牧師の読書日記 

読んだ本の感想を中心に書いています。

12月13日(木) 「ビジョナリー・ピープル③」 ジェリー・ポラス著

2012-12-13 08:10:14 | 日記

 ビジョナリーピープルの第二の本質は、「思考スタイル」だ。著者は、究極の変身は頭の中から始まる、としている。本からの引用。「幸せな結末は、頭の中で自分の生きがいについて語る小さな声に耳を傾けることから生まれる。、、、、、1970年代、スティーブ・ジョブズとスティーブ・ウォズニアックがアップルを設立した時、彼らには一家に一台コンピュータを普及させるという大胆な目標があった。」

 人がイエス・キリストを信じるかどうかはそれぞれの決断に任せるとして、私が新しい教会を設立する時、この町に住むすべての人々にイエス・キリストによる罪の赦しの福音を知らせるという目標を持っている。


 本からの引用。「リーダーがカリスマ性を存分に発揮するためには、その使命が自分にとって重要だと心の奥底から信じることによって、持てる力をすべて、惜しみなく注ぎ込まなければならないのだ。、、、、、有頂天になって気持ちよくスタートを切れる日が来るまで待つのは禁物だ。ビジョナリーな人たちは、自負心というものは、挑戦し、そして失敗する。また挑戦し、失敗する、そしてささやかな勝利をこつこつと積み上げ、毎回少しずつよい仕事をするところから生まれる、と主張する。そうした粘り強さは、カリスマ性のある大義によって発揮される。つまりそれは、困難な時期をものともせず、情熱を解き放って奥深く突き進み、そうすることによって想像していた以上に能力が発揮できる、そんなカリスマ性のことなのだ。」

 コンピューターは現代の生活においてとても便利で欠かせないものになっている。私は現代において罪の赦しの福音がコンピューターに勝って人生に必要なものだと信じている。それは霊と心と身体を健康にする。とにかくスタートを切って、失敗は多くあるだろうが挑戦し続けて、ささやかな勝利を積み上げていきたい。


 本からの引用。「意義を理解し、自分の挫折のポイントから学習することに意識を集中すれば、その時には成長が待っている。、、、、、今さら言うまでもなく、イノベーションにはこれでもかという失敗の繰り返しが必要だ。、、、、彼らはリスクに立ち向かい、恐れをまともに感じ、辛辣な批評を受け止め、失敗から学び、そしてとにもかくにも自分自身の生きがいに打ち込んでいる。」

 失敗から学ぶことは大切だが、私はそれよりも失敗による落胆に負けないことがとても大切だと思う。


 本からの引用。「ビジョナリーな人は、うまくいかない時には、うまくいかないことをそのままにしておくものだ。、、、、、ビジョナリーな人は、うまくいかない時は、最後にはそのままにしておこうと判断する。それは、彼らが否定的に考えているからではなく、自分がつくり上げようとしているものに専念しなければならないからだ。、、、、犠牲者を演じている限り、世の中に対して建設的な影響をいつまでも与えられる可能性はほとんどない。、、、一部には克服できないものも存在する。治療法の全くないものは数多く存在する。とはいえ、それらに何とか向かい合って、ちょうどジョー・ニコルズがしているように、利用することはできるはずだ。自分の人生に残された時間をひとときも無駄にせず、つまり自分には独創的な仕事ができないと自らをごまかして悲劇の主人公におさまるようなまねを一切しなければ、様々な傷を知恵に生まれ変わらせることができるはずだ。」

 私にも悲劇の主人公や犠牲者であるようにふるまってしまうことがある。気をつけなければならない。うまくいかないことをそのままにしておく、というのは良いアドバイスだと思う。

 アメリカの神学者でラインホルド・ニーバーという人がいた。彼はこのように神に祈っている。私が好きな祈りの一つだ。

「神よ、
 変えることのできるものについて、
 それを変えるだけの勇気を我らに与えたまえ。
 変えることのできないものについては、
 それを受け入れるだけの冷静さを与えたまえ。
 そして、
 変えることのできるものと、変えることのできないものとを、
 識別できる知恵を与えたまえ。」