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里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

春ニンジンの厳しき収穫と秋ニンジンの種播き

2024年07月20日 | 畑:根菜類

春ニンジンの収穫をしています。
もう夏なので春播きニンジンと言うべきかもしれません。


種播きは少々遅い4月11日。2度目の春ホウレンソウと同日播きです。
品種は昔ながらの「時なし五寸」。
畝幅約70㎝のバラ播き。二度ほど間引き株間7、8㎝にしています。
予定では6月末くらいから間引きを兼ねつつ穫るつもりでした。
しかし、当地は空梅雨で季節外れの日照り。
粘土質の土がカチンカチンに固まり、抜こうとしても引きちぎれて抜けません。
7月になりトータル30ミリくらい降ったでしょうか。
依然土の水分は少ないものの雨が降った後の7月10日頃から辛うじて引き抜けるようになりました。
当然のことながら草丈は伸び混んでいます。


引き抜いた跡が見えます。固まって穴が崩れずそのまま残っています。


今回もようやく引き抜きました。引きちぎれたものもあります。


日数から言うと収穫適期になっています。しかし、姿はこんなところ。


いかに乾ききった締まった土の中で育ったかが分ります。
まだかなり残っていますが、これでは郎党で消費するしかありません。
一方、秋ニンジンの種播きをしました。
10~11月に収穫する予定の秋ニンジンです。
例年より遅れていますが、通年気温が高い傾向が続いていると考え、敢えて遅らせました。
半月以上前、帯状に元肥を散布し耕耘しています。
種播き前に再度ロータリーで耕耘し、畝になる中央位置に目印線を付けます。


管理機で畝立て。


鍬でならして、畝幅約60㎝のかまぼこ形のベットに仕上げます。


品種はトーホク種苗の「黒田5寸陽彩」。


バラ播きです。
すじ播きの方が多いと思いますが、小生は可能なものは専らバラ播き。
理由は2つ。簡便なことと全体に茂らせ雑草の発生を抑えます。
播きました。ニンジンの種はとても小さいので、これでは分からないでしょう。


赤っぽく小さなゴミのように見えるのがニンジンの種です。
厚播きにならないように気をつけてはいますが、どうしても多めに播いてしまいます。
鍬で薄く覆土し、軽く鎮圧。


切りわらを掛け灌水しました。


切りわらは乾燥防止と雨で叩かれて固まるのを抑えるためやっています。
問題は発芽。一雨欲しいところです。




どっしりと太った春大根

2024年07月04日 | 畑:根菜類

春ダイコンがどっしりと大きく太りました。
種播き後、マルチの上から不織布をべた掛け、品種は「春の都」と「新春蒔総太り」の2品種。
「春の都」は生育がやや早く、少々早めに5月末から穫り始め、数日前に穫り終えました。
今穫っているのは「新春蒔総太り」。6月10日頃から穫り始め、まだ残っています。
さすがに不織布は剥ごうとしましたが、助っ人が最後まで掛けたままでよいというのでそうしています。


「春の都」より若干遅れるだけで揃いは良く欠株もありません。
これは品種の特性と思われ支障になるものではありません。


年によってはこの時期になると長く伸びたトウが目立つこともあります。今年は全く気配もなし。


晩抽性品種と言うだけでなく、4月以降気温が低いことが殆どなかったのですから花芽の出来るいとまもなかったと思われます。
依然葉色が濃く葉の切れ込みが細かい特徴は現れています。
根はさらに大きくなっているのが分ります。


何れも十分に太り抽根部も伸びました。


青首は多少薄く感じますが、気になるほどではないでしょう。


穫ってみました。


穫り始めの投稿時は尻が良くありませんでしたが、今回はしっかり肉が付き伸びています。
これまで穫ったものも大概は同様で、特に問題はありませんでした。
但し、粘土質と乾燥の影響は免れず、尻の方はスムーズな太りではありません。
とは言うものの重さは2㎏を超え、大きすぎるくらいになりました。
洗ってみました。


一見秋冬ダイコンと言われても違和感がないほど、かつての細くて短い春ダイコンのイメージはなくなりました。
ス入りも全くありません。
そして春ダイコンと言えば辛いのが通り相場でしたが、これも甘い。
小生は少々辛味のあるのが好きなので敢えて尻の方を大根おろしにしてみました。
さすがにここはほどよい辛味があり良かったです。


春ダイコン「新春蒔き総太り」を穫り始める

2024年06月12日 | 畑:根菜類

春ダイコンの「新春蒔き総太り」を穫り始めました。
先に穫り始めた「春の都」から1週間遅れての穫り始めです。
種播き後2ヵ月余り過ぎました
種播き後、マルチの上からべた掛けしている不織布は未だ掛けたままです。


幅広の不織布とはいえさすがに異様に盛り上がってはきました。
依然モンシロチョウが飛んでおり剥ぐに剥げないでいます。
助っ人が不織布は掛けたままでも穫るのには気にならないと言うのでそのままにしています。
不織布を剥ぐと、これが「新春蒔き総太り」。


発芽良好で欠株はなく、生育も順調です。
晩抽性品種とは言え寒い春ならトウ立ちが散見されても不思議ない頃です。
しかし、今年は皆無。その気配もありません。いかに4月の気温が高かったかです。
先に穫り始めた「春の都」とよく比べると僅かながら違いがあります。
根の太りは若干遅く、葉色が濃く葉の切れ込みが細かい。
1週間前とははっきりと根が一回り太っています。


