いか、イカ、烏賊

週に1度しかない貴重な休みは、ぜ~んぶ船の上。いか、イカ、烏賊。10本足に嵌まってしまったサラリーマンのブログ…。

憎っくき奴

2007-08-30 22:04:45 | 烏賊族(スルメ&槍)
26日は、手繰りの成果がありましたが、残念なこともあったのです。

我がT丸だけでなく、烏賊フリークに大人気の「ピッカピカ・ヅノ」。

私は、このピッカピカの濃い青が13本に、同じくケイムラと濃いピンクが各1本の15本、これがメインの仕掛け。

それに、ピッカピカが全5色を組み合わせた15本仕掛け。

この2つが主役と準主役で、脇役には泡入りプラスッテの15本仕掛け。

剣崎沖ですから、当然ですが濃い青ほとんどの仕掛けでスタートでした。

それまでの烏賊模様とことなり、この日は地味にポツッ、ポツッとした乗りで、なかなか数が増えません。

そんな中で、剣崎沖で後半戦に入った頃、胴中の絶叫オジサンことHさんの「ああっ~!」という大きな声が聞こえたのです。

そして、Hさんの唯一の直結仕掛けが鮫にプッツンされてしまいました。

私「鮫?」

H「そう!すぐそこでやられたよ!」

一番上のプラヅノだけがブラブラと揺れてます。

そして、そんな光景を見ながら仕掛けを巻き上げていた私も、ガツッという感触とともに一挙に軽くなってしまったのです。

鮫です。

私の仕掛けは一番上のピッカピカ・ヅノすらありません。

そして、悠々と鮫の奴が船の周りを回って、隣のWさんに掛かった2匹目のオニカサゴを狙っているのです。

あ~あ、私の大切な濃い青のパッカピカの15本仕掛けが・・・。

しかもしかも、ピッカピカ5色の新しい仕掛けを中オモリに結び、「エイッ!」と投げると、何と、その新しい5色の仕掛けだけが飛んでいくではないですか。


この光景を見ていた仲乗りMさん、思いっきり笑いながらミヨシの軍団に報告に行きます。

そしてAさんとWさんが、ニコニコしながらこちらを見ます。

数少ないピッカピカ・ヅノの仕掛けが2セット。

そして、150号のオモリが2個。

ガックリです。

これで、ピッカピカの濃い青が残り11本、寂しい~~~

すかさずAさんが、「プレミアムでお分けしましょうか?」だと。

濃い青を探そう!

26日の釣り-3

2007-08-29 21:00:31 | 烏賊族(スルメ&槍)
Aさんが教わった釣具専門店「H」仕込みの手繰りを実践でやってみました。

左手の甲を上にして、親指と人差指をV字に開いたまま、仕掛けのラインを間に滑らせます。

そして親指をキュッと締めると、ラインが自然に人差指と中指の上に乗ってきます。

それを今度は中指と薬指の間にラインを入れ(と言っても、これも自然に入ります)、手前に軽く返すようにすると、ビシッと決まるのです。

グイーッと左手を引き寄せると、仕掛けは滑ることなく、というか、滑る様子も無く手繰られてきます。

「アレッ?」という感じです。

しかも、最初からすんなりとでき、難しいとか複雑だとかという感じではないのです。

握力とか、腕力とか、力をどうのこうのというよりも、呆気ないほどスンナリという感じなんです。

左手がこうですから、右手の使い方も力をさほど入れなくても楽に捌けます。

この日は5杯掛けが最高でしたから、絶対というような確信は全くありません。

ですが、もっと掛かったとしても、多分大丈夫だと思います。

ましてや、二桁以上の掛かりで滑りそうになったら、Aさんが言うように人差指と中指に巻きつければ大丈夫だと思います。

文字通り「眼からウロコ」でした。

身体でしっかり感じた手繰りですから、実感も倍増です。

これからは、この手繰り一本になります。


ベテランさんは、この手繰りにスルメちゃん飛ばしが加わり、鬼に金棒になるわけです。

狭い船内ですからAさんは飛ばしませんが、それに近い形でスルメちゃんを落とします。

たまには、勢い余ってスルメちゃんがピューンと反対側へ、なんてこともあります。

この手繰りに烏賊落しが加わると、その光景は文字通り「烏賊漁」になってしまいます。

流石に漁師さん出身のH(事実かどうかはわかりませんが)ならではの手繰りです。


本当に良い勉強になりました。


Aさん、ありがとう!


