いか、イカ、烏賊

週に1度しかない貴重な休みは、ぜ~んぶ船の上。いか、イカ、烏賊。10本足に嵌まってしまったサラリーマンのブログ…。

30日の釣り納め

2006-12-31 12:32:51 | 烏賊族(スルメ&槍)

(東電の煙突の右側に富士山が見えたが、やや薄めだったために写ってない)


30日はT丸の釣り納め。

乗客8名を乗せて、いつもの久里浜沖へ。

晴天で風もなく、釣り納めとしたら最高の天候だ。

1投目から、右舷ミヨシのSさんが50cm級のパラソル槍をあげる。

Sさんは毎週のようにT丸に顔を出すだけではなく、槍が釣れてると聞くと駿河湾の「石花海」まで足を伸ばすほどの烏賊キチ。
今日の釣り納めの後「石花海」へ、そして元旦のT丸裏メニューの鯛釣りという、年末年始3連荘の2年釣りをするという、驚異パワーを持つ60歳台だ。

2投目もやはりSさんが同型を1杯、左舷ミヨシの烏賊名人Sさんが1杯。
しかし、他は上がってこない。

しばらく粘るが諦めて、船団が集結している洲崎沖へ走る。

洲崎に着くと船団がバラけていて、いかにも釣れてない様子。

ここでも暫く粘るが、ほとんど上がらない。
私もようやく40cmを1杯掛けて、その後ポツポツで計4杯。
この時点で「最悪の釣り納め」を予感。

殆どがボウズのまま時間が過ぎ、船長が業を煮やして先週最後の1時間で大釣りした場所へ走る。
僚船のY丸が朝一で狙ったが、全く駄目だった所だ。
そこで1~2流しをして駄目だったら早上がりとのことだ。

そこの1流し目、着底後に1シャクリすると、正に「ズン」という重みが竿から伝わってくる。
しかも、多点掛けの重みだ。

40~50cmクラスの良型が3杯、他に墨付スッテが2つ。
再投入後も同型が3杯。
サバが掛かり、仕掛けを交換した後の投入でも2杯に墨付スッテが2つと、先週と同じ状態となる。

結局、私は11杯をこの流しで掛け、合計15杯。
トップは烏賊キチのSさんで22杯。

烏賊を諦めて根物狙いのIさんも慌てて烏賊仕掛けに交換、それでも沖上がりまでの数十分間に良型でツ抜け。

そんなフィーバー状態の中でも、仲乗りのMさんは、たった1杯しかない槍ちゃんで終始タイ狙い、納竿直前に見事3.4kgをゲット!

結果的には、パラソル級の槍ちゃんで1年を締めくくり、大満足の一日となった。




ポリカステン・その後4

2006-12-29 08:42:48 | 烏賊族(スルメ&槍)
釣堀屋さんが持ち出してきたのは、自分が使っている投入器だった。

私の2段(前列8、後列7本)で15本の物とは違い、横一列に13本という物だ。
しかも、その1本1本に1から13までの数字入りの布製ガムテープが貼ってある。
さすがに横一列13本はバランスが悪いのか、丁度真ん中程に補強用(?)の棒のような物が入っている。

「これが私の使ってる物。大塚貴汪さんは一列で15本、藤井魚聖さんは私と同じ13本。」
「横に15本じゃ他の人の邪魔になっちゃうでしょう?」
「いや、彼らは取材や何かで一人で釣る事のほうが多いから関係ないの。」
「あ、そうなの…。」

そして次は、別の場所からポリカステンの筒を1本持って来る。

「今の投入器は(直径が)45mmだけど、次は50mmにしようと思ってるんだ。その方がラインが太くてもシッカリ落ちるからね。」
「今日使った感じでは、全然平気だったけど…」
「直結の太ラインで雨の日なんか、なかなか落ちないこともあるからね。」

どうも先程のプロ連中からのアドバイスのようだ。

「ここの投入口のところを見て。特殊な加工をしているから、海水も滲みこまないし、ツノも引っ掛からないようになってるの。」
「何年くらいもつものなの?」
「う~ん、わかんないけど…、私が使ってる物でも10年以上だからね。それでも何ともないから…。」

