片山修のずだぶくろ Ⅰ

経済ジャーナリスト 片山修のオフィシャルブログ。2009年5月~2014年6月

車の次は家?何でもネットで買う時代

2014-06-03 15:38:44 | 社会・経済

楽天の繁栄ぶりを見れば、
世の中でのネット販売の浸透ぶりが、容易に想像できます。
今日は、その話です。

アマゾンが中古車のネット販売を始めました。
中古車販売のネクステージが、アマゾンに出店するのです。
そう聞いても、正直、もうあまり驚きませんよね。
くるべきものがきた、という感じです。
いまや、何でもネットで買う時代になっていますから。

ネットで販売すれば、実店舗の場合より、
人件費などのコストが減らせる分、価格を抑えられます。
それでも、中古車のネット販売がそれほど普及していないのは、
価格が、登録費用、納車整備料、重量税、消費税などが加わって、
わかりにくかったこと。さらに、ある程度大きな額なので、
実物を見なければ、何かと不安なことなどがあるでしょう。

アマゾンは、価格は、諸費用をすべて込みで表示し、
33万円、44万円、55万円の三つの価格帯に固定します。
実物を見て確認する必要がないよう、
タイヤやブレーキパッド、バッテリーなど主要消耗品は、
すべて新品に取り換えます。書類のやりとりは、郵送です。
購入から最短2週間で、車を受けとることができます。

すでに、中古車をネット販売している企業は複数ありますし、
ネットを介したオークションや、個人間で車を売買する話も耳にします。
車は、かつてのように、仰々しい手続きを経て購入するような
「特別」なモノではなく、クリックで気軽に購入できる、
一般的なモノになったということもできます。

新車の場合も、ディーラーを訪れるのではなく、
公式サイトから購入する人も少なくないと聞きます。
ディーラーから、押しつけがましい営業をされたり、
自宅にまで、営業にこられるのを嫌う人もいますからね。

ネットで購入できるモノやサービスは、
今後もどんどん、広がっていくでしょうね。
車やお墓をネットで買っても、いまや驚きません。
次は住宅や不動産でしょうか。
銀行や保険、旅行など、かつては対面が当たり前だったサービスも、
ネットで加入したり、サービスを受けられるものが増えています。

かといって、当然の話ですが、ディーラーのいわゆる“どぶ板営業”など、
人による地道な営業活動が必要なくなるかというと、
決してそんなことはないわけです。

やはり、対面でモノを買う安心感があります。
また、買い物の楽しみは、人間同士のコミュニケーションにありますよね。
商品説明や価格交渉には、いやなことも含めて、温もりがありますよ。
ネットだろうが、リアルだろうが、購入方法の選択肢が増えるのは、
消費者にとって喜ばしいことなのは、まあ、間違いないでしょうな。

 


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