26日の釣り-2

2007-08-28 21:41:29 | 烏賊族(スルメ&槍)
私の直結釣りの課題はたくさんありますが、その中でも当面の課題が取込みの滑り防止と竿の選択です。

年齢的には直結釣りをバリバリやる年ではありませんが、スルメちゃんを楽しむには直結釣りは不可欠です。

釣果(数)も大事なのですが、多点掛けの重量感を感じながら手繰る爽快感があるからです。

そんな爽快感を味わい、悔いを残さない釣りをするには、滑らない手繰りが文字通り不可欠になります。

基本通りの手繰りの方法(勿論ですが、私の習ったという意味です)は、ゴムの指サックを人差指と中指(or薬指)にはめ、中指を少し上げた状態で仕掛けを挟み入れ、中指を戻し親指の腹と中指の腹で仕掛けを押えるというやり方です。

これは、以前にも書いたように12号程度のラインの太さですと指の根元に滑ってくることがあり、逆に押さえが効かない状態になっていたりしました。(手釣り用の20~24号ですとほとんど問題ないのですが・・・)

そこで去年、我がT丸船内会議でモニターとなったわけですが、大多数が素手もしくはサックでも指の腹と腹で押えるという、いわゆるワイルド派が大多数だったのです。

ところが、人並み以上にスレンダーで美しい(?)私の手には、このワイルドな手繰りは馴染まず、ゴム手袋やシリコン指サックなどを探したり、自然に優しい(ヌルヌル取りの)洗剤を探したりしたのでした。

しかしながら、「これだっ!」は登場せず、結論的に窮屈めのゴム手が一番かな、なんて思っていました。

そんな時に、やっぱり答えを出してくれるのが軍団長のAさんです。

26日の剣崎への途中、私から勝手に緊急ミーティングを召集します。

私、Aさん、そして仲乗りMさんの3人で、ミヨシのトイレ付近でのミーティングです。

私「Aさん、どうしても私の習った手繰りでは二桁乗ると滑ることがあるんだけど・・・」
(私が習った手繰りを説明)
M「ゴム手が一番楽じゃない?」
私「確かに(ゴム手は)ヌルヌルはすぐ取れるけど、ただ押えはビシッとくる感じじゃないんだよね」
A「自分は、釣具のHから教わった方法でやってますが、やってみます?」
私「えっ、Wさん(副軍団長)なんかと一緒じゃないの?」
A「ええ、実は違うんですよ」
私「ええっ、そうなの?やる、やる!何?」
A「こう手を入れていくんですよ」
(左手の甲を上にして、親指と人差指をやや開いた状態で、仕掛けラインを滑らせながら挟む)
A「そうすると、自然に糸が人差指と中指あたりに乗っかるんで、そのまま薬指と中指で挟み、親指でも押さえ込んだまま手前に少し返すようにすると、普通の乗りは大丈夫です」
(「へぇー、こうね」真似をするが、何か心もとない感じもしたりする)
A「実際に重さがないと実感がないから・・・」
(仕掛けのオモリの上1mほどで、再度実演するとその通りに)
私「これで大丈夫なの?」
A「一桁は問題ないですよ。二桁になって厳しかったら、一回指に巻きつけると大丈夫ですよ」
M「Hって、確か漁師あがりだったよね?」
A「そうみたいですよ」
私「確かに、意外とシッカリくるね」」
(オモリを引いてみるが、サック無しでもシッカリ止まっている)
A「これだと、左手一本でも楽に烏賊を飛ばせるんですよ」

