川の果ての更に果てに

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合法なのは1割~耐震偽造3

2005-11-26 21:07:58 | 日々のニュース
「1級建築士が建築ブログラムで作っているのだから、問題ないと思った。だからほとんど見ていない」。
…それじゃ検査会社の意味ないじゃん。私がやっても同じじゃん。
いやま、そんなところだろうとは思ってましたけれど。

イーホームズが建築確認をした物件の内、9割以上が建築基準法に違反していたそうです。参照した読売新聞の記事では建築主について、構造設計をしたのが誰かについては明らかになっていませんので、問題とされている会社・建築士以外かもしれないわけですね。
にしても、1割以下しか守っていないというのもかなり建築業界の倫理面を疑わせる話です。もちろん、ここの検査はぬるいということで任せた良からぬ連中が集まっているんでしょうけれど。イーホームズ相手にきちんとした建築物の確認を求めていた1割以下の方が世間知らずだったのかも…。

イーホームズには行政OBが10人ほどいたそうですが、建築設計と行政分野では全然違いますからね。そんな人達に任せようというのが無理なのでは。
で、やばいという今月に入ってから慌ててマニュアルの徹底とかバタバタして、「問題はなかった」で押し通そうとしたわけですな。どこででも何時でも聞くような話です。

ヒューザーはヒューザーで元国土庁長官の衆院議員に「何とかしてくれ」と泣きついていたそうです。
<耐震偽造>政治家介入「裏で何を」 住民がヒューザー批判
壊すと金がかかるから、公的資金を頼むと言っていたのだとそうで、住民不在と言われても仕方ないですね。

ま、何だかんだ言っていざとなると人間は全く潔くない、ということなんでしょうか。多分今回の件を批判している皆さんも、そして他ならぬ川の果ても、いざとなったら潔くないんでしょう。
…と思ったら、責任を取った人もいました。
姉歯に発注の代表が自殺 鎌倉の海岸、遺体で発見(共同通信)
死ぬ以外にも方法があったでしょうし、死ぬとしても、死ぬ前に色々公表しなければならないことがあっただろうとは思いますが。
ひとまず合掌…

ヴェルディも終戦

2005-11-26 19:38:06 | サッカー
名門・東京ヴェルディ1969。柏に惨敗して、17位が決定、J2降格となりました。
ここまで惨敗するとはさすがに思いませんでしたが、この試合で決まるだろうと思っていたので、ある意味予想通りといえるでしょうか。

ヴィッセル神戸の降格の際には多くの方がフロントの先見性の無さ・一貫性の無さを責めていました。
が、その観点からいくとヴェルディは本来降格すべきチームではなかったところがまたサッカーの不思議なところです。ヴェルディは一度は大物路線・人気獲得路線で失敗したものの、ユース出身の若手を多数揃える先見性を有しており、またパスゲームを繰り返すことで楽しい試合をしようという一貫性も有しておりました。弱点と見られた決定力不足解消のためにブラジルリーグの得点王ワシントンも呼んできています。
強いて言うなら選手層の薄さでしょうけれど、J1の下位クラスともなると選手層が薄いのが当たり前で、あまり言い訳にはなりません。確かに低迷時期に怪我人が増える不運はありましたけれど。
それでもはっきり言って、落ちる要素はほとんどない。先見性・一貫性という点では今日勝った柏の方が遥かに劣っています。
柏も束の間の大勝ですが16位が決定し、入れ替え戦に二年連続で臨むことになりました。このあたり、去年から全く進歩がないですね。こんな低迷しているチーム、しかもその中で獅子奮迅しているというわけでもないのに、何故代表に選ばれる選手がいるのかは謎です。そういえばジーコ監督、今日はセレッソの試合を見たそうですが、今更誰か呼ぶんですかね。ま、西澤やモリシなら今からでも代表に馴染めるでしょうけれど。

