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日本人の知的能力を増進するための提案をするブログです。

超低学歴 3/8

2020-10-16 23:40:32 | 文化

 

>小野 日本企業のリーダーシップについて、ほかに冨山さんが問題だと思っていることはなんでしょうか。

>冨山 日本の経営者がよく使う言葉に「現場主義」というのがありますが、これが本当の意味での現場主義でなく、「現場迎合主義」になっていることが多い。>たとえばある業界で破壊的イノベーションがやってくるとします。>テレビを作っていればこれまで儲かっていたエレクトロニクス産業で、もはや新興国企業が台頭してきてテレビを組み立てていても儲からなくなるというようなケースです。>その時に、テレビの製造現場の人たちに「テレビの組み立てを止めようか」と聞いたら、誰も「そうですね、止めましょう」とは言いませんよね。>紙の新聞が売れないからと言って、「紙の新聞を止めるか」と言っても、紙の新聞を作っている人は誰も止めようとは言わないでしょう。>こういう現場の声を重視する経営者は、現場主義とは言いません、単なる現場迎合主義です。

>小野 苦しくても、現場の反対があっても、より収益の高いところに戦略的に事業をシフトしていく判断をするのが経営者。>それができないのならば、会社は消滅へと向かいます。

>冨山 そうです。>しかし、日本企業にはそういう決断ができない経営者が多い。  

 

そうですね。

日本人には意思がない。だから意思決定 (理性判断) には難渋します。だが、日本人には恣意 (私意・我儘・身勝手) がある。だから、恣意決定 (盲目の判断) ならできる。だが、これは危険であるから普段は自重していますね。  

 

>現場というのは、言い換えると競争の最前線です。>最前線で何が起きているかをリアルに認識することが大事なのは当たり前です。>それと現場の思いに引きずられて決断ができないことはまったく違う。

>「一億総玉砕」しないために

>冨山 たとえば戦場を見に行って、海戦の状況を確認して、飛行機を導入すれば勝てると考えるのは現場主義です。>一方で長年苦労している水夫さん、一生懸命に機銃操作している兵士の気持ちになって作戦を継続するのが現場迎合主義です。>これは本当の現場主義ではありません。>「現場主義」と「現場迎合主義」を混同している経営者が日本的大企業には、やたらと多いんですよ。  

 

そうですね。現場主義は現実直視ですが、現実迎合主義は忖度 (推察) に頼るものですね。理解と忖度は似て非なるものですからね。   

 

>小野 終身雇用と年功序列を前提にすると、経営者は現場にいるひとの人生を背負っている気分になりますよね。

 

わが国は序列社会で成り立っていますからね。序列人間の自己の序列に対する帰属意識はとりわけ強いものがありますね。      

 

>現場迎合主義では、その瞬間はいい上司のようにふるまえるかもしれませんが、長期的には雇用を守ることはできません。 

 

そうですね。鎮痛剤か麻薬のように一時的に作用しますね。  

 

>冨山 ずっと苦労して頑張っていることを知っているわけですから尚更なんでしょうね。>現場の人たちの貢献で日露戦争に勝った、現場の人たちのおかげで高度成長に貢献した……。>その思いはわかりますよ。 >成功体験があるので、それを支えた現場の気持ちに寄り添ってしまう。>ただ、ビジネスという戦争の現実はもっと厳しい。>そういう現場の情念を合理が超えていくのです。>中途半端に現場の情念に寄り添うと悲劇が起こります。  

 

そうですね。浪花節の時代は終わりましたね。     

 

>だから、戦局が変われば水兵さんたちを船から降ろしてあげればいいわけでしょう。>やる気と能力がある人には、パイロットになれよって言ってあげればいいわけです。>いま多くの日本企業がこうした課題に直面しているわけですが、まだおカネに余裕がある段階で早く組織転換をしたほうがいいと思います。>改革しようとすると、その瞬間はすごく現場にストレスがかかります。  

 

何事もお変わりのないのが何よりのこと’ ですからね。   

 

>しかし、それを恐れていては手遅れになってしまうのだから、タイミングは早ければ早いほうがいい。   

 

日本人には意思がない。だから、意思の内容を意識する人がいない。日本人の行動は事の次第と成り行きにより自然に開始される。だから、行動の開始が遅れます。      

フランク・ギブニー (Frank Gibney)  氏の著書 <人は城、人は石垣> には、日本人の意思決定に関して次のようなことが書かれています。

 ペリー提督は、日本人はアメリカ人のように敏速に行動しないと注意された。それは、このように説明された。数人の日本人が黒船を訪れたいと思って集まったとする。一人が「いい日だな」という。これに二人目が「なんという気持ちのいい日だ」と調子を合わせる。三人目が「波も見えないぞ」という。最後に四人目が「船に行ってみようじゃないか」と提案する。 ニューヨーク・デイリー・ニューズ (1854年6月13日) (引用終り)  

 

 

 

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超低学歴 2/8

2020-10-16 22:59:58 | 文化

 