そんな話をしながらも、釣堀屋さんの眼は私の投入器を細かくチェックし、筒と筒の間の樹脂に少し隙間を見つけるとると、指で掬った樹脂で埋めてくれる。

あっという間に1時間程が経過。

帰るのは勿体ない気がしたが、これ以上長居するにはチョッピリ照れもあり、再改造してもらった投入器を抱え店を出る。

帰宅の車中、大釣りした時以上の満足感があった。

ポリカステン・その後3

2006-12-28 08:30:00 | 烏賊族(スルメ&槍)
いつも通り17時頃に寄港すると、さっそく釣堀屋さんに電話をする。

「今のままでも十分なのに、わざわざ電話をいただいて…。」
「こちらこそ、わざわざ手紙までいただいて。しかも、いろいろ励ましてもらったりして、嬉しかったですよ。」
「平日は行けないので、これから行ってもいいですか?」
「エエぜひ、10分くらいで直せますから!」

と言うことで、急いで篠崎方面に車を走らせる。

18時過ぎに釣堀屋さんに到着。
店内に入ると、前回と違いお客さんは2組だけ。
やっぱり日曜日の夕飯時間はこんなもんなのかも知れない。

私を見ると、例の人懐っこい笑顔で「プラスティックよりも良い材料が見つかったんですよ。」といいながらポリカーボネートを見せる。
2cm幅で厚みが5mm程の投入器と同じ黒色の、一見するとゴムベルトの様なものだ。

「これだったら厚みもあるし、直射日光にも強いし、バッチリだよ!」電話での丁寧な言葉遣いではなく、いつもの技術屋であり釣りキチの喋りになっている。

そして、接着剤を塗り、投入器に貼り付ける。


(これは参考のための改造前の投入口部分です、こんどアップします)

「本当だ、これだったら、ちょっとやそっとじゃ割れないね!」思わず私もタメ語になっている。

10分というのは正にその通りで、出された暖かい缶コーヒーを2,3口飲んだ程度で終了だ。

作業は終了したが、お互いにこれでお終いというには勿体ない雰囲気で、やはり釣りの話になる。

この客数なら遠慮せずに話ができる。

今日の釣果のこと、仕掛捌きのこと、他のメーカーの投入器のこと。
そして改造した投入器の使い心地と、なかなか話が止まらない。

特に投入器の話題になると、奥の方の倉庫のような所の扉を開け、何やら持ち出してくる様子。

何だろう…?

ポリカステン・その後2

2006-12-27 08:07:27 | 烏賊族(スルメ&槍)
ポリカステンの使い心地は、以前の超軽い物と比べ重くは無いが安定感があり、風が強かった24日も全くガタつかず、想像以上に使いやすかった。

以前だったら、風が強い日には投入器がバタつき、投入器の底の部分に錘を付けたり、片足で押さえながら釣りをするという欠点があったのだ。

そんな満足感にひたりながら、改造後の初釣りを楽しんでいた最中、珍しく自宅から留守電が入っていた。

内容は、この改造をやってくれた釣堀屋さんから「投入口周辺をもう少し補強したいので、いつでもいいから寄って下さい。」との電話があったとのことだった。

以前に書いたように、投入口の保護の為にプラスティックで補強してある部分が破損したことを、釣堀屋さんが非常に気にしていたのだ。

その件は、釣堀屋さんに以下の内容の手紙を書き、私の中では終わっていた問題だった。
①私が毎週烏賊釣りをしていること
②出船時から寄港時まで船べりに結わえてあるため、一日当り11時間程度船の揺れの衝撃を受けていること(要は普通の何倍も負荷がかかった状態になっていた)
以上の理由で、製品の不良と言う問題ではないですよ、という旨を伝えたのだった。

律儀というか、それでも納得できず、何かの補強方法を考えたようだ。

烏賊釣りが本当に大好きで、いかにも町工場の真面目な技術屋さん、という釣堀屋さんの顔が浮かび、早速帰りに寄ってみようと思った。

ポリカステン・その後

2006-12-26 07:57:23 | 烏賊族(スルメ&槍)
24日は、改造して15本になったポリカステン投入器の初出動日だった。

この15本化で、ブランコから直結に変更しても、直ぐに対応できるようになったのだ。

下の写真は、その時の釣り座のセッティング。



右投げなので右に投入器、左に竿掛けとなる。

この日は左舷ミヨシだった。
風が弱ければこのセッティングで問題ないが、風が強いときは竿を外して投入する。(特にツノの数が多い時、この日は9本で釣ってみた)
当然、右舷なら何の問題は無い。

釣り座の赤い敷物は、T丸で用意してあるクーラーやタックルボックスの滑り止めで、他の船でも常備しているタイル・カーペット。
本来は、投入器や烏賊入れ用の桶やカゴの滑り止めに使うが、釣座のクッションの強化と、一番の目的は直結のときのツノ置き用だ。

直結専門のAさんやWさんは、縦置きの専用のツノ掛けを作って使っている。
横着な私は、簡単に持ち運びができて場所をとらないタイル・カーペットがベストだ。

この日はブランコの一日だったので、このタイル・カーペットの出番は無かったが、ツノ掛けとしては横置きか縦置きの違いだけで、機能的には一緒だ。
というより、元々手釣りの直結は横置きなので、こちらが本流かもしれない。

セッティングはバッチリだったが、釣果は…ムゥゥゥゥ?



