goo blog サービス終了のお知らせ 

里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

4回目の冬ホウレンソウを穫り始める

2025年02月22日 | 畑:葉菜類

今季の秋冬ホウレンソウは4回に播いています。
1回目のホウレンソウを11月半ばから穫り始め、以来途切れることなく収穫を続けています。
メインの2回目のホウレンソウは1月に全て取り終えました。3回目のホウレンソウは1月下旬から穫り始め若干残っています。


最も厳寒期のホウレンソウなので寒締めホウレンソウとして作っています。
品種はサカタのタネのクロノス。
元来濃緑肉厚で滑らかな葉ですが、葉は垂れ気味でぼこぼこし、寒締めホウレンソウらしい姿になりました。


今回穫り始めたのが最終4回目に播いたホウレンソウ。


種播きを前年より遅らせ11月3日。品種は同じくクロノス。
ほぼ想定に近い生育だったので12月20日頃から不織布をべた掛けしています。


この作型は厳寒期に生育するため当地では収穫までの期間が最も長く100日くらい要するのが普通。
酷寒の年ともなれば4ヵ月でようやく収穫始めといったこともしばしばあります。
暖冬だった昨年は特別で不織布のベタ掛けをせずとも1月中に収穫出来るくらいに生育が早まりました。
不織布を剥いでみると今年は想定したような生育になっています。


種はばら播きですが、基本間引きはしないのでごく薄播きにしています。葉は畝一杯に広がっています。


今年は大寒になり逆に気温が上がったものの立春以降冬型が強まりむしろ気温が下がってきました。
不織布を掛けているとはいえ低温に晒される期間が長く3回目のホウレンソウ以上に寒締めホウレンソウらしい姿になっています。


酷寒の年ともなれば最低気温が連日-5℃以下、真冬日も頻発することが多いのですが、今年はそれほどにはなっていません。
-5℃以下は単発で何度か、真冬日は記録していません。しかし、今月は積雪もあり2月としてはかなり寒い。生育はほぼ停滞しています。
葉は波打ち表面はボコボコしています。


クロノスという品種はもともとが濃緑で葉肉が厚い。それに縮みが加わりいかにも濃縮されたような姿になっています。


正に寒締めホウレンソウらしい姿と言っていいでしょう。
助っ人が穫り我が家の分と置いていったホウレンソウ。


肉厚で甘味が強く栄養価も夏ホウレンソウの数倍になっているでしょう。
これから3月いっぱいは穫りたいところ。昨年に比べると伸びすぎず長持ちしそうに見えます。
但し、日が長くなり気温が高くなれば何れトウ立ちしてきます。そうのんびりはできません。


春キャベツは順調で追肥と土寄せをする

2025年02月21日 | 畑:葉菜類

春キャベツの生育は概ね順調で追肥と土寄せをしました。
種播きは例年より遅く10月7日、植付けは11月1日。
品種は「金系201」。


苗は小さく少々バラついていましたが、植え付け後の生育はスムーズでした。
越冬前に追肥し土寄せしています。
年明け後の姿は例年並で1月後半にはむしろ進んでいる印象でした。
しかし、2月になり強い寒波襲来で雪も被り現在は例年並の生育進度と思います。


昨年は暖冬だったためかなり進んだので、昨年から見れば1週間から10日くらい遅れているでしょぅ。
病害虫は見られず、大株で越冬したわけでもないのでトウ立ちの心配はありません。
中心の葉は立ち、巻き始まる気配が見えています。


まず畝の両肩に追肥をします。


例年なら速効性の粒状化成肥料を用いるところですが、価格高騰の折り在庫の肥料を利用し経費を節減します。硫安に苦土石灰を混合して施用しました。
次に土寄せ。
機械は用いずクワだけで行いました。それでも土の状態が良いので楽に出来ます。


落ち葉が沢山ありますが、かまわず一緒に寄せてしまいます。
株元まで十分に土寄せしました。


過乾燥だった畑にも水分が供給されたので気温の上昇とともにぐっと生長するでしょぅ。


この姿なら収穫開始の目安は4月20日くらいでしょうか。


昨年は2月くらいまでは非常に生育が進みました。しかし、その後寒さがぶり返し結局収穫は例年並でした。予想は難しい。
こちらは冬キャベツ。


品種はトーホク種苗の「寒玉キャベツ」。
一時雪中甘藍になりましたが、何の問題もなし。大玉が多く、盛んに収穫しているところです。


近年は冬キャベツから春キャベツと殆ど間を置かずに繋がっていますが、今年はどうでしょう。



最終のレタス類

2025年02月19日 | 畑:葉菜類

今冬はレタス類をまだ穫っています。サニーレタス、グリーンリーフレタス、そして玉レタスの3種。
何れも冷蔵庫で芽出しした後9月早々に直播きしたもの。12月半ばから簡単な不織布のべた掛けをしています。


暖冬だった昨年は特別として、例年なら厳寒期には凍害を受けるので今頃まで穫っていることは稀です。
この時期になれば大概片付けられている頃です。
2月になってもかなり低温になっていますが、今冬は極端な低温からは免れているようです。
また、急激な低温に逢うこともなかったため耐寒性が次第に高まった可能性が高い。
不織布のベタ掛けもそれなりに効果があったと思われます。
サニーレタス。


