今、里山の裾に見事な山吹色が映えます。
ヤマブキです。
山吹色とは黄色よりさらに深い黄色、黄色とオレンジ色の中間の色といえるでしょうか。いや山吹色はやはりヤマブキの花の色と言うべきなのでしょう。
実に鮮やかです。最も鮮やかだったのは先週くらいでしたが、まだまだ楽しめます。
春の黄色と言えば、レンギョウ、スイセン、菜の花など多数ありますがヤマブキはかなり趣が異なります。
少し比べてみます。
レンギョウは4月早々から庭先や公園、道路脇などで目立ちます。これは我が家の今のレンギョウですが、ヤマブキの黄色はこれより濃く澄んでいます。
レンギョウは4月早々から庭先や公園、道路脇などで目立ちます。これは我が家の今のレンギョウですが、ヤマブキの黄色はこれより濃く澄んでいます。
これは、我が家のスイセンの一つ。今も綺麗に咲いていますが、どこかヤマブキの黄色とは違います。少し作られた感じがします。
これは、みちのく杜の湖畔公園の菜の花で、スケールは凄いです。しかしながら、菜の花には悪いけれど、ヤマブキの方が気高さを感じるようです。
ヤマブキは自然の中で、毅然とした姿を見せてくれるところがいい。そして、バラ科の花らしく一つ一つの花がしっかりとしていて、5弁の花びらとしべが端正です。
その色と全体の姿がマッチして、高貴さを醸し出しています。
渓流にある山吹。
絵になります。
竹林の中のヤマブキ。
孟宗竹とのコラボも悪くない。
古来、和歌などにも好んで詠まれたことからすると、桜に次ぐ春の代表的な花だったのでしょう。
山吹と言えば、時代劇のドラマなどで悪代官と悪徳商人が出てきて、「お前も悪よのう」などと、小判の隠語に山吹と言うのを聞いた覚えがあります。なるほど小判の色というのが近い気がしてきました。しかし、ヤマブキの花の色はスッキリと澄んでいて、腹黒な色ではないのです。ヤマブキにとっては迷惑な話でした。
明るくて鮮やかですし、元気になります。
コメントありがとうございます。
自然のヤマブキは好きな花です。
山吹色が綺麗に澄んでいるところがいいですね。