップ第10の原則は、「持久力の原則」だ。本からの引用。「リーダーは問題や落胆に出くわしますが、神は彼がビジョンに従うことにおいて耐え忍ぶことを願っておられます。、、、、持久力は、リーダーのビジョンに対する深い献身の上に築き上げられます。、、、、家族がリーダーの役割としての責任を果たすことを支援してくれる人は幸いです。不幸なことに、いつでもそうとは限りません。リーダーというのは、1日24時間、1週間のうちの7日間が仕事なのです。、、、、、持久力は、家族の反対という障害に打ち勝ちます。リーダーは、目を自らの使命に固く据え、家族の反対があっても使命を達成する道からそれることをしません。イエス・キリストが「わたしのもとに来て、自分の父、母、妻、子、兄弟、姉妹、そのうえ自分のいのちまでも憎まない者は、わたしの弟子になることができません。」と言われた時、このことを意味しておられたのです。

 アフリカへの宣教師であったリビングストンが妻の反対にあったことが紹介されている。どれほど大変だったことだろうか。私は個人的にリーダーには休息が絶対に必要であると思っている。そうでないとリーダーは燃え尽きてしまうだろう。ただ著者が言い、何よりイエス・キリストがおっしゃっていることは、真実だと信じている。願わくは家族で一致して進みたいものだ。でも究極的にはリーダーは孤独であると思う。


 続いて本からの引用。「困難は存在します。すべてのリーダーには、やめたくなるようなプレッシャーや問題があります。もし神があなたにビジョンをお与えになり、あなたのミッション(使命)を達成するために目標計画を設定したのであれば、あなたはこれらの困難に打ち勝つ持久力を必要とします。持久力の原則は、問題や困難は克服できると言います。、、、、、多くのリーダーが、ある時点で、やめるべきかと自問します。そのような時こそ、彼らはビジョンを覚え、目標に焦点を合わせ、目標が達成されている状況を思い描き、リラックスし、伝記を読み、神との交わりのうちに生きることによて、自分の持久力を強固にすることができます。持久力は成功を保証します。リーダーは、問題や落胆に直面しますが、持久力によってそれらに打ち勝つことができるのです。」

 これからも困難があるのは確実だが、最後まで自分の使命に生き、死ぬまで走り続けたい。


 第11の原則は、「権威の原則」。本からの引用。「ライフワークの重要性に完全に没頭し、一心に使命を追求している人々は、他の人々より偉大な内なる権威を現す傾向があることを私は見てきました。その違いというのは、自分の使命に没頭している人は、自分がどこに行こうとしているかを知っていることです。」

 「内なる権威は、他の人々の尊敬を呼び起こさせるカリスマ性と自尊心と人徳です。、、、、内なる権威は、身体的特徴や行動、また富や社会的地位や身分とは無関係です。、、、内なる権威は、あなたのグループの人々を不朽の利益という目標に向かって動かす確信です。内なる権威を持っている人は、強い自尊心の意識を持っている個人主義者です。」

 著者は外面的権威は、人の地位に付随しているしるしやシンボルと巧みな操作から来ている、として内なる権威と区別している。


 第12の原則は、「自覚の原則」。本からの引用。「リーダーシップは訓練です。それは重労働です。それは努力と集中を必要としています。、、、、リーダーシップの原則として論じてきたことを復習することは、私たちにとって益となるでしょう。なぜならば、リーダーというのは、自分自身のリーダーとしての役割やリーダーシップの意味を自覚しているだけでなく、リーダーシップの原則を自覚しているからです。、、、、自覚の原則は、リーダーが卓越した仕事に貢献する要素に敏感でなければならず、また自分自身に課した卓越の基準に対する自分の仕事を絶えず評価することを要求します。、、、、リーダーは自分自身のリーダーとしての役割を自覚しています。彼は責任があることを知っています。、、、、、リーダーはリーダーシップの意味を自覚しています。」

 リーダーシップは訓練であり、重労働であり、努力と集中を必要している、と言っている。その通りだと思う。そのことを自覚して邁進していきたい。

 最後に著者の言う「聖書に学ぶリーダーシップ」12の原則を列挙する。
 1.ビジョンの原則
 2.目標設定の原則
 3.愛の原則
 4.謙遜の原則
 5.自制の原則
 6.コミュニケーションの原則
 7.投資の原則
 8.機会の原則
 9.エネルギーの原則
10.持久力の原則
11.権威の原則
12.自覚の原則

 原則が12あるのでこれから1年間毎月1つずつ適用して、自分を訓練していこう。