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模擬裁判員~推理はダメでしょ

2005-11-27 23:36:33 | 犯罪・刑事関係
裁判員制度導入に向けて、こんなことがあったそうです。
「不倫相手を刺殺」学生と商店主ら 早大で模擬裁判

「真犯人は被告の夫ではないか?」
いや、裁判員は被告の有罪無罪を判断するのが仕事でして、犯人が誰であるかまでは考える必要はないです…傍論で触れられても目茶苦茶迷惑です。
あ、別に私が迷惑するわけではありませんが。

さて、最終的には無罪になったそうですが。
これ、実は危惧されていることらしいですね。日本人は他人を信用しやすいので、訓練をしっかり受けていない限り、有罪判決を中々下せないのではないかと。
あと、一般人の中にある役人に対する不信なども巧く使われれば、という気はします。捜査官を個人攻撃して、彼が偏見捜査をしていたように仕向けることで有罪心証を覆すというのが日本の裁判員にも有効なのではないでしょうか。
裁判官は検察官の言うことに嘘があるとは思わないでしょうけれど、裁判員はそうでないかもしれません

もちろん、実際には専業裁判官もついているわけですし、そうした裁判官がある程度理性的に判断しそうな気はしますが、そうすると今度は裁判官の中に検察官ばりに被告の有罪を説明する者がいることになります。これは果たしていかがなものでしょうか。
特に死刑に相当する事件の判決の場合には裁判員は苦しむことでしょうね(参考-死刑事件と裁判員制度:元検弁護士のつぶやき)。口では「あんな奴絶対死刑だよ」と言っていても、いざ実際自分で判示するとなると変わってくるのでしょう。
ま、もちろん裁判員になれば研修みたいなものはあるのでしょう。それがどういうものなのか、私は知りませんけれど。ただ、最近の行政の見通しの甘さを見ていますと、彼らが予定している程度の訓練で十分なのかなとも危惧します。

和泉逮捕に考える

2005-11-27 22:18:30 | 日々のニュース
今更、というかそもそも記事にするつもりもなかった話ですが、今日やたら横柄な態度で警官に接している違法駐車のドライバーを見かけたので。
和泉元彌逮捕、駐禁出頭要請に2年半も無視
明らかに違法駐車をしている方が悪いはずなのに、開き直っているんですよね。何を言っているのかは発音不明瞭で聞き取れませんでしたけれど、怒鳴り散らせばどうにかなると思っていたのでしょうか。はっきり言って見ていて不愉快。警官、一発くらい殴ってやれとか思ったりしましたけど、そんなことはできないんでしょうなぁ。

何度も言ってますけど、たかだかこのくらい…の感覚で軽犯罪を見逃していると、そういう連中が図に乗ってやがては重大犯罪になる、というケースがあるんですよね。ですから、芽は早い段階で摘む、という厳格な態度が必要なのではないかと思うのですが。

まあ、日本警察には警察比例の原則(事件の大きさによって警察力行使の度合いを変えていくこと)がありますから、中々そうもいかないということも重々承知しています。

そこで提案。公道の駐車していいスペースにははっきりとそれと分かるラインを引き、その車が許可された場所に止めていることをはっきり示すようにする。
で、そうでない車は誰かが壊したとしても加害者に刑事・民事上の責任を問わないことにする。
なんてどうですかね。イライラしてキレそうな人に対してストレス発散の場を与えることができ、通り魔なんかが起きないようにする。一方で違法駐車の人に簡明な罰を与えることができる。違法な場所に止めるのが悪いということで。
まあ、壊しているところを見つかれば喧嘩になるのは間違いないでしょうけれど、こういう法を規定すればみんな怖がって違法駐車なんかしなくなるはずです。

もっとも、これはあくまで高い車だけ有効な話でしょうね。
大阪なんかでは違法駐輪がまかり通りまくった結果、駅前なんかで自分の自転車の場所が分からず、他人の自転車を拝借していくなんていう話もあるらしいです。拝借された方もまた別の自転車を拝借していくのだとか。
全部撤去して鉄くずにした方が、新しい自転車も売れていいんじゃないの?

悪者だらけなのか? 耐震偽造問題4

2005-11-27 21:07:22 | 日々のニュース
昨日は気付きませんでしたが、尊大なるイエスマン(誤用は確信犯)こと武部幹事長が耐震偽造の問題について「悪者を探してはいけない。景気が悪くなる」とか言っていたらしいですね。
民主党の前原代表がそんな武部氏に「誰を目線に政治を考えているのか」と批判したのだとか。
ごもっとも。というか、武部さんは何を考えてこんなことを言ったのか。また、例の失言癖が炸裂したということでしょうか。軽率なるイエスマンでもいいかも。
というか、私寡聞にして知りませんけど、「偉大なるイエスマン」とか言い出したのって誰なんでしょうか?