-続く-

26日の釣り-1

2007-08-27 22:23:59 | 烏賊族(スルメ&槍)
前日の土曜日は船長の野暮用で出船せず、26日(日)は案の定大入り満員の大盛況。

いつものメンバー半分に、初めての方、超久しぶりの方など総勢16名での出船です。

前日もO丸のK氏が1.5束と好調だったので、多分この日も・・・と思っていたのですが、「大入り=不調」という我がT丸のジンクスが・・・。

今日は、いつものスタート場所の金谷が超濁り潮ということで、ちょい先の剣崎からスタート。

ところが、剣崎もいつもより濁りが多く、僚船は沖の瀬へ走って行ってしまいました。

今日の釣り座は左のトモの2番手、ネアカの根物師Wさんの隣で、賑やかな釣りになること間違いなしです。

竿は、槍ちゃん用の直結竿(160cm)とアジビシ用の(172cm)の2本を持っていくつもりでしたが、やっぱり比較するのにはいつもの直結竿があった方がということで、3本用意しました。

ただ、船着場での人数の多さから、ほとんど使っていなかったアジビシといつもの竿の2本で乗船です。

幸いにして大人数なのにミヨシ側ではなくトモ側でしたし、両隣はベテランさんでオマツリの心配はなく、気持ちよく投入です。

そして、いきなりニセ&スルメクラスが5杯掛け。

他に7杯掛けなどもあり、幸スタートです。

ところが、そこから数がつきません。

乗っても1~3杯程度でスルメサイズが多く、ムギ&ニセ中心の先週までとは違う感じです。

空振りが多くなり、旋回時間が増えてきます。

隣のオオドモの根物師Wさんは、早くも根物の仕掛けにチェンジして、サバや小粒ながらオニカサゴを掛けています。

ミヨシに陣取る直結軍団も手持ち無沙汰で、こちらに顔をしかめて「駄目だ!」の合図を送ってきます。

午後になりポツッポツッと掛かりますが、1~3点掛けがほとんどで、先週までの騒がしさはありません。

やがて沖の瀬組が合流します。

剣崎組よりは良かったようですが、束釣りでないのは一目瞭然です。

こんな中で一日は終了し、トップは副軍団長の39杯。

私は27杯、軍団長は絶不調の25杯。

竿を試すような雰囲気も無く、結果的にいつもの竿だけで終わってしまいました。

帰路の2時間、軍団長のAさんと二人で反省会と釣りの四方山話をたっぷり。

そして、船全体は貧果に終わりましたが、私にとっては大きな収穫のあった一日なのでした。

直結の釣り-2

2007-08-22 08:34:34 | 烏賊族(スルメ&槍)
若い頃は、18cmのブランコで外房の大型スルメを束釣りしても平気でした。

しかも、その頃の電動は多点掛けで必ず唸りながら止まりますので、結果的にはかなりが手巻き釣りになりました。

このように体力が落ちていることが、今の直結釣りの限界なのでしょうか?

そんなわけはないですよね、体力を技術やアイディアで補うのが釣りの基本ですよね。

必ず何か解決策があるはずです。

昨日も書いたように、まずは取込みの捌き方と体力に合わせた道具類を探すことです。

そして、もう一つ気になったことが竿のことです。

軍団とのやり取りでは、竿の硬さは好き嫌いというような結論になったのですが、私のA社製の125cm150号の竿はやはり硬いような気がします。

中オモリ30号に下オモリ150号ですから、けっして硬いわけではないと思うのですが、19日は上げている途中で何杯か外れてしまうのがわかりました。

とりあえずいろいろと試してみるということで、次回はオールグラスの160cmの槍直結用の竿と、アジビシ用の170cmの竿を使ってみようと思っています。

今年はスルメちゃんの当り年なので、頑張ってみようと思います。

直結の釣り-1

2007-08-21 08:01:01 | 烏賊族(スルメ&槍)
ブランコ一筋でやってきて、去年から我がT丸の直結軍団の影響で本格的に直結に変更。

かっこ良く言うとベンチマーキングですが、早い話が真似をしながらの直結釣りです。

私のツノは15本、軍団長は20本。

釣果で25%は単純に諦めますが、必ずそれ以上の差が出てしまいます。

タナと底にあまり差が無ければ、仕掛けは必ず底まで落とす。

スピードはやや速めの20~22で、多点で乗ったらシャクリは入れない。

仕掛けはピッカピカ・ヅノの濃い青一色(1~2本は他の色も使うことがあります)。

ここまでは前回までにベンチマーキングしました。

でも決定的に違うのが、取込み中の捌きです。

今回も後半戦の大切なときに2回ほど、ズルッと滑らせてしまいました。

滑らすほどですから、当然ですが二桁掛けの乗りがあったときです。

ダメージが大きいんですよね、量的にも精神的にも・・・。

技術的に未熟で、体力的には峠を越えていますので、ゴムサックやシリコン製の指サックなど使える物は使います。

軍団長はセオリー通り左右にゴムサック、副軍団長は素手で手繰ります。

帰りの船で副軍団長に「(私は)親指の腹で抑えるんだけど、Wさんは(セオリー通り)指に挟んで手繰るの?」と聞くと、「いや、同じですよ、親指と他の指の腹同士ですよ」だって。

