川の果ての更に果てに

Svensk,Danmark,Norges,Suomen応援ブログ

被害者・実名報道

2005-11-24 22:42:48 | 犯罪・刑事関係
どうにも「???」という印象の強かった被害者の実名報道を求めている新聞達。

その中で朝日新聞がそれに関する社説を出していました。まあ、こういう問題に関しては新聞ごとの特色もあまりないでしょうから、朝日の意見が全新聞社の意見の集約であると考えていいでしょう。

朝日社説の言い分としましては。
①.客観的な事件発表には被害者から話を聞くことも大切であり、警察に伏せられてしまうと警察発表を鵜呑みにせざるをえなくなる。
②.また、桶川ストーカー殺人事件などのように警察側が自分達に都合の悪い事件について匿名発表という手段を使って隠蔽を図るおそれがある。
③.メディアは自分達の責任で匿名・実名を判断できるから報道加熱の心配はないといえる。
というのが主な骨子のようです。

まあ、①②はそれなりに説得力があります。③はメディアのプライバシー侵害に対する批判に対する答えでしょうけれど、やや微妙です。

また、①②に関しては、警察発表を実名にさせるという解決以外にも、犯罪事件の被害者の声を反映させる場を設けることで。理不尽な場合にそうしたことをオープンにする場を設けることで解決できる問題ともいえそう。
そういう受け入れ先機関のようなものを設置する方が、①②の趣旨を満たしつつ、③の不安点も除去できるという点でより優れた解決策といえるのではないでしょうか。一応、桶川ストーカー殺人事件で活躍したという実績がある以上、一般の人々の認知度も高いでしょう。新聞ですから自分達で宣伝だってできるでしょうしね。
結局、やはり被害者の実名報道については警察の方針でいいといえるでしょう。
まあ、敢えて別の理由を探すとするなら、警察が匿名にした場合に、被害者側の事情を聞こうとメディアや新聞が滅多やたらと取材をし、関係者達に多大な迷惑を与えるおそれがあるから、公表することで迷惑の範囲を抑えようとするとかそういうことでしょうか。
…冗談に聞こえないのが嫌ですけどね。

松坂、井川は何時メジャーに行けるのか?

2005-11-24 20:41:17 | 野球
夕刊フジなのでどこまで信用できるかは分かりませんが、松坂投手はまだメジャー行きを諦めていないそうです。
これに対し、西武は断固Noの姿勢。去年のオフには「誰もが納得する成績を残したら」と言いながら、20勝0敗でもFAまで出さないという姿勢のようです。じゃあ変な言質を与えるんじゃないよという気がするのですが。
同様に井川投手のメジャー行き希望も暗礁に乗り上げている模様。二人とも特に好きな選手というわけではないですが、力がある現在のうちに海外に行きたいという気持ちはよく分かります。

いずれの場合も、球団側の主張は「ポスティングは球団の自由意思にかかっているのだから、自分達が嫌だといえば当然選手は従うべき。FA権は権利として認めているのだから、それまで待てばいい」というもの。
一見するともっともですが、FA権取得まで9年間かかるというのが果たして妥当なのかどうなのかという疑問があります。米国では4年程度のはずですが。
国際的に見るとかなりおかしなルールです。
というか、日本の真っ当な常識に照らしてもおかしい。契約期間が単年契約である以上、それが終われば他所へ行ける権利があって不思議はないでしょう。少なくとも、相手方がそれ相応の保証金を支払えば移籍できる権利くらいはあっていいはずです。
球団としてみれば複数年契約で縛りをかければいいわけで、そういう努力もせずに閉鎖的、一方的に「お前達には権利がないから」というのはいかがなものか。権利遵守を叫んでいますが、そもそも法律に違反した内規で定めた条件を強制する権利こそ球団にあるのでしょうか?

この点、サッカーでも同様なルールがありましたが、現在セレッソ大阪にいる広山選手がポルトガル移籍する際に移籍金を要求するジェフに対して契約期間満了を主張、こちらはFIFAという強い統括団体がいるがために広山選手がFIFAの介入を求める姿勢を見せるとあっさりとジェフは降参しました(詳しい経緯は分かりませんが)。同じように中田浩二選手も契約期間が切れたタイミングでマルセイユに何の拘束もない状態で移籍しています。

残念ながら野球には国際統括機関と呼べるような団体がないので、この問題の解決は結局、自浄能力によって成すしかありません。まあ、誰か野球界永久追放覚悟の上で裁判所に訴え出るとかしてくれれば話は別でしょうけれど。
こういう部分での閉鎖性をなくさないと、野球を国際的なスポーツにするということも、五輪で復活させるということも難しいのではないでしょうか。二段モーションに対する甘い処置もそう言えるのかもしれません。いきなりは無理にしても、段階的には国際ルールに則った投球フォームに修正していくべきなのでは?