これは生育の遅れとかではなく品種の特性と思われます。
根の太りに数日~1週間の違いがあるのは別に何の問題もありません。
これは昨年までの傾向と同じで、収穫の幅が広がるので好都合とも言えます。
青首は「春の都」に比べると少し薄く、短い感じがします。


穫ってみました。


残念ながら2本とも尻が良くませんでした。これからに期待です。
これは品種の問題ではなく、土と天候の関係としておきます。
こちらが先に穫り始めた「春の都」。


根はやはり一回り太ったようです。


穫り頃になりました。


洗って比べてみました。右手前が「春の都」、左が「新春蒔き総太り」。


今回は「新春蒔き総太り」に見かけで少々ハンディが付いてしまいましたが。
ともに尻太りに難があるのは粘土質の土壌に加え今年の異常乾燥が影響したと思っています。
穫り進めるとどうなるか見ていきます。
青首の出方に多少違いがあるようながら、食してみればともに辛味は殆どなく瑞々しく甘い。



春ダイコン「春の都」を穫り始める

2024年06月05日 | 畑:根菜類

春ダイコンを5月末から穫り始めました。
種播き後2ヵ月弱です。
種播き後、マルチの上から不織布をべた掛けし、未だ掛けたままにしています。例年ならとうに外しています。


モンシロチョウが飛来しているためダイコンにも付きそうで外せないでいます。
ダイコンの葉で持ち上がっていますが、幅広の不織布なので大丈夫です。


品種は「春の都」と「新春蒔総太り」の2品種。何れも青首で、トウ立ちのしにくい晩抽性品種。
春ダイコンで時に問題になるのが低温に遭遇してのトウ立ち。両品種とも全く見られません。
昔は3月上中旬播きのトンネル栽培などもやりましたが、今は無理な早播きはしません。
今年は4月の気温も高く、不織布のべた掛けもそれなりの効果があるようです。
こちらがトーホク種苗の「春の都」。


発芽良好で欠株はありません。生育も順調です。
穫り始めたのがこちら。「新春蒔き総太り」はまだです。
これまでと同じで数日~1週間ほど生育も根の肥大も早い傾向にあります。
今年は気温が高いため例年より数日早まったかもしれません。


収穫を早めに開始しないと後に穫り遅れのものが出てきます。
したがって適期よりも少々早めから穫り始めるようにしています。目安は種播き後50日過ぎあたりから。
今年はとりわけ青首が綺麗に感じます。


穫り始めはやや細身で尻太りがイマイチですが、次第に尻太りもよくなってきます。
穫ってみました。


こちらが「新春蒔き総太り」。


こちらも発芽、生育とも順調です。ちょっと見には「春の都」と区別がつきません。
しかし、よく見ると「春の都」に比べ葉色が濃く葉の切れ込みが細かい。
全体的に生育は「春の都」より数日遅れのように見えます。


根の太りも数日の違いがあるようです。ただ、ずれが出るのはむしろ収穫の幅が広がるので歓迎です。
間もなく穫り始めることになるでしょう。
収穫した「春の都」を洗ってみました。


尻の方が少し硬い感じがするのは過乾燥の影響と思われます。
青首が特に鮮やかに感じます。
今や昔の細身で辛い春ダイコンのイメージは一新され、青首でなければダイコンにあらずの時代になってしまいました。
確かに大根おろしで食べてみても瑞々しく甘い。


春ダイコンの種を播く

2024年04月07日 | 畑:根菜類

春ダイコンの種を播きました。
すでに半月以上前には肥料を帯状に散布し耕耘、逆転ロータで畝立てし黒マルチを掛けています。


但し、この場所は強粘土質で過湿気味のところを耕耘したため条件は良くありません。
マルチの穴開けに愛用しているのがこの「穴あけかんたん器」と言う簡単な道具。


安価で頗る単純な道具ながら、開けたマルチが散らばらないよう出来ています。


昔は空き缶に炭火を入れて穴を開けていましたが、よく風で散らばりました。
もう10数年にはなるでしょう。多少修理するも容易に壊れません。
条間、株間とも30㎝の2条植えになるよう千鳥に播き穴を開けました。


小さなドリンク瓶で播き壺を作ります。


品種は「春の都」と「新春蒔総太り」の2品種。


何れも青首で、トウ立ちしにくい晩抽性品種です。
「春の都」の方が少し肥大が早く収穫期にずれがあるので、今年も2品種作ってみます。
1カ所に3粒播き。これが「春の都」。これは種子消毒されていません。


これが「新春蒔総太り」。チウラム剤で種子消毒されているので青い色です。


播き壺の周りの土を手で崩して覆土し、軽く鎮圧。


保温と保湿の効果を期待して不織布をべた掛けします。


雨に叩かれるのも多少は軽減されるでしょうか。
晩抽性品種と言えどもごく小さいうちに強い低温に遭えばトウ立ちのリスクがあります。
昔は3月にポリトンネル播きもよくやりました。それでもトウ立ちすることがありました。
トウ立ちも根が太ってからのごく短い程度なら実用的に問題ありません。
今月になり気温が高い傾向なので大丈夫でしょう。