東京モーターショーは、連日大にぎわいです。そこで一言。
過去2回の東京モーターショーは、09年はリーマン・ショック後、
11年は大震災後で、盛り上がりに欠けました。
米ビッグ・スリーはもとより、欧米メーカーの参加も極端に少なくなり、
まるで灯が消えたような状態でした。
実際、あんなさびれたイベントは見たことがないというほど、
惨憺たる状態でしたよ。
90年代初頭の超にぎやかなモーターショーを知っている身としてはね。
しかし、今回のモーターショーは、
ようやく国内市場も世界市場も活気づき、
自動車メーカーの業績も回復中の開催とあって、
各社、久し振りに力が入っています。
報道公開日だった20日には、
トヨタ社長で自工会会長の豊田章男さんが、
ホンダのブースを訪れ、自ら二輪車にまたがって見せる場面もありました。
率先して、場を盛り上げようとしているのが、
痛いほど伝わってきました。
業界をあげて一生懸命な様子が伺えましたよね。
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報道されているように、今回のモーターショーが掲げたテーマは、
「世界にまだない未来を競え。」です。その言葉通り、
FCV(燃料電池車)やEV(電気自動車)などの環境技術、
自動運転の技術など、夢のある未来の技術が、たくさん発信されています。
さて、モーターショーの盛り上がりは別として、
自動車業界の足元はどうなんでしょうか。
二輪車でいえば、自工会の二輪特別委員会は、
2020年に国内二輪車販売の「100万台復活」を目指しています。
ちなみに、昨年の国内販売台数は、44万2407台です。
ピークの1982年約328万台が、ウソのようです。
人口減少が進む国内で、市場を2倍にするのは、
たやすいことではありませんね。
四輪は、ピークの90年には約777万台あった国内販売が、
リーマン・ショック後は約400万台にまで落ち、
やっと12年に約536万台(登録車は約339万台)にまで回復しました。
ちなみに、国内生産台数は、8社合計で約943万台です。
回復したとはいえ、残念ながらメーカーは、やっとこそっとこの状態です。
現在の雇用を維持するためには、トヨタは国内で300万台、
ホンダ、日産は100万台の生産を確保する覚悟だといっています。
現状は、トヨタが約349万台、ホンダが約103万台、
日産が約115万台ですから、まあ、ギリギリですよね。
今後、消費増税の影響は、少なからず出るのは間違いありませんし、
いま元気な軽自動車も、軽自動車税の増税問題がくすぶっています。
国内市場の活性化は、やはり、簡単ではありません。
東京モーターショーの盛り上がりに、
水を差すつもりは、まったくありません。
ただ、国内市場の活性化には、未来の技術に夢をもちつつも、
環境技術は日本が世界一などとおごることなく、
直近の足元の課題を一つひとつ解決していく。
とにかく、自動車メーカーは、
ゆめゆめ油断はないと思いますが、地味な取り組みが欠かせない。
世界は広いですからね。
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