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漢字を伝えたのは百済の王仁?(;一_一)

2022-08-07 19:01:16 | 古代史
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わたしの読者は既に分かっておられることですが、多くの邪馬台国ファンには当時の倭人は漢字を読み書きできないという記紀の刷り込みがあるので、それも邪馬台国問題が解決しなかった大きな原因だと思います。そこで、折角発表された動画に、例によって不躾なコメントしましたが、ウップ主様は心のひろい方で助かりました。どうぞお付き合いください!( ^)o(^ )


【古代中国の発音を復元】魏志倭人伝の地名と人名を古代音で予測復元

631 回視聴 2022/08/05 この動画の趣旨は、邪馬台国論争で地名や人名を漢音や呉音等の日本語で議論する無意味さを知って頂くために作成しました。
魏晋代の発音を上古音、中古音を参考に予測復元し、魏志倭人伝の地名、人名の発音を復元してみました。
予測復元された発音を聞いてくだされば、邪馬台国論争で言葉遊びをしている無意味さを理解していただけるものと思います。


刮目天
この動画の趣旨に「邪馬台国論争で地名や人名を漢音や呉音等の日本語で議論する無意味さを知って頂くために作成しました。」とありますが、何故無意味だと主張されるのでしょうか?従来、弥生時代の倭人は漢字を読み書きできないから、倭人の発音を聞いた魏の役人が、韻書の冒頭の文字を宛てたとするのが通説でした。ですから、当時のシナ人が漢字を書いたので当時のシナ人の発音で議論すべきだというご主張であれば、申し訳ありませんが、誤りですよ。

最近考古学の話題になっていますが、弥生中期から北部九州などで発見された砥石と思われていたものが硯石の欠片であることが分かって来ています。また、松江市の田和山(たわやま)遺跡でみつかった弥生中期後半の石板に、文字(漢字)が墨で書かれていました(「紀元前後、国内最古の字? 田和山遺跡の石製品に黒い線」朝日デジタル2020年2月2日 17時48分)。さらに、福岡市雀居遺跡(ささいいせき)では弥生後期の木製組み机が丸ごと出土しています。

魏志倭人伝にも伊都国に置かれた一大率が女王への文書や賜物を検査して間違いなく届けることになっているとありますから、倭人が目録などの文書を読み書きできたということなのです。例えば、卑狗は彦(ひこ)のことだと分かりますから、卑狗を古代のシナ語で読んでも無意味なのです。

倭国の地名や人名などは漢字を読み書きできた倭人が書いて教えたものなのです。この事実を理解すると、邪馬台国問題は一気に解決に向かいます。この伊都国という国名も、とても深い意味がありますし、狗奴国や狗古智卑狗や卑弥呼、卑弥弓呼などはこの人間が、漢字を読めない、あるいは敵対勢力である無教養の人々をバカにして卑字を多用したものだと分かるのです。詳しくは拙ブログ「変わる弥生時代観!」「伊都国の意味がヒントだった?」などをご参照ください!お邪魔しました(/・ω・)/


日本書紀応神紀(四・五世紀のこと?)に漢字は百済の王仁(わに)が伝えたというのが日本人にかなり刷り込まれていますので、その思い込みが問題解決を邪魔していたのだと思います。Wiki「王仁」にもありますが、この人物は日本書紀のフェイクだと思います。つまり架空の人物です。古事記も大きな役割を果たしましたが(注)、弥生時代の倭人は漢字を知らなかったという刷り込みによって、日本建国の歴史を誤魔化すという目的がまんまと成功しましたから、本当に恐れ入りますね(/・ω・)/

(注)日本書紀の説明によると以下のとおりです。
十六年の春二月に、王仁わにが来て、すぐに太子・菟道稚郎子うじのわきいらつこが師とされ、多くの典籍を王仁わにに習われたが、何事にも通暁し不明とすることはなかった。いわゆる王仁わには書首ふみのおびとらの始祖である。」( 菅野雅雄,『日本書紀』 巻第十(応神紀))

さらに古事記に以下のような説明がされていたので、多くの日本人は百済から伝わったと信じてしまったわけです。
また(天皇は)また百済国にお命じになって、「もし賢者がいたならば、献上しなさい」と仰せになった。そこでその命を受けて(照古王が)献上した人は、名は和迩吉師わにきしで、論語十巻・千字文一巻と合わせて十一巻を和迩吉師に託して献上した〔この和迩吉師は文首ふみのおびとらの祖先である〕。」(菅野雅雄,『古事記』(中巻・応神天皇二十年己酉))


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通説と違うので、初めての方は「古代史を推理する」をご覧ください。
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