余計な話になりました。
ヴェルディの場合、一般的に見て成功する類にあるチームなのにどうして降格したのか。
もちろん、部外者で、しかもヴェルディが特に好きというわけでもなく試合をほとんど見ていないから正確なところなど分かりません。
ただ、神戸が序盤の不調でパニクったのと逆に、ヴェルディは低迷しているくせに余裕を持ちすぎていた部分があったんじゃないかと思います。去年までも序盤低迷することが多かったですし、何より天皇杯というタイトルを獲得していたことで、個々の選手の中に「俺達は上昇気運にあるから、最終的にはうまくいく」みたいな過信があったのでは。

天皇杯は変な話、戦力外の選手の再就職活動の場という側面もありますし、また一発勝負のカップ戦ですから、その結果が即次のリーグ戦に反映されるわけではありません。数年前の京都も天皇杯優勝からJ2降格という同じルートを歩んでいましたし(京都の場合はパク・チソン離脱が大きかったでしょうけど)。

本来ならそのことを認識し、リーグ戦に強い気持ちで臨むべきだったのですが、それができなかったのではないか。で、気付いた時にはかなり深刻な状況になっていて、しかも若い選手が多いだけに一気にパニックになったのではないでしょうか。元々パス重視のチームだけに、まずいという心理が「大切に、大切に」となり、シュートを撃たなく、撃てなくなったのではないかという気がします。

ヴィッセルと異なり、既に勝てるチーム・選手は揃っています(もちろんワシントンはいなくなるでしょうけれど)ので、普通に戦えれば1年でJ1再昇格が果たせるでしょう。ただ、消耗戦を強いられるJ2ですから、優等生(人間性というよりサッカースタイルが)が多いヴェルディは案外カウンターサッカーの餌食となるかもしれません。
神戸よりは明るい将来が待っていると思いますが、一方でイングランドのブレストン・ノースエンドの話がついつい浮かんでしまった人が私以外にもいるかもしれませんね。
ブレストンはイングランドリーグの初年度と2年目の王者。ただ、以降120年近く優勝できておらず、現在は下部リーグに沈んでいる。ただし日本ではベッカムが一時期いたことで有名。
ヴェルディも一年目・二年目と連覇していますが、さて…?


それにしても、ヴィッセルとヴェルディ。影響力が強いのは前者はもちろん楽天で後者は読売グループ。
野球界では株の所有問題をめぐって論争していますが、サッカーでは仲良く降格してしまいましたね。
こういうの、人を呪わば穴二つ、とでも言うのでしょうか?

亀田、TKO勝ち

2005-11-26 18:35:33 | その他スポーツ
いやいや。予言していた5Rまでというのはさすがに無理でしたが、亀田興毅はアランブレットを本当にへばらせてしまいました。現役チャンピオンの新井田選手やフランス最大のホーププライム・アスロウムも倒せなかったアランブレットを倒してしまった(ダウン無しの棄権TKOなのでこの表現には語弊がありますが)のは本当にびっくりでした。
正直、あるいはアランブレットの術中にはまった挙句の地元判定の勝利もあるんじゃないかと思っていましたので。
何ともつかみどころのない印象のあったアランブレットを巧く捕らえたな、という印象です。日頃から「アイツなら俺のボディなら一発や」と自信満々に言っている亀田選手ですが、まあ本当に大したものです。

これで世界戦に向けて具体的なスケジュールも進むのでしょう。
相手は誰になるのか。
以前、同じ協栄ジムの坂田選手と試合をしたWBA王者ロレンゾ・パーラでしょうか。坂田選手との試合後、パーラを挑発して激怒させたという話もありますし、絵になる組み合わせではあります。パーラはやや衰え気味かなと思える部分もありますので、これは成算もありそう。
ただ、そのパーラとやるのはおそらくパーラ-アスロウムの試合が終わってからになるでしょう。となると、結果如何によってはアスロウムになるかもしれません。技巧派のアスロウムをどう攻略するのかも見物ですね。
WBCに目を向けると日本に馴染みのあるポンサクレック。V12の歴戦の猛者ですが、現在は負傷中なのか暫定王者としてホルヘ・アルセが君臨していますので、やるならこちらが先か。
ボディも含めて精力的に打ちまくるアルセとの試合は結果がどうあれ、ボクシングの楽しさを存分に伝える試合になりそう。

