春の山菜で最初に採り始めるのは大概コゴミ。4月半ばくらいから出始め、今は終盤です。

このコゴミは知人に株を譲り受け30数年になるでしょうか。
ほとんど放任で雑草の管理が不十分のためか近年は株が衰えてきたようです。
この場所は少し日陰になることから遅くに出てきます。
コゴミの正式名はクサソテツ。
生長し硬くなってくると葉がソテツに似てきます。古い葉が残っているので感じが分かるかもしれません。

コゴミの名は、人がこごんでいる姿に似ているところから付けられたと言います。
新芽の伸びてくる時に前かがみに丸くなって出て、次第に腰が伸び丸みが取れてきます。
新芽の伸びてくる時に前かがみに丸くなって出て、次第に腰が伸び丸みが取れてきます。

この丸みがしっかり残っているうちに採らないといけません。
但しあまり短くてもボリュームがないので採り頃があります。腰が伸びてしまえば採り遅れです。

これは少々以前に撮ったもの。

コゴミは僅かにぬめりを感じる程度で味にはほとんど癖がありません。
定番はお浸しですが、天ぷらやゴマ和え、サラダなどでも美味しい。
定番はお浸しですが、天ぷらやゴマ和え、サラダなどでも美味しい。
コゴミに替わってウルイが採り頃になってきました。ほぼ例年並みです。

これは天然のウルイではなく栽培しているウルイです。

ウルイは通称。正式名はオオバギボウシですが、鑑賞用ギボウシは食用には向きません。
ウルイは2カ所にあります。こちらが株数が多い。

大きな葉が目立ちます。しかし、食用にするのは主に茎と葉柄です。

葉を食べる場合は、葉が展開する前の軟らかいうち。

今はハウスの中に株を伏せこみ新芽が伸びてきた柔らかいうちに収穫してトレイで出荷する方法も行われています。
これは別の場所のウルイ。こちらの方が日当たりが良いので若干早めです。

このように葉の部分は大部分を除いてほぼ葉柄だけにしてから食用にします。

これは天然のウルイ。

湿ったところに結構生えています。しかし、丈が伸びないので採ることは殆どなくなりました。
ウルイは味に癖がなく、僅かにぬめりが感じられる程度。
ウルイは味に癖がなく、僅かにぬめりが感じられる程度。
炒め物にすることが多いですが、お浸し、和え物、汁物など様々に利用できます。