“눈 가리고 아웅한다.”という言いまわしがあります。「ばれるようなウソをつく」という意味です。直訳すると「(相手の)目をふさいでニャアと言う」と言う意味です。
그런 소리 해 봤자, 눈 가리고 아웅하는 격이야. (そんなことを言っても,すぐにばれてしまうよ)のように使います。
韓国のネコはこのように야옹 아옹と鳴きます。当然のことですが,国によって言葉が違うので,動物の鳴き方も国によって違います。
朝一番に鳴くニワトリは,英語ではcock-a doodle-dooと鳴きますが,日本語では北は北海道から南は九州,沖縄まで,全国的にコケコッコーです。では韓国ではというと,꼬끼오と鳴きます。ニワトリが꼬끼오と鳴くのは何となくわかりますよね。そしてヒヨコは 삐악삐악です。
イヌは,日本ではワンワン,アメリカではbow-wowですが,韓国のイヌはなんと멍멍と吠えるのです。ですからよく보신탕のことを멍멍탕などと言ったりするんですね。
そのほか,韓国のウシは「ウンメー」と鳴きます。음매~です。韓国ではウシもヤギもヒツジもみんな음매~です。ただ声が低いか高いかの波長の問題です。ウシが「ウンメー」じゃ,ヤギみたいでちょっと貫禄がないですね。しかし韓国の民画によく描かれているトラは으르렁とトラにふさわしい泣き方です。
・ウシ:음매(モーモー) ・ウマ:히힝(ヒヒーン)
・ブタ:꿀꿀(ブーブー) ・トラ:으르렁(ウオーン)
・ネズミ:찍찍(チューチュー)
次に鳥の鳴き声を見てみましょう。
・アヒル:꽤액꽤액(ガーガー) ・カナリア:삐유삐유(ピーピー)
・ハト:구구구(ポッポッ) ・カラス:까옥까옥(カアカア)
ではウグイスはどうでしょう?새타렁〈-打令〉という民謡の中に出て来るウグイスは꾀꼴,꾀꾀꼴と鳴きます。ですからウグイスのこと꾀꼬리といいます。
スズメはどうでしょうか?答えを言う前に,次の笑い話を見てください。これは참새 시리즈(スズメシリーズ)と言って,1970年代ころに人々の口に上り,80年代から90年にかけて韓国中で大流行した一連の넌센스 퀴즈(ナンセンスクイズ)です。참새と포수〈砲手〉(ハンター)の戦いをユーモラスな謎かけで描いていますが,この中にスズメの鳴き声が出てきますね。
■スズメシリーズから
옛날에 사이좋은 부부참새가 살았다.
그런데 어느 날 엄마참새가 사냥군의 총에 맞아서 죽었다.
엄마참새는 죽으면서 곁에 있는 아빠참새에게 뭐라고 말했을까?
むかし,とても仲のいい夫婦のスズメが住んでいた。
ところがある日,お母さんスズメがハンターの鉄砲に当たって死んでしまった。
お母さんスズメは死ぬときに,そばにいるお父さんスズメに何と言っただろうか?
そしてこの「オチ」はというと,참새가 말은 무슨 말? 그냥 짹하고 죽지!(スズメが言葉を発するわけがないだろ!ただチェンと言って死んだんだよ)ということです。
そうです,スズメの鳴き声は짹짹です。この小咄はスズメは庶民を,また狩人は権力者をそれぞれ象徴しています。この時代の韓国はまだ政治的に揺れ動いていたころでしたから,庶民たちは政治に対する不満をこのようなユーモアで吐き出していたんですね。
補足ですがカエルは개굴개굴(ゲロゲロ)です。
虫類では,セミは맹맹(ミンミン),ハチは윙윙(プンプン)です。
ナンセンスクイズをもう一題
머리에 "ち"가 붙고 끝에 "こ"가 붙는, 처음에는 단단하지만 입에 넣으면 부드러워지는 것은 무엇일까요?
답: 초콜릿
しかし砲手、最初は抱主って言葉が浮かんでしまいました。駅前の明秀という映画の中の台詞だったかな。大韓民国憲法第一条だったかも。