愚民党は、お客様、第一。塚原勝美の妄想もすごすぎ過激

われは在野の古代道教探究。山に草を踏み道つくる。

五十嵐貴久 FOR YOU 

2013年08月12日 | 小説

 

発行は平成20年3月、今から5年前の作品。

読んでいるところ。

朝の美しさと書いて朝美。冬子という母の妹がいた。

冬子さんは静岡市の高校生だった。1980年代前後の高校生群像が冬子さんの日記に物語。

平成20年当時、24歳だった朝美は30年前の冬子さんの日記を発見して驚く。

30年前の高校生群像とは、朝美にとって、ひと昔だった。

読んでいたわたしはそこに驚嘆した。

わたしが高校3年のときは、さらにそこから10年前の1970年前後だったから。

朝美からみれば40年前。

小説のドラマツルギーとは、読者をどれだけだましながらエクスタシーにもっていくかだと新鮮に感じた。

1980年5月、韓国で光州蜂起、2千名の光州市民が韓国軍隊によって虐殺された。

1960年代後半からの韓国民主化闘争とはすざましい。

民主主義への希求は、金芝河詩集によって立ち上がっていた。

あの暗く絶望の1970年代とは日本の青春群像でもあったが

どれほど金芝河詩集から励まされ勇気を与えられたのか。

わたしは「五十嵐貴久 FOR YOU 」を読んでいるところ、それは読書の過程。

金芝河詩集 黄土への道 が

熱帯の貧しきアパート地熱から轟いてくる。


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