球界の保守性を批判する村上ファンドにでも、こういうルールの改正を期待してみましょうか…

クリル・ベラルーシの事情

2005-11-24 19:53:10 | 日々のニュース
ロシア紙が北方領土の住民の意識の変化について触れたそうです。ロシアが経済的に苦しかった時代に多かった返還賛成論は影を潜め、今ではロシアのインフラ整備を期待しているのだとか。
日露首脳会談で触れたジョーク(金持ちになるためにはソ連から独立して日本に宣戦布告して、すぐに降伏してしまおう)、あながち嘘ではなかったということなんでしょうか。日本経済は先行き不透明ですし、ロシアはまだまだ発展が見込めうるということでしょうかね。
ま、この記事が本当に真実かどうか分かりませんが、地域住民の意識がそうなっているとすれば、返還要請も難しいかもしれませんね。60年も経過している以上、北方領土から日本に来た人達を戻すというのは現実的でないですし、北方領土に誰か移民させるというのもどうなのでしょうか。行く人いますかね?
まあ、今から話をして仮にケリがついたとしても、香港のことを見て分かるように返還は10年20年どころか50年以上先の話になるでしょうから何とも言えない部分がありますけれど。

新聞の朝刊が真っ黒だったら、日本ならまず「どうなってんだ?」と新聞社にクレームをつけるでしょうね。
ポーランドの新聞はそんなことを実際にやってしまいました。言論弾圧を続けるルカシェンコ大統領統治下のベラルーシに対する批判だそうです。「農業補助金支給遅延へ」を「農業補助金支給●●●」としたのだとか。
なるほど。これでは勘違いしても無理なさそうなもの。具体例が出てくるとよく分かります。
ま、もっとも、安保時代などの刑務所では結構黒塗りの新聞紙とかあったみたいですけどね。よど号ハイジャック事件抹消記事の事件とか…

また、最終面ではベラルーシ大使館の場所を記しているそうです。
つまり抗議活動しろってこと?
随分とストレートな新聞です。日本ではそういうことはありえないでしょうねぇ。SMAPの住所を記したとかそういう話は聞いたことありますけれど、あれは新聞じゃなかったですし。
中国の反日活動の時にも、日本大使館の場所を知らせる新聞があったとかいう話はありませんでしたし…。
人権とは抗議と闘争の末に獲得されるのだということでしょうか?
まあ、国民の知りたそうな事柄を機先を制して教えているという点で、知る権利に奉仕しているのかもしれません。

しかし、東スポなんかはベラルーシと似たようなことしてないでしょうか?
松井秀喜結婚か?」みたいな感じで。
東スポだから仕方ないか、とかで誤魔化されていますけど、これってある意味知る権利を翻弄している許されない行為なのでは?

Jの10番・沢登も引退…

2005-11-24 06:45:57 | サッカー
相馬選手(+松波選手)に続き、沢登正朗選手も引退するそうです。
東海大から清水エスパルスに入り、J初年度の新人王や96年ナビスコ杯制覇、99年の2ndステージ優勝などに貢献しました。
Jリーグ通算記録は現時点で380試合出場(歴代一位)85得点。
日本代表としては16試合出場3得点。

背は低いながらもパス・FK・ここぞという時の決定力(これすごく重要。個人的にはこれを他人にやらせる俊輔を真の10番とは言えない)を完備した選手。何より選手に信頼される選手でした。
移籍の多いサッカー界の舞台において、エスパルス一筋。個人的にはミスターの称号がもっとも似合う選手なんじゃないかと思っていました(あとはゴンでしょうか。でもゴンよりミスターのイメージが強い)。
また、Jで一番10番の似合う選手でした(理由は上記の通り)。

しかし、代表、そんなに少なかったんだと意外でしたね…
時期が悪かったんでしょうね。トルシエは完成した選手よりは、これからの選手を自分の色に染めていくことを好む監督でしたから、当時完成されていたノボリを呼ぼうという気にはならなかったのかもしれません。
ま、世間もヒデとか俊輔とかにばかり目が向いていましたし。
逆に見れば、代表での負担がなかったから、彼が380試合出場の金字塔を打ち立てられたのかもしれません。

正直、まだやれるかなという気もします。山口選手が歩んだようなJ2の中堅チーム移籍してサッカーの何たるかを示すとか、そういうこともできるのではないかと。
しかし、Jでは一番、ミスターが似うノボリですから、エスパルス以外のチームのユニを着ることは多分当人も考えなかったのでしょうし、私達も想像してはいけないのでしょう。
タイトルでもなく。
代表でもなく。
あくまでエスパルスを選んだJの10番。

ありがとう沢登。
選手以外の形、エスパルスの監督として戻ってくることを期待しています。

おまけ:昨日のエントリJリーグ優勝戦線で鹿島は残り2試合が楽と書きましたが、33節の清水戦は沢登選手最後のホーム。日本平でノボリの最後の勇姿を、ということで清水の意気は高いでしょうし、やりづらくなったかもしれません。