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里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

冬至南瓜用「雪化粧」を辛うじて穫る

2024年10月29日 | 畑:果菜類

冬至南瓜に使う遅穫りのカボチャを辛うじて穫りました。
出来が悪くスルーしようかとも思いましたが、記録に留め置きます。


品種はサカタのタネの「雪化粧」。強粉質で貯蔵性が高い。
7月2日の種播き。古種を使った直播きです。
発芽はよかったものの日照りの影響もあってか2株は枯れてしまいました。
そもそも当地ではかなり無理な作型ではあります。まして猛暑では厳しかった。
数株が残り辛うじて2個が着果しました。


9月初めの開花なので日数だけはすでに50日以上経過しています。
適宜誘引する程度の半放任です。葉は小振りで色も淡くなかなか勢いがつきませんでした。
ウリハムシが付くなどして葉も傷み、今残っている葉は少ない。


着いている果実も小さい。しかも変形しています。それでも軸は褐変し、沢山ひび割れが出来ています。


こちらの果実は形はまあまあですが、やはり小さい。


樹勢が良くないので果実も大きくなるわけはありません。
昨年も猛暑で厳しかったもののこれよりは遙かにましでした。
放置していましたが、気を取り直し収穫しました。


サカタのタネでは、「雪化粧」は開花後50日で最高の品質になるとしています。
日数だけは十分過ぎるくらい。1㎏余りしかなさそうです。
この「雪化粧」は未熟のうちはほぼ純白ですが、完熟すると僅かに青みがかった灰色になります。
これまで何度か作っている同じ白皮系の「白爵」は最後までほぼ純白です。
ここ数年の遅穫りのカボチャの収穫実績は0個、3個、6個、5個、そして今年は2個となりました。
昨年は2~2.5㎏の比較的揃った果実でしたから、今年は質も悪い。
今年は九重栗カボチャも1番果は良かったものの2番果、3番果と不出来。
これが3番果を穫った時のもの。まだ手つかずで残っています。


今年の冬至南瓜は形だけのものになるかもしれません。




ピーマンは未だ収穫盛りで最後の支柱上げと整枝

2024年10月26日 | 畑:果菜類

ピーマンは6月25日頃から穫り始め4ヵ月を経過。
7月半ば頃から収穫最盛となり、以後間断なく穫れ続けています
品種は「京みどり」。


今月も気温が高い傾向は続いており、生育は非常に旺盛で衰える気配は見えません。
今年は通路を昨年より20㎝ほど広げていますが、暫く放置していたため茂りすぎの状態に。


大きく横に広がり枝が垂れて果実が見にくくなり、穫り逃して赤くなったピーマンが散見されます。
本来なら今月早々には誘引支柱を上げる必要があったのですが、省略してしまいました。
非常に混んでしまったのでまずは整枝を行います。簡易な「ふところ枝」の整理です。
「ふところ枝」とは株の内側に向かって伸びている枝のこと。
ピーマンは花芽が着くごとに2本に分枝しねずみ算式に枝が増えていきます。放置するとこのようにジャングルになってしまいます。


中央の支柱や主枝が見えるように枝を間引きます。


上から除くと整枝前はこんな状態でした。


整枝後。大分見えやすくなりました。それでもまだ混んではいます。


長い枝を切ったので大分荒療治になってしまいました。反動が多少あるかもしれません。


誘引は畝の両側に設けた横パイプを上げていく簡便な方法で行っています。
今年は支柱を少し高くしており、まだ上げる余裕があります。
横パイプに枝が密着すると、誘引止めしなくとも枝は動きません。
横パイプは縦のパイプ支柱にフックバンドで止めています。
フックバンドを完全には止めていないので、下から上に軽く叩くだけで簡単に上がります。


今回は最大限まで上げることにしました。20数㎝から30㎝くらい一気に上げました。


同様に反対側の横パイプを上げました。


全ての誘引支柱が上がりました。


少々強引に上げたので枝折れしたものがあります。分枝が多いのであまり気にしません。
それでもどうしても垂れ下がる枝は大きくなっている果実を穫った後切り戻します。
成っている果実は非常に多い。


これから気温が下がってくるに従い肥大が悪くなります。
本当はもっとまめに「ふところ枝」の整理をして果実を制限すべきなのですが。
未だ最盛期と遜色ない穫れ具合です。


果菜類の中ではピーマンが一番長持ちしやすい。
今年、ピーマンは後作のことを考慮する必要がありません。
果実が見にくいようならもう一度「ふところ枝」の整理をしようかと思います。