そこに仲乗りMさん(同年代です)が参入で、「俺も(同じだけど)握力が65(kg)あった若い頃と違って、今は駄目だね、滑っちゃって」。

私も基本どおり人差指・中指・薬指の3本の指でラインを挟みながら捌く、こんな感じで何回かチャレンジしました。

指の中ほどでラインが挟まればいいのですが、ヘボなのか指の根元まで来てしまったりして、かえって手繰り辛くなってしまうことがあったので、今は指の腹で押さえるやり方です。(カモシでヒラマサなんかをやるときの、いつでもラインを離せる握りです)

手釣りですとラインも太く、スッテヅノですので取込みが楽なのですが、10~12号のナイロン・ラインとピッカピカ・ヅノの組合せでは苦労します。

ここはやはり(ラインを挟む)基本を忠実に再実行するか、それとも他の道具類(手袋、取込み器具など)を探すか悩むところです。


19日のスルメちゃんの釣果

2007-08-20 08:09:25 | 烏賊族(スルメ&槍)
19日の朝、お盆疲れか、続々と遅刻が続く。(変な船・・・)

そして、直結軍団の副軍団長Wさんのツノ掛けが壊れ、修理したりして定刻よりも30以上遅いスタートとなったのでした。(いつものメンバーだけですし、連チャンも多く、誰も文句を言うどころか、直し方を「ああでもない、こうでもない」とアドバイス)

スタートは洲の崎沖から、ところが僚船が全く見えません。

長井や勝山・保田の船ばかりのようです。

そこへ、金谷沖にいる僚船からの無線。

1投もせずにUターンです。

ところが何を思ったか、船長は富浦・猪瀬沖で止まると、「ちょっとやってみよう!」。

いきなり、私が7杯、軍団長が11杯、副軍団長が10杯と、良い感じ。

その後も3~4杯掛けがありますが、二桁はありません。

そこへ「遅いと烏賊が無くなっちゃうよ」コール、急いで金谷沖へ走ります。


金谷沖では、タチウオ船団とスルメ船団がひしめき、大船団ができています。

もうすでに船上干しのスルメが並んでいます。

我がT丸の船長名物「一人旅」は、今回はどうもハズレのようです。

今日は、ブランコは釣りキチのSさん一人で、あとは直結だけですから、みんなで「エイサ、エイサ」で遅れた分を取り戻すのに頑張ります。

あまり空振りはありませんが、かといって派手な乗りも無く、この調子ではトップ組の直結軍団も束釣りのペースではありません。

そこで午後になって、もう一度「一人旅」で富浦・猪瀬沖に走ります。

そこで何回かの二桁掛けがあり、トップ組は無事束釣り完成。

結局、船長の「一人旅」は一勝一敗でチャラ。

私は75杯、先週とほぼ一緒。

でも、つくづく自分の体力とテクの無さに反省です。






スルメちゃん対策

2007-08-18 14:39:26 | 烏賊族(スルメ&槍)
直結スルメちゃんの大敵は、スルメちゃんのヌルヌル。

数ついた後の再投入の取込みで、ヌルヌルで仕掛けがズルッ、なんてことがあるんですね。

私の標準装備は、左手の人差指と中指にゴムサック、同じく親指にこの前J屋で買ったシリコン(?)の指サック。

そして右手は、無しか親指にそのシリコンを着けています。(このシリコン、ゴムのような圧迫感も無く意外と滑らないので、結構使えるんです。)

