■ 一人綴り

イロイロやってますが、停滞中。(モノが出来たらアップする感じですから...。)更新はしますが数が減るかも。

■ 建値制とオープンプライス

2008年02月28日 | ○ Weblog


 メーカーから新製品が出る場合、多くの場合が、


 「 オープンプライス 」


と言う表記になっています。これは、メーカー(販売元)が卸値(出荷

価格)だけを提示し、標準卸売価格(希望卸売価格)や標準小売価格(

希望小売価格)を設定せず、流通各段階の業者が自らの判断で自由に価

格決定を行う方式だったりします。つまり、開かれた価格と言う意味で

す。

 逆に、メーカーが標準卸売価格や標準小売価格を設定する方式は、建

値制と呼ばれます。

 オープンプライスのメリットは、今現在、多くの人が経験していると思

われる


  「 他店との比較をし、同一製品だとサービスと価格で選ぶ 」


と言う今では当たり前にできる事がこおオープンプライスのメリットです。

 つまり、消費者は、固定されていない価格の製品ですから、情報を実売

価格を調査する必要性がありますが、その代わり、価格設定がないので、

市場では適正な価格競争が発生し、消費者は優位にモノを購入でき、市場

でも競争原理が働くので販売価格が安価になると言う傾向がある訳です。

当然、デフレとは違い量販などの方式になるでしょうから、安価になった

から消費が下がると言う訳ではないのはなんとなく理解できると思います。

 商品では、現在も建値制で価格表示をしている所がありますが、実際に

量販店などで価格を比較してみると、


 「 この値引き率は一体何?! 」


と思うことがあるのではないかと思います。これは、建値制の悪い所で、

あの表示値段(メーカー希望小売価格と言う奴です)と言うのは目安に

ならないような代物だったりします。


  ( 今回のJUMBO GRADEのZガンダムもこの建値制で価格が表記
    されているのでAMAZONでは相当安価に感じるプライスで動
    いている訳です。 )


 この建値制度の問題点は、確実に自由競争が発生しないと言う事です。

ある種、価格が決定していれば、粗利がその計算した通りに発生するので

簡単且つ運用が楽そうですが、実際はそうでもないようです。日本では、

元々、この建値制度を採用していたようですが、営業販売部門は建値を維

持しながら販売数量を伸ばすために、販売手数料(リベート)の料率を上

げ、その種類を増やし、加えて販促費も投下していたようです。

 この結果、リベートや販促費が膨張し、しかもこれらが値引きの原資と

なり、卸値より小売値が安くなるというケースが出るほど、メーカーの標

準小売価格と店頭実売価格に大きな価格差が生じました。

 特に、強大なバイイングパワーを後ろ盾に、価格支配力を持った大手組

織小売業が店頭売価を乱高下させるため、価格が揺らぎ、ブランド価値の

低下を招き、ブランドが短命化し、メーカーは計画的な生産がままならな

くなるなんて事もあったようです。

 違った意味で競争は発生していますが、適正な競争ではない事は確かで

しょうね。

 ある種、オープンプライスの導入は、独占禁止法の摘要強化など法規制

の影響もありますが、ある種昔ながらのリベートなどが廃止され市場にお

いても消費者にとってもより良い環境を提示するモノだと思います。

 とりあえず、商品を購入する場合、建値制であってもあまり粗利がない

ゲームやCDなどのコンテンツは、初期プライスが家電などのように下がら

ないので(知らない人は粗利は均一という ” 単純な直列回路 ” の

ような概念でモノを見る傾向がありますが、世の中そんなにシンプルなモ

ノは存在していません。)オープンを導入しても意味がないモノもありま

すが、高額耐久消費財(特に家電)などについてはその傾向が強いように

思います。

 量販店で価格が安価だなと思う事があると思いますが、ゲームの値引き

率は低いですよね。

 つまり、あれが最初の段階で設定できる底値な訳で、あれ以上下げると

独占禁止法に抵触するので無理と言う訳です。

 最新の製品を発売段階で一番安く買う方法があるとすれば、卸しで買う

か、ウォルマート位の資本でその四半期に使う仕入れ値と同等の資本で同

一製品をその日に大量に買い上げるかと言う方法になると思います。
 
(後者はありえない話ですね。)

 商品を買う場合、現在では、オープンプライスなので実売価格を基準と

して製品が動いていますから価格と言うモノも待てば安くなると言う部分

が多く存在している訳ですが、建値制でプライスが書かれている場合は、

それえが実勢価格である可能性があるので恐ろしく安価でも比較検討をす

る事は大事だと思います。
 

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