夏秋キュウリは3年連続で収穫100日以上を達成

2024年10月17日 | 畑:果菜類

夏秋キュウリは植付けてから5ヵ月余り。
6月20日前から穫れ始め7月早々から最盛期となりました。その後、殆ど落ち込むこともなく穫れ続けてきました。
ほぼ4ヵ月。目標としている収穫日数100日以上を3年連続で達成できました。


9月半ば以降の天候不順でさすがに傷みが見え穫れ具合が疎くはなってきました。
品種は3年目になる「OS交配ニーナ」。
主枝、側枝と殆ど100%の節成りで多収品種に間違いありません。
但し、真夏の猛暑の中では全て節成りではなさそうです。
孫蔓は非常に旺盛に伸びました。9月に入ってからは摘芯はごく混んだところだけにしています。
摘葉と摘果を主体に管理してきましたが、9月半ば以降は半放任です。
ネットの内側から見ると枯れ葉が目立っていますが、終盤になれば気にしません。


未だ果実は普通に成っています。下段の方も。


上段の方も。全体に偏りなく成っています。


外側から見るとまだまだ元気な姿を保っています。


子蔓はほぼ摘芯しましたが、樹勢の維持のために中段の子蔓を1、2本伸ばしました。
しかし、結果的には混みすぎになったので必要なかったかもしれません。
また孫蔓ももっと摘芯して良かったと思います。
けれども、その時点で先を見通して判断するのはとても難しい。
キュウリは樹勢が弱りやすいのでどうしても無難な選択をすることになります。
今年は株間90㎝と広くしたためなおさらです。
べと病と褐斑病は未だ完全には止まっていませんが、酷い状態にもなりませんでした。
今新葉が伸びている枝は孫蔓とひ孫蔓が混在しています。
さすがにネットには隙間が見えていますが、まだ大丈夫です。
現時点で昨年並以上の姿を維持しており、これまでで一番と言って良いでしょう。
10月ともなれば管理は蔓を適当にネットに誘引してやる程度です。
下段の方は地べたに這わないよう蔓を上に誘引します。


最上段の方の蔓は下げます。


果菜類の中ではキュウリが一番弱い。何れの管理がおろそかになっても100日以上の収穫は難しい。
それでも今年の酷暑を乗り切れた第1の要因は畝作りの効果と考えています。
日照りの状態では追肥も効かないので深層施肥の効果が十分発揮されたものと推測します。
こちらは遅穫り用の夏秋キュウリ。


最初に直播きしたものは日照りで全て枯れてしまい播き直しました。
初めての経験です。
品種はトーホク種苗の「おいしさ一番星」。
この作型は軟弱徒長が避けられませんが、まずまずの生育と言ったところ。
主枝は支柱の頂点で摘芯、後は混んでいるところを間引く程度の半放任です。


株間は70㎝で茎葉はネット全体に広がりましたが、今は大分隙間が見えています。
こちらはあくまで早植えのキュウリを補完するもの。
早植えのキュウリが目標を達成すれば必要ないとも言えます。
穫れ始めて1ヵ月余り。雌花率が低いため穫れ方が疎いのはしょうがありません。


それでも樹が若いので美味しいキュウリが穫れます。
収穫した果実。右が早い方のキュウリ、左が遅い方のキュウリ。量も果形もはっきりと違いがあります。


当地ではこの時期、最低気温10℃を下回ることも珍しくありません。
今年はまだ10℃以下には一度もなっておらず、当分気温の高い傾向が続くようです。
キュウリはまだしばらく穫れるはずです。
しかし、勿体なくも後作の都合であと1週間ほどで強制終了します。
それでも3年連続で収穫100日以上の目標を達成できたので、自己満足しています。
これまでで株当たりの収穫量は昨年が過去最高と思っていました。
数えたわけではありませんが、間違いなく今年の方が上回っています。
今年は株間を90㎝に広げ植付け本数を減らしました。株数はトータル収量にあまり影響しないことが分ります。
助っ人は大量の塩漬けでイッパイイッパイに。9月以降は郎党以外にも大分配ったようです。
周りのキュウリも8月末には枯れ上がりが目立ってきたので、他に配ってもあまり迷惑がられなかったでしょう


ナスは依然旺盛で支柱を最大限まで上げる

2024年10月12日 | 畑:果菜類

ナスの生育は依然旺盛です。真夏も更新剪定などは行わず穫り続けています。
収穫を始めてすでに3ヵ月半を超えています。
但し、雨続きだった影響か若干石ナス気味の果実が散見されます。
品種は中長なすの「くろべえ」。
仕立て方はごく普通の3本仕立て。
誘引は、中央の1本の支柱と畝の両側に設けた横パイプを上げていく簡易な方法で行っています。
半月余り前に4回目の支柱上げを行いましたが、また枝が下がってきました。
通路も歩くのに支障を来すようになってきました。