スルメちゃんを触った後は、必ず水で洗いタオルでヌメリを取り除きます。

地球に優しい洗剤や、ゴム手袋を探しましたが、未だに「これだっ!」というものとめぐり合えていません。

ゴム手袋は効果的なのですが、ピッタリ感を求めると圧迫感との格闘になりますし、手首の辺りのビラビラが邪魔になります。

ですから、釣りではなく、スルメちゃんを捌いて船上干しにするときにしたりしましたが、脱着がたいへんでやめていました。

そんな時に見つけたのが、通販で売っているこのメッシュの手袋。



¥680と安く、駄目もとでMサイズを購入してみました。

そして、先週の船上干しで使ってみると・・・。

これ、意外と使えるんです。

まず、ゴムサックや指サックの上からでも簡単に着けられ、投入の時には簡単に外せます。

しかも、これも意外なのですが、ヌルヌルがメッシュを通して指に着くことがほとんどないのです。

ですから、手袋を外して手を洗わずに仕掛けを掴んでも、結構いけるんです。

ひょっとしたら「優れもの?」、ということで今週も使ってみます。


2.5束だって

2007-08-17 08:47:15 | 烏賊族(スルメ&槍)
昨日チェックし忘れていたら、16日のO丸のK氏が254杯だって。

平均10杯掛けで26回、平均7杯掛けで37回。

う~ん・・・。


今はムギちゃんとニセちゃんが大半なので、船上干しすると本当に美味い。

やっぱりスルメは小さい方が美味い!

特に、船上干しをピリカラに下味けしてカラアゲすると、う~ん美味い!!

お酒がすすみ、身体に悪いくらい。


それにひきかえ、ムラサキちゃんは・・・。

引きは楽しいけど、味が・・・。

我がT丸の船長は「けっこう美味いと思うよ、俺、嫌いじゃないよ」。

我が家では、「船長は味音痴」ということになっている。

何か良い食べ方はないものか・・・?

Aさんの直結-2

2007-08-16 08:48:18 | 烏賊族(スルメ&槍)
Aさんの隣で気づいたこと。

投入の合図と同時に船長がタナを指示します。

我がT丸の船長は「60から下ね!」とか「60から100までね!」という指示で、他の船もほとんど同じだと思います。

今のスルメちゃんの季節には後者の指示が多く、槍ちゃんの場合は前者がほとんどです。

ですから、この日は後者の指示が多かったのですが、私は15本仕掛けでなので「・・・100までね!」ですと、一番上のプラヅノがゼロですから20mくらい下まで落とせることになります。

止まりながらの投入ですから、その分の余分をみても十分にタナから逸れてない計算になります。

したがって、100で止め、ゆっくりと聞きあげた後シャクリを入れ始めます。

そして、「60から・・・」であれば、50~55まで巻き上げればタナの全てを探れたことになります。

ではAさんはというと、私が落とし終わった後も落とし続けていることが多いのです。

お互いのリールの落下速度に極端な差はないはずなので、おそらくタナの指示にかかわらず底まで落としこんでいるんだと思います。

タナが「・・・100までね!」だったとしても、100から底までは何十メートルもある訳がありません。

せいぜい30~40m程度だと思います。

ですから時間にしても僅かですし、何てったって20本仕掛けですから、実際の誤差は30~40mではなく10~20m程度だと思います。

しかも、昼の烏賊賊の基本は底だと思います。

私にはムギ&ニセばかりでも、Aさんには槍ちゃんやマルちゃんが掛かるのはそのせいだと思っています。

私も途中で気がついて、早く巻上げたい欲求を抑えながら底まで落とし込むと、心なしか釣果が上向いたような気がしたのです。

何か「慌てる乞食は貰いが少ない」を実践していたようで、大いに反省したのでした。

そして、一時ゴルフに夢中だった頃のことを思い出していました。

練習場での猛特訓やゴルフコースでのプレイ数も大事ですが、上達の秘訣に「必ず上手いプレイヤーと一緒に回る」というのがありました。

せっかく同じ船に毎週乗りながら、私は好きな左舷にこだわり、「上手いプレイヤー」と一緒にいることを忘れていました。

スルメちゃんの時期は、暫く右舷にこだわることにしました。

PS:Aさんは次の日も仕立ての連荘で束釣りを楽しんだようです。12~3名のうち10名ほどが貸し竿だったそうですから、面倒見ながらのお土産釣り、本当にお疲れ様でした。