>安倍晋三政権になってからようやく企業統治(コーポレート・ガバナンス)改革が本格的に始まりましたが、それまではすべて人のせいにしていた。>そもそも日本企業の低迷は、世界の時価総額ランキングをみると明らかです。>平成元年はかなりの数の日本企業が上位50社に入っていました。>でも平成の終わりには、せいぜいトヨタ自動車ぐらいじゃないですか。>この平成の大敗北で、さすがに自覚が生まれた。  

 

勝った勝った’ の負け戦から目を覚ましたのですね。  

 '為せば成る 為さねば成らぬ 何事も 成らぬは人の 為さぬなりけり'  上杉鷹山  (うえすぎ ようざん)  

 

>小野 「平成最後の時価総額ランキング。>日本と世界その差を生んだ30年とは?」(https://media.startup-db.com/research/marketcap-global)によると平成元年(1989年)は、世界の時価総額ランキングで、トップ50の中に、日本企業は32社入っていて、トップはNTTでした。>しかし、平成31年4月(2019年4月)になると、トップ50に入った日本企業はトヨタ自動車のみです。>トップ3は、アップル、マイクロソフト、アマゾン・ドット・コムというデジタル革命の勝ち組のアメリカ企業ですね。

 

ミッドウェイの海戦に勝利したアメリカのようなものですね。   

 

>こうした危機感に直面してやっと、日本企業の中からコーポレートガバナンス改革で独立社会取締役を導入する企業も出てきました。>そして社外取締役で構成される指名委員会でトップを決める仕組みにした会社も出始めています。>これは、社長が次の社長を決めるというムラ社会の掟の心臓部を変える改革です。>ただ、こうした制度を入れている大企業は、まだ少数ですね。

>冨山 一桁パーセントでしょうね。>日本企業で出世する人たち、じつは「超低学歴」ばかりになっていた…! >世界に「逆行」するおかしな人事が横行   

 

日本の常識は世界の非常識ですね。

 

>日本のリーダーが「おかしな」理由

>小野 日本企業にとって「社外取締役の導入」や「指名委員会の設置」が進むことは重要な動きですが、ここからはきちんと定着することが大切になってくるのだと思います。>その点、せっかく仕組みを取り入れたにもかかわらず、きちんと機能していない企業も多いようです。  

 

システムに慣れていないからでしょうね。  

 

>よくよく聞いてみると、社外取締役がみなさん社長の「お友達」みたいなケースがありますよね。 

 

お友達内閣のようなものですか。なあなあ主義によるものですね。‘なあなあ主義’ とは、真の意味での検討や意見の交換などをせず、お互いに「なあ、いいだろう」ぐらいの話し合いで全てを済ませること。

 

>形式は整っているけど、魂が入っていない。

 

わが国はいずこも同じですね。日本人の宗教には、儀式 (現実) があって教義 (非現実) がない。  

見ることのできる内容は本当の事である。見ることのできない内容は嘘である。誰しも嘘つきにはなりたくない。だから、自分の非現実は語らない。これが、日本人の思考停止の原因である。

現実は頭の外にある。だから、見ることが可能である。見ればわかる。Seeing is believing. だから、考える必要はない。これは楽ちんである。正解はただ一つである。

非現実 (考え) は頭の中にある。だから、見ることができない。それは、ただの話である。その内容を知るには文法に基づいて文章の内容を理解しなくてはならない。これは、骨の折れる仕事である。だから、通常、日本人は理解をしない。忖度 (推察) で代用して済ませている。

理解と忖度は似て非なるものであるから注意が必要である。忖度 (推察) は聞き手の勝手な解釈であるから、話し手には何の責任もない。たとえ両者の間に齟齬が存在しても議論にもならない。現実直視になっていないことを忖度の主に指摘しても、'だって、私は本当にそう思ったのだから仕方がないではないか' と懸命に反発するので取りつく島がない。かくして、日本人の対話は成立しない。 

 

>導入した企業の中にはそういう企業が多い印象があります。

>冨山 最初は仕方がないでしょうね。>まずは形式を先行させて、実質を整えていく。>長い目で見れば実質が変わった会社だけが生き残り、実質が変わらない会社は消えていくということでしょう。>そもそもリーダーシップが必要というのは、いまや大半の経営者が口にしています。  

 

そうですね。指導性が無くては、部下・助っ人達は働きようがないですね。   

 

>しかし、本質的に問題となるのはリーダーシップの中身であり、リーダーの在りようでしょう。>古き良き日本のリーダー像ってありますよね。>人望があって、みんなの気持ちがよくわかって、それで現場の状況を理解して……という良き上司像です。>もちろんいまでもそうした上司像は否定されませんが、それだけで良いのか、ということが問われているわけです。  

 

そうですね。布袋様の置物のようなリーダーでも良いのかということですね。  

 

 

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超低学歴 1/8

2020-10-16 22:31:35 | 文化

 