今年は畝間を20㎝ほど広げ支柱も少し長くしました。
さらに切り戻しを加味した整枝を行い高さに抑えています。
それでも背丈を超えるほどに高く伸びています。


昨年は9月の早い段階で最大限まで上げるようになっていました。
今年はまだ支柱を上げる余地があります。
ここで最大限まで支柱を上げることにしました。最後の支柱上げになります。
横パイプに枝が密着すると枝が動かず、誘引止めしなくても大丈夫です。
横パイプは縦支柱にフックバンドで止めています。


今回は20数㎝から最大30㎝ほど上がりました。


フックバンドは完全には止めていないので、下から軽く叩くだけです。
まだ若干余裕のある支柱もありますが、これはもうギリギリ。


反対側の横パイプも同様に上げました。


しかし、これでも通路に垂れるものがあります。
この時期になると切り戻しは樹勢に影響するので行いません。
支柱はこれ以後は動かさないので必要に応じ枝が垂れないようこのように誘引止めします。


必要ならこのように中央の支柱に枝を引き誘引止めします。


樹勢に影響しない程度に邪魔な枝「ふところ枝」だけ除くようにします。


枝が立ち通路が見えるようになりました。


追肥は敷き藁の上から速効性肥料をバラ撒いていますが、十分な降雨があるので効いていると思われます。。
今年は休みなく安定して穫れています。


但し、後作の関係で1畝は今月下旬に強制終了せざるを得ないかもしれません。


ナスは依然旺盛で支柱を上げ整枝をする

2024年09月25日 | 畑:果菜類

ナスは収穫が始まって3ヵ月余り経過。
真夏も更新剪定などは行わず穫り続けています。生育は依然旺盛で収穫盛りの状態。
品種は中長なすの「くろべえ」。
仕立て方はごく普通の3本仕立て。
さすがに下葉は少し変色してきましたが、これは当然で自然の老化です。樹勢は依然強い。


樹勢診断するのに最も分りやすいのは花です。
殆どの花がこのように雌しべの柱頭が長い長花柱花です。樹勢が良い証拠。


樹勢が弱ってくると柱頭が短い短花柱花が多くなってきます。
高温が続いたこともあって枝は背丈を超えるほどに高く伸びています。
しかし、切り戻しを加味した整枝を行っているためある程度の高さに抑えられています。


今年通路を20㎝ほど広げました。それでも、枝が下がり歩くのに支障を来すようになってきました。
誘引は、中央の1本の支柱と畝の両側に設けた横パイプを上げていく簡易な方法で行っています。
支柱上げは今回で4回目。
横パイプに枝が密着すると枝が動かず、誘引止めしなくても垂れ下がりません。
横パイプは縦支柱にフックバンドで止めています。
フックバンドは完全には止めていないので、下から軽く叩くだけで簡単に上がります。


今回も20㎝余り上げました。最大まで上げる余裕はあと1回。


フックバンドは最後まで完全に止めなくても大丈夫持ちます。
反対側の横パイプも同様に上げました。


全ての横パイプが上がり枝が立ちました。
通路も見えるようになりましたが、まだ邪魔な枝があります。


次に簡易な整枝「ふところ枝」の整理。今回が3度目。
「ふところ枝」とは、株の内側に向かって伸びた枝のこと。
「ふところ枝」を整理し光線が中まで入るようにします。
丈が伸びたため脇から覗くしかありません。中心に立てた支柱や主枝が見えるように枝を整理します。 
しかし、取り除く枝はこの程度の枝しかなくなってきました。


高さを抑えるため、1ヵ月ほど前から適宜切り戻し剪定を行っています。
通路の方にはみ出したものを切り戻します。果実を収穫しながら切り戻しわき芽を伸ばします。


高く伸びたものもこのように切り戻します。


これからは気温も下がってくるので、樹勢が落ちないよう切り戻しは最小限にとどめます。
異常に高い枝はなくなりました。


通路も歩くのに支障がなくなりました。


収穫もしやすくなり、見逃しも抑えられるでしょう。
追肥は、マルチの裾を少したぐり上げ敷き藁の上から速効性肥料をバラ撒いています。
しばしば雨が降っているので追肥の効果もあると思われます。
品質は非常に良く収穫の波もなく安定しています。


この時期としては、近年では一番良い状態かもしれません。