こうしてみると、WBAの方に向かうのかなという予想になりますが、さてはて。
今後のマッチメークなども含めて注目です。そういえば、世界戦の前座では亀田三兄弟の二番目大毅のデビュー予定でもありましたっけ。

ただ、彼一人が広告塔になっている現状は歓迎すべきではないでしょう。ボクシング全体にとってもそうですが、亀田選手本人にとっても大きなプレッシャーとなっているはず。相手以外(視聴率・人気)とも、戦わなければならないというのは気の毒な感があります。
素質は抜群、放っておいても溢れるばかりのスター性を持った選手です。
できれば、ボクシングだけに集中できる環境でやらせてあげたい。
粟生選手とかリナレスとか、サーシャとか、早く出てきてほしいところです。

ユナイテッドの7番

2005-11-26 06:58:54 | サッカー
元マンチェスター・ユナイテッドのジョージ・ベスト氏が亡くなりました。
プレーを見たことはありませんが、天才的なドリブラーとして一世を風靡し、68年にはバロンドール(欧州最優秀選手)も受賞した往年の名選手でした。残念ながら生まれが北アイルランドという弱小国であったため、ワールドカップなどの大舞台に立つことはできませんでしたけれど。
ハンサムな容貌で浮名を馳せ、スキャンダルなども多く、ゴシップ誌も騒がす存在でもありました。最近のアイドルスター的サッカー選手の先駆けのような存在だったといえるでしょうね。
破天荒な生活ぶりがプレーを乱し、選手としての絶頂期は非常に短かった(27歳頃にはもう転落していた)ですが、ユナイテッドの7番といえばベストという人も多いと思います。

少し前でしたか「危機的事態は脱した」という記事がありましたので、また助かるのかなと思っていましたが。マラドーナという助かった例もあったわけですし。年齢の差か、体力的な差か。
まあ、死の原因が本人の無茶苦茶な生活習慣、不摂生、酒にあるわけですので、いた仕方ないといえば仕方ないでしょうか。好き放題できた人生、自由闊達な人生ともいえます。ベストも案外満足していたのかも。

明石家さんまさんが大のファンだったそうで、トヨタカップの時によくベストの話をしていたことも印象深いです。一度対談もしてましたかね? ちょっと記憶が曖昧ですが、マン・Uが来た時だったかな。
その時かどうかは定かでないですけど、99年にマン・Uに負けたのはバスコ・ダ・ガマでしたね。
あの当時、ジュニーニョ・ペルナンブカーノが現在のような地位を築くとは思いませんでした。いい選手だなあとはもちろん思いましたけど。一方で当時ロベカルの後継者と言われたフェリピは今どこにいるのでしょうか。あと、ペルナンブカーノは当初「もう一人のジュニーニョ」と呼ばれてましたが、本来のジュニーニョ。パウリスタの方も最近はめっきり話を聞かなくなってしまいましたね。
サッカー界の移り変わりも早いものです。

現代のベスト(というにはミニミニですが)で現7番のクリスティアーノ・ロナウドの暴行容疑はとりあえず証拠不十分という形で決着がついたようです。つまり立件されなかったわけですね。
案外マイク・タイソンやジョーダンの身にもふりかかった金狙いの災難だったのかもしれません。
前7番デイヴィッド・ベッカムのボスのルシェンブルゴはいよいよやばいようです。サン・セバスチャンでの結果如何によっては解任だそう。ラ・レアルを話題にできるかも。
というか、実はこれ書いてる時点でオフィスでクビを通告されていたりして…

元7番ブライアン・ロブソンの話題はないですね。今週も稲本選手は試合に出られるのでしょうか。

追加
もう一人の偉大な元7番エリック・カントナを忘れてました。「エリザベス」をカントナ見たさで全部観た人、私以外にどれくらいいるんでしょうか?
名前だけ知っているウィリー・モーガンは今何をしているのでしょうか。