まあ、それはさておき。発言について。
それはまあ、多分徹底的に調査すれば悪者だらけで建設界はひっくり返るだろうことは予想がつきます。建設業界とつながりのある自民党にしてみれば、献金源を失うというので痛いのでしょうし、また大きなところをつぶして社員が路頭に迷うのを避けたいという一応の配慮もあると思います。

が、しかし、単に金銭の授受とかそういうことならともかく、事は人の命にかかわることなわけですからね。殺人幇助にはもちろんならないにしましても(少なくとも殺意はないでしょう。実際に死傷者が出れば業務上過失致死傷が成立するのは間違いないですが)放置しておいていいはずがありません。徹底究明しないことには市民が不安を抱えたままということになり、ろくに新しい家も買わず、かえって住宅関係の景気が低迷するのではないかと思います。
また、一時的に建設会社などが大量処分を受けたとしても、逆に建設業界の再編と新風が吹くことになって、それはそれでいいのではという気もします。どうせ新しいところも自民に献金するでしょうから、あまり自民も目くじらたてなくても良さそうですけど。
社員についても、つぶれたら新しいところを誰かが作るでしょうから、そこに入れればいいわけで、それまでの最低限の生活保障は与えても文句はでないでしょう。

あと、根本的に日本は法治国家なわけですから、違法建築をしたにもかかわらず、追及の手を緩めるのは国家の自殺行為ともいえるのではないでしょうか。そうでなくても、法律を守る人が減ってきているわけですから。

しかし、建築関係とか法律関係は分からないよーとかいう人に「悪者を探すなとはどういうことだよ?」と問題提起をさせてくれる発言を与えてくれる幹事長。実は一般市民のレベルに合わせて考えているんだと評価すべきなのかも。

巨人を出た者、巨人に来る者

2005-11-27 19:53:57 | 野球
FA宣言をしていた西武の豊田投手が巨人に入るようです。
前回日本一の時の河原を除くとほぼ毎年のようにストッパーに苦しんでいた巨人にとっては、まさにうってつけの選手、といえるでしょう。ここ二年、負傷などもあってやや精彩を欠いた数字に終わっている彼の獲得に対しては色々疑問の声もあるようですが、おそらくまだやれるだろうと私は思います。
ただ、仮に豊田投手がすんなり抑えに定着した場合、どこで使われるのか微妙なのが自由獲得で入ってきた福田投手。これまたアマ球界屈指の抑え専門の投手であっただけに、最初からそこで使うものと思っていましたが、豊田獲得で宙に浮いてしまった感があります。
もちろん、中継ぎで使えばいい、ということにひとまずなるのでしょう。しかし、正直、競った展開での中継ぎは抑えよりプレッシャーのかかるものだと思います。ストッパーは基本的に9回1イニング、ランナーのいない頭からの出番となりますが、中継ぎはそうはいきません。ランナーもいるかもしれませんし、どの場面で出て行くのかタイミングをつかみにくい。
広島の永川投手や小林幹英投手などの例から、新人でもストッパーは務まるでしょう。が、新人一年目からセットアッパーとして不動の地位を築いた投手は中々いません(思いつくのは中日の岩瀬投手くらい)。
となると、福田投手はどうなるのか。
元々ノーコンとか言われているだけに、あるいは一年目は矯正にあてるというのでしょうか。で、たまに一軍に帯同させて球界屈指のストッパー・豊田の良さを学ばせる。それなら福田・豊田獲得が理解できますが、はっきり言って巨人がそんなに長期的な物の見方ができるとは思えません。辻内ですら先発陣の一角に入っているわけですし。
豊田投手が固定され、福田投手が迷える新人年度を送る可能性はかなり高い、そういう風に見ます。そうなると、結局「FAで獲ってくる選手がドラフト上位指名の選手の出番すら奪ってしまう」ということになるのでは。

巨人を戦力外になった清原選手はオリックスとの交渉を希望したのだとか。
要は他に手を挙げる球団がいなかったということですね。
ま、やむをえないでしょう。何せ清原というネームですから、まさか代打として使うわけにはいかない。使うならスタメンで、しかも一塁オンリー。こうしたバリエーションの狭い起用法を強いられる上に年齢、負傷の多さ、高年俸が加わるわけですから、他球団にとってはリスクが大きすぎたのでしょうね。たとえ人を集められる選手であっても。
本人にとっては不本意でしょうが、これも妙に派手ぶったりした彼自身の問題によるものですから仕方ありません。
そもそも、何故に彼はパワー至上主義に走ってしまったのでしょうか。元々パワー不足というわけでもなく、技術とバランス良く結合していたはずなのに。パワーをつけることで弱点とされていた内角攻めを克服できると思ったのでしょうか? ただ、内角に強い選手なんて中々いませんし、少し制球が狂えば清原はそれをホームランにしていたはず。
パワーをつけすぎた結果、体が必要以上に硬くなり、負傷が増えて、より選手生活が短命になりそうな状態になったのですから、まさに逆効果以外の何者でもなかったのではないでしょうか。
と、偉そうなことを言いましたが、元々PL学園時代に甲子園の舞台で清原のカリスマ性のようなものに魅せられた私、まだまだ期待している部分もあります。
心機一転、オリックスで頑張って欲しいものです。