10月20日頃から間引きを兼ねた収穫を開始。
長期に収穫してきましたが、大株になりこのような状態で残っています。一見凍害になった株が多数。
サニーレタスは凍害の症状がハッキリ出るので分かりやすい。
左の株のように葉が萎れ黒く変色してきます。


これは軽傷。萎れたり変色した一部の葉を除けば利用可能です。


穫ってみます。これなら茎も伸びておらず下葉を除けば問題なく使えます。


サニーレタスは硬くなりにくく食味があまり落ちないのが利点です。
グリーンリーフレタス。


レタス類3種の中では見た目最も凍害を受けにくい。
サニーレタスのようにはっきり凍害と分かる症状が見えません。それでも右の株は変色し葉が垂れています。


葉が厚く水分が少ないため凍害にも強いと考えられますが、それだけに葉が硬く、苦味も出て食感や食味が悪い。


穫ってみます。


外葉を外し中心の柔らかい部分だけを利用します。
玉レタス。


品種は「ノーブルSP」。
11月末から穫り始め、未結球のまま終わるものも相当数あるかと思いましたが、想定以上に結球しました。
郎党の中に専ら玉レタスを食する人間がいることも収穫が進む要因かもしれません。
玉レタスは葉の水分が多いため3種の中では最も凍害を受けやすい。このように変色し腐ってきます。


やはり急激で極端な低温を免れたことから小さいながらも未だこの程度残っていると思われます。
これはほぼ大丈夫のようです。


穫ってみます。
小さいいわゆるチャボ玉ですが、問題なく食べられます。


レタス類3種が暖冬だった昨年と変わらない穫れ具合になったのはプラスの想定外と言ったところ。
あとは助っ人に利用できるものを持ち帰って貰い終了とします。

超大株の縮み雪菜を穫る チンゲンサイも

2025年02月14日 | 畑:葉菜類

縮み雪菜が超の付く大株になりました。
バラ播きしたものを間引きし、11月10日頃から抜き取り収穫を開始。
1ヶ月前くらいには大部分は目標の最終株間30㎝に達しました。
その後も穫り続けていますが、雪も被り1ヶ月前の姿とは大分変化しています。
但し、一方方向から穫るのではなく全体的に間引き的な収穫を続けています。
そのため穫ればすぐ葉が広がり隙間は依然としてできず畝を覆い尽くします。


厳寒期でも防寒は全くしないので外気には晒され続けています。
縮み雪菜はターサイの変異株から育成されたと言われており、低温期に葉が広がる点では似ています。
しかし、ターサイほどには地べたに這いつくばりません。


小生はターサイが好みで長く作ってきましたが、昨年から縮み雪菜だけになりました。
当地ではターサイは今頃になると外葉は少し枯れ全体的に小さくなり始めます。
縮み雪菜は耐低温性でも優るようです。
それでも全く低温障害が出ないわけではありません。
この白くなった葉は低温に晒され霜焼け状になったものです。


さらに暫くするとこのように変色してきます。


ターサイとの大きな違いは低温に晒されると縮みが一層多くなるのと光沢が落ちないことです。
そのため見栄えでもはっきり優勢と言えるでしょう。


当地方でターサイが定着せず縮み雪菜が年間通して店に出回るようになったのも当然かもしれません。
但し、店には大株の縮み雪菜は出回りません。ホウレンソウや小松菜などと同じ程度のものだけです。
しかし、ターサイ同様厳寒期の大株こそ本物の美味い縮み雪菜かもしれません。
そのためには自ら作る以外になさそうです。


穫ってみました。かごに入りきれないほどの大株です。


新聞紙と比べてもその大きさが分かるでしょう。


大株のターサイが広がったのを知る方は似たところや違いが分かるかもしれません。
こちらのチンゲンサイもまだ穫れています。


縮み雪菜と同様に穫ってきましたが、大株でも縮み雪菜のようには広がらないので空間は多くなりました。


もともと葉が明緑色ですが、低温に晒され大分黄ばんできました。葉柄も凍害気味のものがあります。


外葉は少し傷んできたので2、3枚外して利用します。


それでもずっしりと重くボリューム満点で旨味があります。


こちらもこのような大株が出回ることはありません。


雪中甘藍に雪中ブロッコリー

2025年02月08日 | 畑:葉菜類
当地にも強力な寒波襲来です。
次々と雪雲が流れ込み積雪が多くなりました。
これが昨日の最大積雪となりました。10cmを超えています。


その後は一旦減りましたが、夕べまた少し降り今朝は12、3cmになっています。
今朝は青空になっているので今日はかなり溶けるのではないかと思います。
大雪になっているところから見れば、なんだソレッボッチと思われるかもしれませんが、冬型の気圧配置で10cm超えすることは稀です。
立春を過ぎると冬型が崩れて南岸低気圧北上による重いドカ雪に悩まされることはしばしばあるのですが。
今冬の寒波は相当に強力で厳寒期もずれ込んでいるようです。
庭の古木の梅に雪の花が、南天に雪も見られました。

畑もすっかり雪に埋もれました。


これなら雪中甘藍と言っていいのではないでしょうか。


雪を払ってやれば全く問題はありません。


こちらは雪の被ったブロッコリー。


花蕾の位置はほぼ分かります。


雪を払ってやれば大丈夫。少し凍ってはいるものの何の問題もありません。

週明けには畑の雪は消えてくれるでしょう。しかし、当地で危険なのは西高東低の冬型が崩れるこれからなのです。
油断はできません。