里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

ハクサイの冬囲いをする

2023年12月20日 | 畑:葉菜類

ハクサイの冬囲いをしました。
今年のハクサイの冬囲いは少々変則です。
通常なら中晩生種を冬囲いするのですが、今年は早生種が大半残っています。
本来なら10月から収穫しているはずが、シンクイムシ(ハイマダラノメイガ)で壊滅。
9月11日に播き直しを試すこととなり、それが12月になって完全結球。


品種は「郷秋60日」。今年はこれの冬囲いが必要になりました。


中晩生種のハクサイの生育は順調で揃いも良い。


品種は「郷秋80日」。すでに殆どが完全結球しています。


11月半ばから収穫し、収穫の進度は1/3と言ったところ。まだ相当数残っています。
したがって、今年の冬囲いは昨年より株数が多く50株余り。
助っ人二人がやってくれると言うので頼みました。これまでも経験があるので任せて大丈夫です。
やり方は当地でごく一般的に行われている2通りの方法です。
一つは外葉を縛って畑に置いたままにする簡易な方法。


外葉が大きい中晩生種の半分くらいをするつもりでしたが、考えを変えて早生種をすることにしました。


この方法は酷寒の年だとやはり凍害のリスクがあります。
その点では早生種は外葉が小さいので凍害を受けやすく少々不利。
逆に暖冬だと結球内では花芽が生長しやすく、遅くまで放置すると割れてきます。
2月には中に取り込まないといけません。
中晩生種は4㎏級の巨大な株もあり縛るのもなかなか大変です。
播き直しの早生種は2~2.5㎏と言ったところなので縛るのは容易。


外葉が小さい分凍害を受けやすいのは不織布のべた掛けで多少の緩和を図ります。


こちらから先に穫ることにするので、それほど実害はなくて済むのではないでしょうか。
もう一つの方法は新聞紙に包み中に取り込んで貯蔵する方法。
この方法は天候の影響を受けないため最も確実な方法で、昔から行われています。
気温が高いうちはよくありません。最高気温が10℃を確実に割り込むようになってから。
取り込む室内も気温の上がりにくいところ。
少し乾かした後、外葉を数枚付けて新聞紙で包みます。
外葉を全部剥かず数枚付けて包むことが大事です。


大球は2枚の新聞紙をずらして重ね、全体を完全に包みます。


使うときに外葉を外せば鮮度は穫ったときと殆ど変わらない状態が保たれます。
我が家では作業場の空きスペースに取り込んで貯蔵します。
逆さにして立てます。こうすると中の芯が生長しにくいと言われます。


きっちりと寄せて並べます。


周りは少々雑然としているものの気温が上がる心配はありません。
これで完了です。


少々手間が掛かりスペースが必要ですが、一旦取り込めば後顧の憂いがありません。
当面使うものは何もせずそのままにしています。


気温の高い傾向が続いていましたが、ここに来て本格的な冷え込み。
積雪0カウントながら降雪もありました。冬囲いのタイミングのようです。



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2 コメント

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Unknown (コージー大阪)
2023-12-20 08:08:15
お早う御座います♪

全く知らない、農業の様々なノウハウがとても勉強になっています。
奥深いし様々な状況の変化に合わせて、やり方を変えていかなければならないので難しいです。

売り物になる綺麗な野菜を作るのがいかに難しいかよく分かります。
ありがとうございます♪
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Unknown (kaz)
2023-12-20 08:38:45
コージー大阪さんへ。
コメントありがとうございます。
いやいやお恥ずかしい。
当地は寒冷地農業ですからね。雪はあまり降りませんが。
そちらとは大分違うのであまり参考にならないかもしれません。
台湾スクーターにマレーシア製のサスペンションですか。知りませんでした。
さすがですね👍小生二輪車にはしばらく乗っておらず古い人間になりました😥
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