上級韓国語 - ちょんげぐりの世界

韓国語の勉強もそろそろビジネスクラスへ乗り換えましょう。上級韓国語をめざして,古狸案先生の授業は随時更新中です。

韓国語で虹の色を言えますか?

2010-03-09 | 動詞
みなさんは小学校の時,虹の色をどうやって覚えましたか?
「赤・橙・黄・緑・青・藍・紫」と覚えたのではないでしょうか。

みなさんは人の色彩感覚は民族によって違うということを聞いたことがありませんか。
目に映る色の感覚は,そのままその言語の語彙体系に反映されるんだそうです。

インターネットで欧米のホームページを見ると,6色の虹の旗が出ていますが,虹の色は日本人には7色に見える虹ですが,欧米人は藍色と紫の区別がなく6色にしか感じないそうです。

韓国ではどうでしょうか?
同じ文化圏なのですね。韓国では日本と同じ7色です。

韓国語では順に빨・주・노・초・파・람・보です。
빨간색,주황색〈朱黃色〉,노란색,초록색〈草色〉,파란색,남색〈藍色〉,보라색の頭文字を取ったものです。

しかし韓国語は色彩に関する語彙が日本語以上に発達しています。
とても外国人の感覚では覚えれません。

韓国語の擬音語・擬態語・色彩を表す語は,ㅏやㅗなどの陽母音と,ㅓ, ㅜ, ㅣ などの陰母音の対立で成り立っています。
この方法で微妙な意味の違いを表しているのですね。

一般に陰母音の方が陽母音よりも程度が強く,陽母音は「小・少・弱・明」などの特徴を,また,陰母音は「大・多・強・暗」などの特徴を持っています。

たとえば「赤い」にあたる言い方には붉다, 빨갛다, 뻘겋다などがありますが,붉다は一般的な色彩としての赤を表しますが,後の2つは具体的な赤を表し,陽母音の빨갛다は完熟したトマトのような鮮やかな赤を,陰母音形の뻘겋다はくすんだ赤をそれぞれ表します。さらにこれに시뻘겋다 が加わります。

ちょっと下の単語を見てください。
そのほか赤にもこんなにたくさんの表現があります。

・발그레하다 :ほんのりと赤い,やや美しく赤みを帯びている
・발그무레하다 :かすかに薄赤い
・발그족족하다 :ややくすんで赤い(スカイの赤さ)
・발그스름하다 :いくらか赤い(うっすらと紅葉したときの赤さ)
・발그대대하다 :くすんだ赤色をしている
・발그댕댕하다 :均等でなく赤みを帯びている

◆色彩の濃淡の表し方
* 새は色彩が非常に鮮やかで濃いことを表す接頭語。

青い
새파랗다 真っ青な青さ
파랗다 鮮やかな明るい青,および緑色
퍼렇다 ややくすんだ感じの青,および緑色

赤い
새빨갛다 真っ赤な赤さ
빨갛다 完全に熟したトマトやトウガラシの赤さ
뻘겋다 熟した柿や赤錆(あかさび)などのややくすんだ感じの赤

黒い
새까맣다 真っ黒な黒さ
까맣다 光沢のある純粋な黒
꺼멓다 やや濁った感じの黒

白い
새하얗다 真っ白な白さ
하얗다 鮮やかな明るい白
허옇다 ややぼけた感じの白

黄色い
새노랗다 真っ黄色な黄色さ
노랗다 ヒマワリなどの黄色
누렇다 実った稲のようなくすんだ黄色

ネイティブでない限りなかなか使えない色を表す言葉ですが,上級者ともなれば,できるだけ口に出すようにして頭に覚えさせましょう!


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