>日本企業で出世する人たち、じつは「超低学歴」ばかりになっていた…! >世界に「逆行」するおかしな人事が横行  >小野 一起, 冨山 和彦

(略)

 >今回、経営共創基盤代表取締役CEO(最高経営責任者)として様々な企業の再生や成長支援に取り組む日本を代表する経営コンサルタントで、新著『コロナショック・サバイバル 日本経済復興計画』を上梓したばかりの冨山和彦氏と、新作小説『よこどり 小説メガバンク人事抗争』でメガバンクの未来や組織の在りようなどを独自の視点で描き出した作家の小野一起氏が緊急対談を敢行。>日本企業に蔓延する「偉い人たちのおかしさ」について語り尽くした。

 

日本の常識は、世界の非常識ですからね。  

 

>「時代劇化」した日本企業

>小野 日本的経営での成功体験がアダになって、バブル崩壊とともに経営危機が顕在化した代表例がカネボウやダイエーですね。  

 

成功体験はアダになる。しかし、失敗の体験は勉強になるでしょう。   

 

>冨山さんは、政府系の産業再生機構のCOO(最高執行責任者)として、日本的な経営の無残な失敗とリアルに向き合うことになりました。

>冨山 特にカネボウは最も強固な日本的経営の会社で、日本的経営をつくった原型のひとつでもあるわけです。>運命共同体みたいに日本型経営を信じていたので、新しい時代には不適合な会社だったわけです。  

 

 '敗因について一言いはしてくれ。我が国人が あまりの皇国を信じ過ぎて 英米をあなどつたことである。我が軍人は 精神に重きをおきすぎて 科学を忘れたことである'  (昭和天皇)  

 <日本はなぜ敗れるのか・敗因21か条> を著した山本七平の指摘する事例からも、大和民族自滅の過程は見て取れます。その一例を以下に掲げます。

私が戦った相手、アメリカ軍は、常に方法を変えてきた。あの手がだめならこれ、この手がだめならあれ、と。 、、、、、あれが日本軍なら、五十万をおくってだめなら百万を送り、百万を送ってだめなら二百万をおくる。そして極限まで来て自滅するとき「やるだけのことはやった、思い残すことはない」と言うのであろう。 、、、、、 これらの言葉の中には「あらゆる方法を探求し、可能な方法論のすべてを試みた」という意味はない。ただある一方法を一方向に、極限まで繰り返し、その繰り返しのための損害の量と、その損害を克服するため投じつづけた量と、それを投ずるために払った犠牲に自己満足し、それで力を出しきったとして自己を正当化しているということだけであろう。(引用終り)   

 

>しかし、もっとも強烈に変革の波にさらされたのは三種の神器(白黒テレビ、冷蔵庫、洗濯機)や3C(自動車、カラーテレビ、クーラー)でかつて成功体験を味わったエレクトロニクス産業でしょう。>半導体で日本が世界を席巻したのも成功体験になっていると思いますが、せいぜい1990年代の話です。>もう時代劇の世界ですよ。 

 

今は昔’ の物語ですね。   

 

>小野 そうした危機に直面したエレクトロニクス産業の中には変革の波に乗れないところも出てきていますが、一方、日立製作所などは中西宏明会長らのイニシアディブで強烈な改革が始まっていますね。>中西さんは冨山さんとの共著『社長の条件』の中で日立の人事改革に言及されていますが、典型的な日本的大企業と思われていた日立で大胆な組織改革がここまで進んでいたのかと驚きました。>グローバル化に対応するために年功序列を廃止し、トップの選定も社外取締役が主導して、30代を含む50人近い候補者とやり取りしながら選定作業をしているという話は刺激的でした。 

 

日立が ’よそ者’・外人・非国民などを受け入れるということですね。刺激的ですね。   

 

>逆に言えば、日立のような企業でもこのくらいの改革に取り組まなければ生き残れないということですね。>日本企業で出世する人たち、じつは「超低学歴」ばかりになっていた…! >世界に「逆行」するおかしな人事が横行  

 

日本の常識は世界の非常識ですね。超低学歴は日本人のお得意の派閥人事のお陰ですね。 

 

>社長が「次の社長」を決めるというムラ社会

>冨山 遅ればせながら、だと思います。>こうした日本的経営の問題点については気づく人は気づき、分かっている人は分かっていました。 >たとえばスタンフォード大学名誉教授の故・青木昌彦さんは、以前から課題を指摘していた。>それなのに、たとえばカネボウの経営が傾いたときなど、日本の経済界では「あれは変な経営者がいたからだ」と説明してしまう人が大半だったんです。

>小野 日本的な経営が構造的な問題を抱えているとは考えずに、カネボウが個別に経営問題を抱えていると説明されてしまった。  

 

根本は日本語の言語的な構造の問題ですね。言語は伝達の手段でると同時に思考の手段でもありますからね。  

 

>冨山 日本的経営の普遍的な病理について経済界全体が認め始めたのは、本当にごく最近のことです。 

 

日本語の普遍的な病理ですね。  

 

 

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