昨日の釣果

2006-12-25 08:20:40 | 烏賊族(スルメ&槍)
昨日は、23日が祝日のせいか、あるいはクリスマスイブの影響か、総勢7名という大名釣り状態。

でも、23日に引続き好天のはずが、朝から北西の風が結構吹いている。

案の定、久里浜沖に到着すると、天気は良いものの風は強く、左舷ミヨシの位置に座ったことを後悔した。

ここは烏賊釣り名人のSさんの指定席で、朝の集合が遅く胴の間が多い私にとっては絶好の機会なのだが…。(Sさんは23日参加で、この日はお休み)

波に揉まれ、風にあおられながらの第1投目。
着底直後に重いアタリ、波を避けながら慎重に巻き上げるが、途中でバラシ。
右舷のトモでは、Kさんの3杯掛けがあったらしい。

その後は続かず、走り回る。

昼頃までは全くアタリもなく、昼食と同時に小粒を2杯掛け、その後にやはり小粒を1杯。
絶不調のまま時間が過ぎる。

残りあと2時間の状態で、その後1杯掛けが3回あって計6杯。
年内最後になりそうな釣行だったが、ツ抜けは無理な雰囲気。
洲崎に行かないことを恨んだりしたが、無線では洲崎もイマイチらしい。
今週も、サバ避け&スルメ用の直結はお預けとなった。

槍を探して走る我がT丸だったが、その後1時間以上もアタリなし。

そんな諦めに近い状態の時に、走り回った成果か、好反応に当たったみたい。
船長と仲乗りMさんの様子が違う。

120m程のタナで、着底と同時に今までの軽いアタリとは違うズッシリとした重いアタリ。
40cmオーバーの槍が2杯上がってきた。

「100mから上はサバの反応があるからね!」、船長からの指示で100~120の間を何回も探る。
多点掛けはないが、アタリは途切れない。

結局は、この流しで7杯の追加となり、計13杯が昨日の釣果となった。
トップはKさんの19杯で、とりあえず全員がツ抜けをした。

釣り収めとしたら数的には物足りないが、やはり最後の流しの印象が良く、まずまずの釣り収めということになった。




必需品2

2006-12-23 08:59:25 | 烏賊族(スルメ&槍)
以前からカメラを持ち歩くのが面倒くさくて、余程のことが無い限り持ち歩かなかった。

写真を撮る場面では、ほとんど携帯電話のカメラを使っていた。

ただ、携帯と相性が合わないというか、天敵みたいなものに「水」があり、釣りの時はいつも防水のビニール袋にしまって置いた。(友人が波をかぶり、携帯のデータを駄目にしたのをみていたからだ)

だから、当然だが海上での釣り風景は撮らなかった。

ところが、数ヶ月前に防水の携帯電話のことをauに勤めている義弟から知り、さっそく買い換えた。(とはいっても、ポイントとか何かで、ほとんどお金はかからなかったが…)



いかにも「防水ですよ!」というデザインで安心感を与えてくれる。
今までの携帯と比べると、かなりゴツイ感じで重くなった。
多分、落下などの衝撃にも強そうだ。
そして、携帯を折りたたむ時の「ポチャン」という音も、いかにも防水らしくて良い。
カメラも200万画素あり、ブログ程度の写真には十分だ。

まさに優れものなのだが、まだ波しぶきの中で使った経験もないし、使う勇気も無い。

釣りの必需品

2006-12-22 22:16:47 | 烏賊族(スルメ&槍)
T丸の出船時間は、おおむね6時頃だ。

そこから2時間、南系統の風の時は行きがサーフィン並みの揺れ、北系統の風の時は帰りが揺れる。

朝一番で釣具・投入器・仕掛をセットして前の船室に入り、楽しい朝食。
いつもは消化の良いコンビニのそば類(ザル、ソーメンなど)だが、売り切れの時はオニギリになる。
(ちなみに、コンビニは通り道にあるのと、缶ではないレギュラーコーヒーがあるからという理由で、ミニストップ・オンリーだ。)

そして、実は食事の前に一杯となる。
熱燗のフグひれ酒があれば最高だが、意外と売り切れのことが多く、そんな時はペットボトルの「白角水割り」か「焼酎のウーロン茶割り」となる。


この日は「白角の水割り」

17時の帰船時間までにアルコールを消さなければならないので、どうしてもこの時間に飲まないと間に合わないのだ。(ここが車の辛いとこ…)

それから、約90分をグッスリと睡眠となるが、どうしてもこれからの釣りのイメージトレーニングをしたりして、そんなに眠ることができない。
そう、子供の遠足状態になっているんだね。

でも、一挙に眠れるほど飲むわけにはいかないし…。


来たぞ!ニュー・ポリカステン!!

