今季の秋冬ホウレンソウは4回に播いています。
1回目のホウレンソウを11月半ばから穫り始め、以来途切れることなく収穫を続けています。
メインの2回目のホウレンソウは1月に全て取り終えました。3回目のホウレンソウは1月下旬から穫り始め若干残っています。

最も厳寒期のホウレンソウなので寒締めホウレンソウとして作っています。
品種はサカタのタネのクロノス。
元来濃緑肉厚で滑らかな葉ですが、葉は垂れ気味でぼこぼこし、寒締めホウレンソウらしい姿になりました。

今回穫り始めたのが最終4回目に播いたホウレンソウ。

種播きを前年より遅らせ11月3日。品種は同じくクロノス。
ほぼ想定に近い生育だったので12月20日頃から不織布をべた掛けしています。

この作型は厳寒期に生育するため当地では収穫までの期間が最も長く100日くらい要するのが普通。
酷寒の年ともなれば4ヵ月でようやく収穫始めといったこともしばしばあります。
暖冬だった昨年は特別で不織布のベタ掛けをせずとも1月中に収穫出来るくらいに生育が早まりました。
不織布を剥いでみると今年は想定したような生育になっています。


種はばら播きですが、基本間引きはしないのでごく薄播きにしています。葉は畝一杯に広がっています。

今年は大寒になり逆に気温が上がったものの立春以降冬型が強まりむしろ気温が下がってきました。
不織布を掛けているとはいえ低温に晒される期間が長く3回目のホウレンソウ以上に寒締めホウレンソウらしい姿になっています。

酷寒の年ともなれば最低気温が連日-5℃以下、真冬日も頻発することが多いのですが、今年はそれほどにはなっていません。
-5℃以下は単発で何度か、真冬日は記録していません。しかし、今月は積雪もあり2月としてはかなり寒い。生育はほぼ停滞しています。
葉は波打ち表面はボコボコしています。

クロノスという品種はもともとが濃緑で葉肉が厚い。それに縮みが加わりいかにも濃縮されたような姿になっています。

正に寒締めホウレンソウらしい姿と言っていいでしょう。
助っ人が穫り我が家の分と置いていったホウレンソウ。

肉厚で甘味が強く栄養価も夏ホウレンソウの数倍になっているでしょう。
これから3月いっぱいは穫りたいところ。昨年に比べると伸びすぎず長持ちしそうに見えます。
但し、日が長くなり気温が高くなれば何れトウ立ちしてきます。そうのんびりはできません。