■ 一人綴り

イロイロやってますが、停滞中。(モノが出来たらアップする感じですから...。)更新はしますが数が減るかも。

■ 8,192×4,320ドットの8K D-ILAデバイス  ( ビクター )

2008年05月02日 | ○ Audio-Visual


 現在、4Kのソリューションと言うもの一部映画館にて用意されており、

デジタルシネマの凄さを見せつけている訳ですが、それ以上の解像度の

映像という物が存在しています。

 10年後のスタンダードとなるかもしれないスーパーハイビジョンと言



 「 中判以上の解像度の映像が動く脅威の映像 」


がある訳ですが、撮影器材を含め、まだ未来のモノと言う印象がありま

した。複数の素子で撮影していたそれも試作機では単一の撮影素子にな

ったと言う話が以前あり、撮影器材を含め環境が構築されつつあるなと

言う印象を受けていたのですが、ついにフロントプロジェクタ向けの反

射型液晶デバイスの開発がされたと言う報道がありました。

 日本ビクター株式会社は、解像度8,192×4,320ドットのフロントプロ

ジェクタ向け反射型液晶デバイス


 「 1.75インチ8K4K D-ILAデバイス 」


を開発したようです。

 このデバイスは、1.75型/8,192×4,320ドットの8K4K D-ILAデバイスで

微細画素を実現するために新画素構造や新製造プロセスの開発により、投

射型表示デバイスとして世界最高となる約3,500万画素を実現したとして

います。スペックは、

 ・ アスペクト比 17:9
 ・ 画素ピッチ 4.8μm
 ・ 画素間ギャップ 0.24μm
 ・ 開口率 90%以上


となっており、液晶の配向による乱れ低減化技術を採用し、反射面におけ

る光の散乱や回折などを抑制しているようです。

 また、コントラスト比は、2万:1を実現しており、応答速度は4.5msとな

っています。

 NHKの提唱するスーパーハイビジョン7,680×4,320ドットに完全対応して

おり、単板で8K/4K解像度を実現したのは


 「 1.75インチ8K4K D-ILAデバイス 」


が世界初となります。

 今回開発した8K/4Kデバイスは、スーパーハイビジョンに代表される高精

細映像の共同研究などへの活用のほか、超臨場感3D表示技術への応用なども

予定されているようです。(つまり、視覚的に奥行きのある美術館での引き

伸ばして展示してあるような画像に時間軸が付いた状況で動く映像も近い将

来見ることが可能となる訳です。)

 業務用のD-ILAは、同社のディスプレイ事業経営改革でも強化事業とされ

ており、2010年ごろの8K/4Kプロジェクタの商用化を検討しているというこ

とです。

 初期のスーパーハイビジョンは物自体が異次元の代物で、圧縮においても

JPEG2000による圧縮で、どんなインフラを使えばいいのか解らないような代

物でしたが、MPEG4 AVC/H.264の採用により現実味のあるビットレートにま

で落ちており、機材の開発も進みつつあります。

 この業務用のリリース時期というのが、地上デジタル放送へシフトする時

期と重なる訳ですが、地上デジタル放送にシフトし、HDと言うサイズが家庭

に普及する位の価格帯(この場合720Pパネルを含めてです。)になり家庭で

もそれが揃うような状況になった頃には、その高解像度の映像を閲覧する事

も可能になるのではないかと思います。

 愛地球博があった時期に、その名前を知った人も多いかと思われる技術で

すが、ただの未来のテクノロジーではなく、製品として、そしてコンテンツ

として、提供される時代が近づこうとしています。

 ある種、放送の一つの区切りである2011年と言う時代には映像革新と呼ぶ

べき一つのムーブメントが存在し、今までとは違う映像美というものを体感

する事が可能になるのかなと思います。

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 ■ 関連サイト
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  日本ビクターのホームページ
  http://www.jvc-victor.co.jp/

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