2006-12-21 08:19:23 | 烏賊族(スルメ&槍)
昨夜、家に帰ると待望のポリカステン15本バージョンが届いていた。

梱包はラフだったが、中身のニュー投入器の仕上がりは想像以上にGood!!



特に、投入口付近にあったブルーの保護用のプラスティックが、樹脂系に変えてあり、より一層シッカリした感じに仕上がっていたのだ。

保護用のプラスティックは、本来であれば簡単に割れないのだそうだが、私の物は何箇所か割れており釣堀屋さんも不思議がっていた。

割れる原因は、保管場所が直射日光のあたる場合が多いそうだが、私の場合は北側の屋根付きの場所に保管してあり、保管場所の問題ではないはずだ。

恐らく、釣行の回数が他の釣り人よりも多いことと、T丸は荒川から出て片道2時間ほどかけて釣場に行くので、一日当り11時間近く、露天(船上)にある状態になっている。
つまり、直射日光を受ける時間が、普通の釣りに比べ圧倒的に多いのが原因だと思う。
しかも、時間が多いだけでなく、その長い時間を波に揺られているわけだから、プラスティックにかかる負担も並大抵じゃないと思う。

その辺を解ってくれたらしく、プラスティックではなく樹脂で加工してくれたのだ。



こういうところの心遣いが、本当に嬉しいね!

前の8本バージョンはあまりに軽すぎて、何か心もとない感じだったが、この15本バージョンはシッカリしていて、安心感がプンプンしている。

今週の烏賊狩りが楽しみだ!



ポリカステン改造計画-2

2006-12-19 07:59:49 | 烏賊族(スルメ&槍)
17日の釣りが早上がりだったので、かねてから計画していたポリカステン計画を実行することにした。

8本のポリカステン製の投入器に、あと7本追加して15本にし、直結仕掛に対応させるものだ。

そう、例の釣堀屋さんに行くのだ。
場所は篠崎なので、T丸からはそんなに遠くない。

ただ、「土日は本業の釣堀で忙しいので、平日持ってきてくれ。」ということなので、とりあえず電話で尋ねてみる。

前回は2コールで電話に出てくれたが、5コールを過ぎても出ない。
やっぱり日曜日は駄目かな?…と思っていたら、急がしそうな声でオバサンが出る。
「ポリカステンの件で…」と言いかけると、直ぐに威勢の良い例の声、Kさんだ。

今日は置いていくだけで、改造後に配送を頼むと、気持ち良く「アア、良いよ!」と嬉しい返事。

早速カーナビで店に向かう。

旧江戸川沿いの道路からちょっと入ったところに、お世辞にも立派といえないが、一目でわかる釣堀屋さんがある。

裏の駐車場に車を停めて、ホームページのKさんの笑顔を想像しながら店に入る。

すると、正に町工場のような店内には、子供とその親とみられるお客が大勢いる。
電話の通りの忙しさで、中央の釣堀に向かって将来の釣師達が楽しそうに小1m程の竿を出している。
そして、釣堀の周囲には数々の金魚が入った水槽が並び、室内の歓声と暖房が加わり、大型の縁日の様相を呈している。

この光景を見ていると、中途半端な釣り教室よりも親子で手軽で安全に楽しめる釣堀の方が、はるかに釣り人口を増やしたり、親子のコミュニケーション作りに役立っているように思える。

この光景の中で投入器を持ったオジサンは異質で、明らかにKさんと思われる人が笑顔で寄ってくる。
ホームページの顔よりは幾分老けて見えるが、血色は良く元気そのものの様子は、正に予想通りで安心する。

顔を見るなり「駿河湾行ったかい?まだ60、70いってるらしいよ!」と、いきなり槍の話。
「いや、毎週T丸ばっかりで。」
「ああそうT丸ね、近くて良いよね。いい客だねぇ。」
奥さんらしい人が忙しそうにこちらを見るが、一向に気にする気配無く釣りの話。

投入器の改造も、どのようにやるかを仔細に説明しようとしてくれるが、こちらが気兼ねして話を打ち切る。

こんな人と店で作られた投入器だから、やっぱり大丈夫だ!